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公開番号
2025027469
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-27
出願番号
2024135273
出願日
2024-08-14
発明の名称
航空機エレクトロニクスのポンプ二相冷却
出願人
ザ・ボーイング・カンパニー
,
The Boeing Company
代理人
園田・小林弁理士法人
主分類
B64D
33/10 20060101AFI20250219BHJP(航空機;飛行;宇宙工学)
要約
【課題】水素燃料セルを用いて電力供給される推進システムを使用する航空機を提供する。
【解決手段】航空機冷却システムが、蒸発器、コンデンサ、アキュムレータ、及びポンプシステムを備える。蒸発器が、液体を使用して、航空機内の熱負荷のセットを冷却するよう構成される。熱負荷のセットの冷却に応じて、液体が蒸気を形成する。コンデンサが、蒸発器から蒸気を受け取り蒸気を冷却するよう構成され、蒸気を冷却することで液体が形成される。アキュムレータが、コンデンサから液体を受け取り液体を蓄えるよう構成される。ポンプシステムが、アキュムレータ内に蓄えられた液体を蒸発器へと圧送するよう構成される。
【選択図】図50
特許請求の範囲
【請求項1】
航空機冷却システム(4500)であって、
液体(4516、5032)を使用して、航空機(199、400、3127、3855、4502)内の熱負荷(4501、4805、5011)のセットを冷却するよう構成された蒸発器(4500、5004)であって、前記熱負荷(4501、4805、5011)のセットの冷却に応じて、前記液体(4516、5032)が蒸気(4519、5031)を形成する、蒸発器(4500、5004)と、
前記蒸発器(4500、5004)から前記蒸気(4519、5031)を受け取り前記蒸気(4519、5031)を冷却するよう構成されたコンデンサ(4512、4806)であって、前記蒸気(4519、5031)を冷却することで前記液体(4516、5032)が形成される、コンデンサ(4512、4806)と、
前記コンデンサ(4512、4806)から前記液体(4516、5032)を受け取り前記液体(4516、5032)を蓄えるよう構成されたアキュムレータ(4513、4808、5008)と、
前記アキュムレータ(4513、4808、5008)内に蓄えられた前記液体(4516、5032)を前記蒸発器(4500、5004)へと圧送するよう構成されたポンプシステム(4514)と、
を備えた、航空機冷却システム(4500)。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記コンデンサ(4512、4806)が、前記蒸気(4519、5031)からの熱を、ナセルを通って移動する空気中に放出するよう構成される、請求項1に記載の航空機冷却システム(4500)。
【請求項3】
発電機(4530、5012)と、
前記発電機(4530、5012)に接続されたタービン(4531、5010)と、をさらに備え、前記タービン(4531、5010)が、前記蒸発器(4500、5004)から前記蒸気(4519、5031)を受け取ったことに応じて回転して、前記発電機(4530、5012)に発電を行わせ、前記コンデンサ(4512、4806)が、前記タービン(4531、5010)から前記蒸気(4519、5031)を受け取る、請求項1に記載の航空機冷却システム(4500)。
【請求項4】
前記コンデンサ(4512、4806)がナセル熱交換器を含む、請求項1に記載の航空機冷却システム(4500)。
【請求項5】
前記コンデンサ(4512、4806)がファンシステムをさらに含む、請求項4に記載の航空機冷却システム(4500)。
【請求項6】
前記コンデンサ(4512、4806)が、ナセルを通って移動する空気中に熱を放出する、請求項1に記載の航空機冷却システム(4500)。
【請求項7】
前記航空機(199、400、3127、3855、4502)の冷却システムが、前記航空機(199、400、3127、3855、4502)のエンジンのナセル内に位置する、請求項1に記載の航空機冷却システム(4500)。
【請求項8】
前記航空機(199、400、3127、3855、4502)内の前記熱負荷(4501、4805、5011)のセットが、燃料セル、燃料セルスタック、電力回路、電動機、コンピュータシステム、エレクトロニクスの筐体、又はレーザのうちの少なくとも1つから選択される、請求項1に記載の航空機冷却システム(4500)。
【請求項9】
前記コンデンサ(4512、4806)がラムエアコンデンサである、請求項1に記載の航空機冷却システム(4500)。
【請求項10】
航空機冷却システム(4500)であって、
液体ループ(4550)において、熱負荷(4501、4910)のセットへと第1の液体(4541)を圧送するよう構成された第1のポンプ(4544)であって、前記熱負荷(4501、4910)のセットが前記第1の液体(4541)を加熱し、前記第1の液体(4541)を加熱することで、加熱された液体が形成される、第1のポンプ(4544)と、
前記加熱された液体を受け取り、前記加熱された液体を冷却するよう構成された蒸発器であって、前記加熱された液体を冷却することが、液体-蒸気ループ(4551)におけるコンデンサ(4512、4908)に、蒸気(4552、4903)を形成させる、蒸発器と、
前記蒸気(4552、4903)を受け取り、前記蒸気(4552、4903)を冷却するよう構成されたコンデンサ(4512、4908)であって、前記蒸気(4552、4903)を冷却することで、第2の液体(4542)が形成される、コンデンサ(4512、4908)と、
前記第2の液体(4542)を、前記コンデンサ(4512、4908)から前記蒸発器へと圧送するよう構成された第2のポンプ(4545)と、
を備えた、航空機冷却システム(4500)。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【関連出願の相互参照】
【0001】
本願は、2023年8月14日に出願された「Pumped Two-Phase Cooling of Aircraft Electronics」と題する米国仮特許出願第63/519,522号の利益を主張し、その全体が、参照により本明細書で援用される。
続きを表示(約 2,200 文字)
【0002】
本願は、以下の米国特許出願、即ち、同日に出願された、「Configuration for a LH2 Fuel Cell Aircraft with Distributed Systems」と題する米国特許出願第18/610,526号、弁理士整理番号23-1348-US-NP、同日に出願された、「Method of Nacelle Heat Exchanger Integration for a Hydrogen Fueled Fuel Cell Powered Aircraft」と題する米国特許出願第18/610,580号、弁理士整理番号23-1367-US-NP、同日に出願された、「Liquid Hydrogen Feed System for Fuel Cell Powered Aircraft」と題する米国特許出願第18/610,697号、弁理士整理番号23-1368-US-NP、同日に出願された、「Start-Up of High Temperature Proton Exchange Membrane (HTPEM) Fuel Cell Aircraft with Multiple Power Generating Units」と題する米国特許出願第18/610,742号、弁理士整理番号23-1377-US-NP、同日に出願された、「Low Temperature Proton Exchange Membrane Charge Air Heat Exchanger」と題する米国特許出願第18/610,816号、弁理士整理番号23-1383-US-NP、及び、同日に出願された、「Fuel Cell Aircraft Thermal Management System」と題する米国特許出願第18/610,868号、弁理士整理番号23-1385-US-NPに関し、これらの全体が、参照により本明細書で援用される。
【技術分野】
【0003】
本開示は、概して航空機に関し、特に、水素燃料セルを用いて電力供給される推進システムを使用する航空機に関する。
【背景技術】
【0004】
電気的推進システムを備えた航空機は、航空産業のために多くの利益を提供しうる最新のトレンドである。電動航空機は、環境面で多くの利益をもたらしうる。例えば、電動航空機は、飛行中の排出量ゼロをもたらし、これによりカーボンフットプリントを削減することが可能である。
【0005】
さらに、電動機は一般的に燃焼機関よりも静かである。結果として、このタイプの航空機を使用することで、騒音公害を低減することが可能である。
【0006】
電動航空機は、水素を使用した電力供給が可能な電気的推進システムを有する。水素は、タンク内に蓄えることが可能である。上記タンク内に蓄えられた水素は、通常では液体状態にあり、セ氏-253度といった極低温で蓄えられている。
【0007】
上記燃料タンク内の水素は、液体水素、気体水素、又は、液体状態若しくは気体状態のメタン若しくは他の炭化水素といった他の水素担体として貯蔵されうる。改質器が、炭化水素分子から水素を取り出す改質プロセスにおいて使用されうる。
【0008】
次いで、上記燃料タンク内の水素が、航空機内の推進システム及び他のシステムに電力供給するための電気を発生させる際に使用される燃料セルに送られうる。上記の燃料セルは、水素及び空気から得られた酸素を、航空機内の推進システムに電力供給するための電気に変換する電気化学的な装置である。この種のセルは、高効率で、かつ最小の排出量で動作し、ここで、副生成物は水蒸気である。
【発明の概要】
【0009】
本開示の一実施形態が、蒸発器、コンデンサ、アキュムレータ、及びポンプシステムを備える航空機冷却システムを提供する。蒸発器が、液体を使用して、航空機内の熱負荷のセットを冷却するよう構成される。熱負荷のセットの冷却に応じて、液体が蒸気を形成する。コンデンサが、蒸発器から蒸気を受け取り蒸気を冷却するよう構成され、蒸気を冷却することで液体が形成される。アキュムレータが、コンデンサから液体を受け取り液体を蓄えるよう構成される。ポンプシステムが、アキュムレータ内に蓄えられた液体を蒸発器へと圧送するよう構成される。
【0010】
本開示の他の実施形態が、第1のポンプ、蒸発器、コンデンサ、及び第2のポンプを備える航空機冷却システムを提供する。第1のポンプが、液体ループにおいて、熱負荷のセットへと第1の液体を圧送するよう構成される。熱負荷のセットが第1の液体を加熱し、第1の液体を加熱することで、加熱された液体が形成される。蒸発器が、加熱された液体を受け取り、加熱された液体を冷却するよう構成される。加熱された液体の冷却が、液体-蒸気ループにおけるコンデンサに蒸気を形成させる。コンデンサが、蒸気を受け取り蒸気を冷却するよう構成され、
蒸気を冷却することで第2の液体が形成される。第2のポンプが、第2の液体をコンデンサから蒸発器へと圧送するよう構成される。
(【0011】以降は省略されています)
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