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公開番号
2025027630
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-28
出願番号
2023132564
出願日
2023-08-16
発明の名称
加工装置および画像形成装置
出願人
コニカミノルタ株式会社
代理人
弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類
B26D
7/18 20060101AFI20250220BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約
【課題】断裁処理により発生した断裁屑による搬送不良の発生を防止する加工装置及び画像形成装置を提供すること。
【解決手段】加工装置は、搬送路を挟み対向配置される固定刃と可動刃を有し、可動刃を可動して固定刃と摺り合わせて、搬送路を搬送する用紙を断裁して断裁屑を切り落とす断裁部と、可動刃と固定刃との間に配置され、固定刃から離れる可動刃の移動に伴い可動刃を摺動して付着する断裁屑を掻き落とす掻き落し部と、を有する。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
搬送路を挟み対向配置される固定刃と可動刃を有し、前記可動刃を可動して前記固定刃と摺り合わせて、前記搬送路を搬送する用紙を断裁して断裁屑を切り落とす断裁部と、
前記可動刃と前記固定刃との間に配置され、前記固定刃から離れる前記可動刃の移動に伴い前記可動刃を摺動して付着する前記断裁屑を掻き落とす掻き落し部と、
を有する、
加工装置。
続きを表示(約 840 文字)
【請求項2】
前記掻き落し部は、前記用紙を断裁する断裁点側から前記固定刃の基端部側に向かって移動する前記可動刃により押圧されて弾性変形し、前記可動刃との当接位置から後退する弾性当接部を有し、
前記弾性当接部は、前記可動刃の移動に追従して、前記可動刃の押圧状態が解放され、前記可動刃側に変位して前記可動刃に掛止するように摺動する、
請求項1記載の加工装置。
【請求項3】
前記掻き落とし部は、段差である、
請求項1記載の加工装置。
【請求項4】
前記掻き落し部の下端部は、前記可動刃の最下点と同じ位置または前記最下点より上方の位置に設ける、
請求項1記載の加工装置。
【請求項5】
前記掻き落とし部は、V字状の弾性シート材により構成され、稜線を断裁点に向けて一面を前記固定刃の前記可動刃との摺り合わせ面に固定し、他面を前記可動刃側に突出して、徐々に前記一面から広がりを持つように配置される、
請求項1記載の加工装置。
【請求項6】
前記掻き落し部は、前記可動刃と前記固定刃の重なりあうスペースに位置する、
請求項1記載の加工装置。
【請求項7】
前記掻き落とし部は、前記可動刃の下降に合わせて前記一面と前記他面の角度が狭まり、前記可動刃の上昇に合わせて前記角度が広がるように作用する、
請求項5記載の加工装置。
【請求項8】
前記掻き落し部は、前記固定刃奥行全幅方向において、用紙の幅に応じて中央付近に1箇所または複数箇所に配置する、
請求項1記載の加工装置。
【請求項9】
前記掻き落し部は、弾性変形する複数の繊維素材を有する起毛部である、
請求項1記載の加工装置。
【請求項10】
請求項1から9のいずれかに記載の加工装置と画像形成装置本体とを有する画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、加工装置および画像形成装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置本体等で用いられるシート状の記録媒体を断裁加工する加工装置が知られている。加工装置においては、上刃及び下刃を有する断裁部を備え、断裁部における上刃と下刃を用いたギロチン方式により、記録媒体を搬送方向や搬送方向と直交する方向に断裁し、その断裁した屑(以下、断裁屑)を落下させている。断裁部の下方には、断裁により発生した断裁屑を収納するための屑箱が設置されている。
【0003】
記録媒体の用紙搬送時においては、摩擦帯電や断裁時の帯電によりカットした断裁屑が落下しない場合がある。
【0004】
オフラインの断裁機に於いては用紙にブロッキングパウダー等を塗布する事で静電吸着を抑制することはできるものの、電子写真装置にインラインシステムとして装着される断裁機では用紙1枚ごとにブロッキングパウダーを塗布することは難しい。
【0005】
このような加工装置においては、断裁により発生した断裁屑の落下を促進して、円滑に屑箱に回収させるために、例えば、特許文献1では、上刃と下刃の擦り合わせ面側において、下刃に向けて上方から空気を吹き付ける技術などが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2006-205309号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1のように、単に上方から風を吹き付けるだけでは、一定の効果は得られているものの環境、画像、紙種、用紙坪量の様々な要因によっては屑が所定時間内に落下できない場合がある。特に、静電気が帯電した用紙に対しては効果が不十分であり、断裁屑のカット幅(FD長:搬送方向の長さ)が短いと、断裁部の下刃に静電吸着してしまい落下不良となる可能性が高い。また、静電気により可動刃の刃先に屑が貼りつき搬送経路内に屑が残り、搬送不良となるという問題がある。
【0008】
本発明の目的は、断裁処理により発生した断裁屑による搬送不良の発生を防止する加工装置及び画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る加工装置は、
搬送路を挟み対向配置される固定刃と可動刃を有し、前記可動刃を可動して前記固定刃と摺り合わせて、前記搬送路を搬送する用紙を断裁して断裁屑を切り落とす断裁部と、
前記可動刃と前記固定刃との間に配置され、前記固定刃から離れる前記可動刃の移動に伴い前記可動刃を摺動して付着する前記断裁屑を掻き落とす掻き落し部と、
を有する。
【0010】
本発明に係る画像形成装置は、
上記構成の加工装置と画像形成装置本体とを有する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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