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公開番号
2025027453
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-27
出願番号
2024130700
出願日
2024-08-07
発明の名称
樹脂組成物、樹脂組成物の製造方法、ペレット、成形体、射出成形体及び機器
出願人
キヤノン株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08L
101/02 20060101AFI20250219BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】優れた力学特性を有する樹脂組成物の提供。
【解決手段】極性ポリマーを主成分とするマトリックス1と、無機材料を主成分とする粒子径が0.1μm以上である複数のフィラー粒子2と、粒子径が0.1μm以上である複数のエラストマー粒子3と、を含有し、複数のフィラー粒子2と複数のエラストマー粒子3はマトリックス1に接してマトリックス1中に分散しており、樹脂組成物の或る断面には、複数のエラストマー粒子3のうちの第1のエラストマー粒子3aと第2のエラストマー粒子3bとが10μm以下の間隔で存在する。前記断面において第1のエラストマー粒子3aの最も近くに存在する第1のフィラー粒子2aが、第1のエラストマー粒子3aからマトリックス1を介して離隔しており、前記断面において第2のエラストマー粒子3bの最も近くに存在する第2のフィラー粒子2bが、第2のエラストマー粒子3bからマトリックス1を介して離隔している。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
極性ポリマーを主成分とするマトリックスと、無機材料を主成分とする粒子径が0.1μm以上である複数のフィラー粒子と、粒子径が0.1μm以上である複数のエラストマー粒子と、を含有する樹脂組成物であって、
前記複数のフィラー粒子と前記複数のエラストマー粒子は、前記マトリックスに接して前記マトリックス中に分散しており、
前記樹脂組成物の或る断面には、前記複数のエラストマー粒子のうちの第1のエラストマー粒子と第2のエラストマー粒子とが10μm以下の間隔で存在し、
前記複数のフィラー粒子のうちの、前記断面において前記第1のエラストマー粒子の最も近くに存在する第1のフィラー粒子が、前記第1のエラストマー粒子から前記マトリックスを介して離隔しており、
前記複数のフィラー粒子のうちの、前記断面において前記第2のエラストマー粒子の最も近くに存在する第2のフィラー粒子が、前記第2のエラストマー粒子から前記マトリックスを介して離隔していることを特徴とする樹脂組成物。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記第1のフィラー粒子と前記第2のフィラー粒子との間の距離が100μm以下であり、前記第1のフィラー粒子と前記第1のエラストマー粒子との間の距離が10μm以下であり、前記第2のフィラー粒子と前記第2のエラストマー粒子との間の距離が10μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記断面の10
2
μm
2
以上かつ1000
2
μm
2
以下の面積範囲における10個以上の前記フィラー粒子の50個数%以上は、前記複数のエラストマー粒子から前記マトリックスを介して離隔していることと、
前記断面の10
2
μm
2
以上かつ1000
2
μm
2
以下の面積範囲における10個以上の前記エラストマー粒子の50個数%以上は、前記複数のフィラー粒子から前記マトリックスを介して離隔していることと、
の少なくともいずれかを満たすことを特徴とする請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記断面の、前記第1のエラストマー粒子、前記第2のエラストマー粒子、前記第1のフィラー粒子および前記第2のフィラー粒子を含む10
2
μm
2
以上かつ1000
2
μm
2
以下の面積範囲における占有率は、
前記マトリックスが30面積%以上かつ90面積%以下であり、前記複数のフィラー粒子が1面積%以上かつ50面積%以下であり、前記複数のエラストマー粒子が1面積%以上かつ50面積%以下であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記樹脂組成物中の、前記第1のエラストマー粒子、前記第2のエラストマー粒子、前記第1のフィラー粒子および前記第2のフィラー粒子を含む100
3
μm
3
以上かつ1mm
3
以下の体積範囲における組成は、
前記マトリックスが30質量%以上かつ90質量%以下であり、前記複数のフィラー粒子が1質量%以上かつ50質量%以下であり、前記複数のエラストマー粒子を構成するエラストマー材料が1質量%以上かつ50質量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記複数のエラストマー粒子を構成するエラストマー材料は、極性基を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
前記複数のエラストマー粒子を構成するエラストマー材料は、エステル結合を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
前記複数のエラストマー粒子を構成するエラストマー材料は、ショアA硬度が70度以上であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
【請求項9】
前記複数のエラストマー粒子を構成するエラストマー材料は、熱可塑性エラストマーであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
【請求項10】
前記複数のエラストマー粒子を構成するエラストマー材料は、アクリル系エラストマーまたはエステル系エラストマーであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
熱可塑性樹脂にフィラーやエラストマーを添加することで、力学特性をコントロールできる。特許文献1には衝撃強度(靭性)と弾性率(剛性)を向上させる目的で2度の溶融混練を行い、熱可塑性樹脂中にフィラーとエラストマーを偏在させる方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-193284号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1で開示されている樹脂組成物では、力学特性に改善の余地がある。そこで、本実施形態の一態様は、優れた力学特性を有する樹脂組成物の提供に向けたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の樹脂組成物は、
極性ポリマーを主成分とするマトリックスと、無機材料を主成分とする粒子径が0.1μm以上である複数のフィラー粒子と、粒子径が0.1μm以上である複数のエラストマー粒子と、を含有する樹脂組成物であって、
前記複数のフィラー粒子と前記複数のエラストマー粒子は、前記マトリックスに接して前記マトリックス中に分散しており、
前記樹脂組成物の或る断面には、前記複数のエラストマー粒子のうちの第1のエラストマー粒子と第2のエラストマー粒子とが10μm以下の間隔で存在し、
前記複数のフィラー粒子のうちの、前記断面において前記第1のエラストマー粒子の最も近くに存在する第1のフィラー粒子が、前記第1のエラストマー粒子から前記マトリックスを介して離隔しており、
前記複数のフィラー粒子のうちの、前記断面において前記第2のエラストマー粒子の最も近くに存在する第2のフィラー粒子が、前記第2のエラストマー粒子から前記マトリックスを介して離隔していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本実施形態によれば、優れた力学特性を有する樹脂組成物を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
樹脂組成物のモルフォロジーを説明する模式図である。
樹脂組成物のモルフォロジーを説明する模式図である。
樹脂組成物を成形してなる成形体におけるクラックの発生状況を説明する模式図である。
機器を説明する模式図である。
実施例1、比較例1の断面SEM画像である。
実施例3の断面SEM画像である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
≪樹脂組成物≫
本実施形態に係る樹脂組成物について詳細に説明する。図1は、本実施形態の樹脂組成物のモルフォロジーを説明する模式図である。図1(a)は、本実施形態の樹脂組成物10のモルフォロジーを示し、図1(b)は、比較形態の樹脂組成物20のモルフォロジーを示す。図1において、1はマトリックス、2はフィラー粒子、3はエラストマー粒子、4はエラストマー材料である。
【0009】
図1(a)に示すように、本実施形態の樹脂組成物10は、マトリックス1と、複数のフィラー粒子2と、複数のエラストマー粒子3と、を含有する。
【0010】
マトリックス1の主成分は、極性ポリマーである。したがって、樹脂を主成分とするマトリックス1をマトリックス樹脂あるいは樹脂マトリックスと称することできる。複数のフィラー粒子2の主成分は、無機材料である。無機材料を主成分とするフィラー粒子2を無機フィラー粒子と称することができる。複数のエラストマー粒子3の主成分は、典型的には有機材料であるが、無機材料であってもよい。有機材料を主成分とするエラストマー粒子3を有機エラストマー粒子と称することができる。極性ポリマーを主成分とするマトリックス1においては、主成分たる極性ポリマーの質量が最も大きく、主成分たる極性ポリマーのマトリックス1における質量は50質量%以上であることが好ましく、75質量%以上であることがより好ましく、90質量%以上であることがさらに好ましい。極性ポリマーを主成分とするマトリックス1は、極性ポリマーである主成分の他に、副成分を含んでいてもよく、この副成分は極性ポリマーでなくてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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