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公開番号2025027394
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-27
出願番号2023132161
出願日2023-08-14
発明の名称シート付けエアバッグ装置及びエアバッグ折り畳み方法
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B60R 21/207 20060101AFI20250219BHJP(車両一般)
要約【課題】乗員の頭部と車室の天井との間を通って膨張展開することで乗員の前方側に配置されるエアバッグ本体の展開性能の向上と膨張展開完了までの早期化とを両立できるシート付けエアバッグ装置と、そのエアバッグ折り畳み方法を得る。
【解決手段】車両の衝突時にインフレータから噴出されたガスが供給されることで、乗員Dの頭部Hの左右両側を通って前方側へ膨張展開する一対の前後チャンバ34と、一対の前後チャンバ34の膨張展開に伴って乗員Dの頭部Hと天井との間を通って前方側へ移動するとともに一対の前後チャンバ34からガスが供給されることで、一対の前後チャンバ34の間で後方側へ膨張展開し、乗員Dの前方側に配置されるエアバッグ本体40と、を有するエアバッグ32と、を備えたシート付けエアバッグ装置30であって、エアバッグ32が、エアバッグ本体40の後方側に、エアバッグ本体40を前方側へ押し出す押出構造34Cを有する。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
車両用シートに設けられ、車両の衝突時にガスを噴出するインフレータと、
前記インフレータから噴出されたガスが供給されることで、前記車両用シートに着座した乗員の頭部の左右両側を通ってシート前方側へ膨張展開する一対の前後チャンバと、前記一対の前後チャンバの膨張展開に伴って前記乗員の頭部と車室の天井との間を通ってシート前方側へ移動するとともに前記一対の前後チャンバから前記ガスが供給されることで、前記一対の前後チャンバの間でシート後方側へ膨張展開し、前記乗員のシート前方側に配置されるエアバッグ本体と、を有するエアバッグと、
を備え、
前記エアバッグは、
前記エアバッグ本体のシート後方側に、前記エアバッグ本体をシート前方側へ押し出す押出構造を有するシート付けエアバッグ装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記押出構造は、前記一対の前後チャンバを相互に連結する押出チャンバで構成されている請求項1に記載のシート付けエアバッグ装置。
【請求項3】
前記押出構造は、前記一対の前後チャンバとは別体の押出チャンバで構成されている請求項1に記載のシート付けエアバッグ装置。
【請求項4】
前記押出構造は、前記一対の前後チャンバを相互に連結する押出布で構成されている請求項1に記載のシート付けエアバッグ装置。
【請求項5】
前記インフレータが、単一で設けられるとともに、前記車両用シートに、前記インフレータから噴出されたガスを前記一対の前後チャンバ及び前記押出チャンバへそれぞれ供給可能な分配管が設けられ、
前記一対の前後チャンバの根元部に接続される前記分配管の噴出口の内径が、前記押出チャンバの根元部に接続される前記分配管の噴出口の内径よりも大きくされている請求項2又は請求項3に記載のシート付けエアバッグ装置。
【請求項6】
前記車両用シートのヘッドレストが前記車両用シートのシートバックと一体に形成されており、
前記インフレータが前記シートバックの延在方向に沿って配置されている請求項5に記載のシート付けエアバッグ装置。
【請求項7】
前記インフレータが、前記一対の前後チャンバへガスを供給する第1インフレータと、前記押出チャンバへガスを供給する第2インフレータと、の2本設けられるとともに、前記車両用シートに、前記第1インフレータから噴出されたガスを前記一対の前後チャンバへ供給可能な第1分配管と、前記第2インフレータから噴出されたガスを前記押出チャンバへ供給可能な第2分配管と、が設けられ、
前記一対の前後チャンバの根元部に接続される前記第1分配管の噴出口の内径が、前記押出チャンバの根元部に接続される前記第2分配管の噴出口の内径よりも大きくされている請求項2又は請求項3に記載のシート付けエアバッグ装置。
【請求項8】
前記車両用シートのヘッドレストが前記車両用シートのシートバックと一体に形成されており、
前記第1インフレータ及び前記第2インフレータが前記シートバックの延在方向に沿って配置されている請求項7に記載のシート付けエアバッグ装置。
【請求項9】
前記インフレータが、前記一対の前後チャンバ及び前記押出チャンバへそれぞれガスを供給可能に3本設けられ、
前記一対の前後チャンバへそれぞれガスを供給する2本のインフレータの出力が、前記押出チャンバへガスを供給する1本のインフレータの出力よりも高出力とされている請求項2又は請求項3に記載のシート付けエアバッグ装置。
【請求項10】
前記一対の前後チャンバの先端部に、前記ガスの流入を瞬間的に阻止するバルブ機構が設けられている請求項1~請求項4の何れか1項に記載のシート付けエアバッグ装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シート付けエアバッグ装置及びエアバッグ折り畳み方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
座席の背面側に展開する後方膨張部と、後方膨張部の左右両側から前方に延びる一対の側方膨張部と、側方膨張部から中央側へ延び、その中央側で相互に連結されて乗員の前方を覆う一対の前方膨張部と、を有するエアバッグを備えたエアバッグ装置は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、乗員の頭部の後方から乗員の前方に展開する胴体支持部と、乗員の頭部の左右両側に展開するとともに胴体支持部に接続する一対の頭部支持部と、を有する袋体を備えたエアバッグ装置も、従来から知られている(例えば、特許文献2参照)。この袋体には、展開状態において、一対の頭部支持部の間で上下方向に貫通し、乗員の頭部を避ける逃げ部が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-218013号公報
特開2019-018593号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のようなエアバッグ装置では、エアバッグ本体が、シートバックから乗員の頭部と天井との間の隙間を通り抜けつつ膨張展開することで、乗員の前方側に配置される。そのため、エアバッグ本体は、乗員の頭上を通過するまではガスを流入させずに小さいままの状態とし、乗員の頭上を通過完了後にガスを流入させて膨張させたい。
【0006】
しかしながら、乗員の頭上を通過完了後にガスを流入させてエアバッグ本体を膨張させる場合、エアバッグ本体の膨張展開完了までの時間が長く掛かる傾向にある。このように、乗員の頭部と天井との間の隙間に対するエアバッグ本体の展開性能の向上と、エアバッグ本体の膨張展開完了までの早期化と、を両立させる観点では、未だ改善の余地がある。
【0007】
そこで、本発明は、乗員の頭部と車室の天井との間を通って膨張展開することで乗員のシート前方側に配置されるエアバッグ本体の展開性能の向上と膨張展開完了までの早期化とを両立できるシート付けエアバッグ装置と、そのエアバッグ折り畳み方法を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明に係る第1の態様のシート付けエアバッグ装置は、車両用シートに設けられ、車両の衝突時にガスを噴出するインフレータと、前記インフレータから噴出されたガスが供給されることで、前記車両用シートに着座した乗員の頭部の左右両側を通ってシート前方側へ膨張展開する一対の前後チャンバと、前記一対の前後チャンバの膨張展開に伴って前記乗員の頭部と車室の天井との間を通ってシート前方側へ移動するとともに前記一対の前後チャンバから前記ガスが供給されることで、前記一対の前後チャンバの間でシート後方側へ膨張展開し、前記乗員のシート前方側に配置されるエアバッグ本体と、を有するエアバッグと、を備え、前記エアバッグは、前記エアバッグ本体のシート後方側に、前記エアバッグ本体をシート前方側へ押し出す押出構造を有している。
【0009】
第1の態様の発明によれば、車両の衝突時にインフレータから噴出されたガスが一対の前後チャンバに供給され、その一対の前後チャンバが、車両用シートに着座した乗員の頭部の左右両側を通ってシート前方側へ膨張展開する。そして、エアバッグ本体が、その一対の前後チャンバの膨張展開に伴って車両用シートに着座した乗員の頭部と車室の天井との間を通ってシート前方側へ移動するとともに、一対の前後チャンバからガスが供給されることで、一対の前後チャンバの間でシート後方側へ膨張展開し、乗員のシート前方側に配置される。つまり、エアバッグ本体は、一対の前後チャンバに対して遅れて膨張展開するため、乗員の頭部と車室の天井との間を確実に移動できる。
【0010】
また、このエアバッグは、エアバッグ本体のシート後方側に、エアバッグ本体をシート前方側へ押し出す押出構造を有している。したがって、このエアバッグ本体は、初期位置(搭載位置)から、その押出構造によってシート前方側へ強制的に押し出される。したがって、車両の衝突時において、エアバッグ本体が初期位置に留まる時間が短縮され、エアバッグ本体の膨張展開完了までの早期化が図れる。
(【0011】以降は省略されています)

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