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公開番号2025027418
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-27
出願番号2024015003
出願日2024-02-02
発明の名称電子部品・デバイス用の植物絶縁油系浸漬冷却液
出願人南方電網調峰調頻(広東)儲能科技有限公司,CSG POWER GENERATION (GUANGDONG) ENERGY STORAGE TECHNOLOGY CO.,LTD
代理人弁理士法人岡田特許事務所
主分類H01M 10/653 20140101AFI20250219BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】植物絶縁油の粘度を効果的に低下させ、その流動性を向上させる電子部品・デバイス用の植物絶縁油系浸漬冷却液を提供する。
【解決手段】電子部品・デバイス用の植物絶縁油系浸漬冷却液は、植物絶縁油を含む基油と、ポリオルガノシロキサン系化合物、シリコン系ホスフェート系化合物及びシリコン系ホスファイト系化合物のうちの1つ又は複数の組み合わせを含み、粘度が0.02mm2/s~1.05mm2/sである粘度低下添加剤と、を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
電子部品・デバイス用の植物絶縁油系浸漬冷却液であって、
植物絶縁油を含む基油と、
ポリオルガノシロキサン系化合物、シリコン系ホスフェート系化合物及びシリコン系ホスファイト系化合物のうちの1つ又は複数の組み合わせを含み、粘度が0.02mm
2
/s~1.05mm
2
/sである粘度低下添加剤と、を含む、ことを特徴とする電子部品・デバイス用の植物絶縁油系浸漬冷却液。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記植物絶縁油は、FR3植物絶縁油、NP植物絶縁油、RDB植物絶縁油、VinsOil植物絶縁油、BIOTEMP植物絶縁油、MIDEL植物系油、及びPFAE植物絶縁油のうちの1つ又は複数の組み合わせを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の浸漬冷却液。
【請求項3】
前記ポリオルガノシロキサン系化合物は、ジメチルジメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、ジメチルシロキサン、低重合度ジメチルシロキサン、トリメチルシラン、トリメトキシシラン、ペンタメチルジシロキサン、及びメトキシトリエチレンオキシプロピルトリメトキシシランのうちの1つ又は複数の組み合わせを含み、
及び/又は、
前記シリコン系ホスフェート系化合物は、トリス(トリメチルシリル)ホスフェート及びビストリメチルシリル化ビニルホスフェートのうちの1種又は2種の組み合わせを含み、
及び/又は、
前記シリコン系ホスファイト系化合物は、モノ(トリメチルシリル)ホスファイト、トリス(トリメチルシリル)ホスファイト及びジエチルトリメチルシリルホスファイトのうちの1つ又は複数の組み合わせを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の浸漬冷却液。
【請求項4】
絶縁性フィラーである無機熱伝導性フィラーをさらに含む、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の浸漬冷却液。
【請求項5】
前記無機熱伝導性フィラーは、少なくとも窒化ホウ素、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化亜鉛及び酸化マグネシウムのうちの1つ又は複数の組み合わせを含む、ことを特徴とする請求項4に記載の浸漬冷却液。
【請求項6】
前記浸漬冷却液において、前記基油の質量パーセントが50%~90%であり、前記粘度低下添加剤の質量パーセントが10%~50%であり、前記無機熱伝導性フィラーの質量パーセントが1%~10%である、ことを特徴とする請求項4に記載の浸漬冷却液。
【請求項7】
前記電子部品・デバイスはリチウムイオン電池である、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の浸漬冷却液。
【請求項8】
前記浸漬冷却液は、それに含まれる各成分を混合して撹拌することによって製造される、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の浸漬冷却液。
【請求項9】
前記撹拌の時間は2h~5hである、ことを特徴とする請求項8に記載の浸漬冷却液。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願は、電子部品・デバイスの液冷技術分野に関し、特に、電子部品・デバイス用の植物絶縁油系浸漬冷却液に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
電子部品・デバイスは、電子部品と電子デバイスの総称であり、抵抗器、コンデンサ、インダクタ、半導体分離デバイス、電気音響デバイス、レーザデバイス、光電気デバイス、センサ、電源、集積回路、CPU、プリント回路基板などを含むことができる。
【0003】
IT技術の発展に伴い、CPU、マザーボード、メモリスティック、ハードディスク、電源、プリント回路基板などの電子部品・デバイスの放熱がますます重要になってきている。特に、エネルギー貯蔵市場における現在のリチウムイオン電池の占有率は、絶えず向上しており、リチウムイオン電池のエネルギー貯蔵システムの寿命と安全性を向上させることが極めて重要である。リチウムイオン電池のエネルギー貯蔵システムは、電力及び発熱量が大きく、電池の配列が密で放熱空間が限られているため、熱が速くかつ均一に放出されにくく、電池パックの間の熱の蓄積、動作温度の過大などの現象を引き起こしやすく、それによって電池の寿命及び安全性を損なってしまう。
【0004】
風冷技術に比べて、液冷技術、特に浸漬液冷技術は、搬送熱量が大きく、流動抵抗が低く、熱交換効率が高いという特徴を有し、電子部品・デバイスの放熱技術分野で広く用いられている。例えば、従来技術において植物絶縁油は良好な熱伝達効果を有し、且つ絶縁性であり、高い発火点と引火点を有し、且つ生分解率が95%以上と高いため、主に油浸絶縁の変圧器などの高電圧機器の液冷に適用されており、リチウムイオン電池のエネルギー貯蔵システムへの適用が少なく、その主な原因は、植物絶縁油の主成分がトリグリセリドであり、加水分解反応が起こりやすく、その絶縁性能が劣化してしまうからである。したがって、リチウムイオン電池のエネルギー貯蔵システムに適用した安定性の高い浸漬冷却液を如何に開発することが特に重要となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これに基づいて、従来技術において植物絶縁油の粘度が大きく、流動性が悪く、及び加水分解が起こりやすく、それによってリチウムイオン電池のエネルギー貯蔵システムへの適用に不利であるという問題を解決するために、電子部品・デバイス用の植物絶縁油系浸漬冷却液を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願は、電子部品・デバイス用の植物絶縁油系浸漬冷却液であって、植物絶縁油を含む基油と、ポリオルガノシロキサン系化合物、シリコン系ホスフェート系化合物及びシリコン系ホスファイト系化合物のうちの1つ又は複数の組み合わせを含み、粘度が0.02mm
2
/s~1.05mm
2
/sである粘度低下添加剤と、を含む浸漬冷却液を提供する。
【0007】
可能な実施形態では、前記植物絶縁油は、FR3植物絶縁油、NP植物絶縁油、RDB植物絶縁油、VinsOil植物絶縁油、BIOTEMP植物絶縁油、MIDEL植物油、及びPFAE植物絶縁油のうちの1つ又は複数の組み合わせを含む。
【0008】
可能な実施形態では、前記ポリオルガノシロキサン系化合物は、ジメチルジメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、ジメチルシロキサン、低重合度ジメチルシロキサン、トリメチルシラン、トリメトキシシラン、ペンタメチルジシロキサン、及びメトキシトリエチレンオキシプロピルトリメトキシシランのうちの1つ又は複数の組み合わせを含み、
及び/又は、
前記シリコン系ホスフェート系化合物は、トリス(トリメチルシリル)ホスフェート及びビストリメチルシリル化ビニルホスフェートのうちの1種又は2種の組み合わせを含み、
及び/又は、
前記シリコン系ホスファイト系化合物は、モノ(トリメチルシリル)ホスファイト、トリス(トリメチルシリル)ホスファイト及びジエチルトリメチルシリルホスファイトのうちの1つ又は複数の組み合わせを含む。
【0009】
可能な実施形態では、前記浸漬冷却液は、絶縁性フィラーである無機熱伝導性フィラーをさらに含む。
【0010】
可能な実施形態では、前記無機熱伝導性フィラーは、少なくとも窒化ホウ素、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化亜鉛及び酸化マグネシウムのうちの1つ又は複数の組み合わせを含む。
(【0011】以降は省略されています)

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