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公開番号2025027391
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-27
出願番号2023132158
出願日2023-08-14
発明の名称車両用エアバッグ装置及び乗員保護装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B60R 21/2338 20110101AFI20250219BHJP(車両一般)
要約【課題】エアバッグの展開し易さと乗員の拘束安定性とを両立することができる車両用エアバッグ装置及びこれを備えた乗員保護装置を得る。
【解決手段】車両用エアバッグ装置30は、車両用シート12のシート後方側からシート前方側へ膨張展開するエアバッグ32と、エアバッグ32と車両用シート12のシートバック16又は車体とを連結する左右一対の後方テザー54と、を有し、エアバッグ32は、乗員Dの頭部Hの左右両側を通ってシート前方側へ膨張展開する左右一対の前後延在部34Aと、一対の前後延在部34Aの前端部をシート左右方向に繋ぐ連結部34Bと、連結部34Bのシート後方側で前後チャンバ34に遅れて乗員D側へ膨張展開するエアバッグ本体40と、を備え、一対の後方テザー54は、乗員拘束時に左右一対の前後延在部34Aをそれぞれシート後方斜め下方に相対的に引き込み連結部34Bを乗員Dの大腿部Fへ近づけるむように構成される。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
車両の衝突時にガスを発生するインフレータと、
前記ガスが供給され、車両用シートの上部のシート後方側からシート前方側へ膨張展開するエアバッグと、
前記エアバッグと前記車両用シートのシートバック又は車体とを連結する左右一対の後方テザーと、
を有し、
前記エアバッグは、
前記車両用シートに着座した乗員の頭部の左右両側を通ってシート前方側へ膨張展開する左右一対の前後延在部と、前記左右一対の前後延在部の膨張展開完了時における前端部をシート左右方向に繋ぐ連結部と、を含んで構成された前後チャンバと、
前記連結部のシート後方側で前記前後チャンバに遅れて前記乗員側へ膨張展開し、前記乗員を拘束する乗員拘束時に前記前後延在部をシート前後方向に伸張させつつ、前記乗員の大腿部と胸部との間に挟まれるように圧縮されるエアバッグ本体と、
を備え、
前記左右一対の後方テザーは、各一端部が前記左右一対の前後延在部に係止され、各他端部が前記シートバック又は前記車体に係止され、前記乗員拘束時に前記左右一対の前後延在部をそれぞれシート後方斜め下方に相対的に引き込み前記連結部を前記乗員の大腿部へ近づけるように構成される、
車両用エアバッグ装置。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記シートバック又は前記車体には、前記エアバッグの膨張展開完了後に前記左右一対の後方テザーを引き込む左右一対のプリテンショナ機構が設けられている、
請求項1に記載の車両用エアバッグ装置。
【請求項3】
前記左右一対のプリテンショナ機構は、前記シートバックの左右両側部に左右対称に設けられている、
請求項2に記載の車両用エアバッグ装置。
【請求項4】
前記左右一対の後方テザーの長手方向に対する伸び率は、前記左右一対の前後延在部の長手方向の伸び率よりも小さい、
請求項1に記載の車両用エアバッグ装置。
【請求項5】
前記左右一対の後方テザーは、前記左右一対の前後延在部よりも伸び難い素材で構成されている、
請求項4に記載の車両用エアバッグ装置。
【請求項6】
前記左右一対の後方テザーは長手方向に対して平行な布目を有しており、前記左右一対の前後延在部は長手方向に対して斜めの布目を有している、
請求項4に記載の車両用エアバッグ装置。
【請求項7】
前記左右一対の後方テザーは、少なくとも一部が長手方向に沿って縫製された補強縫製部を備えている、
請求項4に記載の車両用エアバッグ装置。
【請求項8】
前記補強縫製部は、前記左右一対の後方テザーの長手方向に連続して設けられている、
請求項7に記載の車両用エアバッグ装置。
【請求項9】
前記補強縫製部は、前記左右一対の後方テザーの長手方向に間隔を空けて複数設けられている、
請求項7に記載の車両用エアバッグ装置。
【請求項10】
前記膨張展開完了時の前記エアバッグ本体は、前記乗員の頭部、胸部及び腹部に対して前方側から隙間をあけて対向する、
請求項1に記載の車両用エアバッグ装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用エアバッグ装置及び乗員保護装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、衝撃入力時に高圧のガスを発生するインフレータと、インフレータからのガスの供給を受けて車両用シートのシートバックから膨張展開する袋体(エアバッグ)と、を備えたエアバッグ装置が開示されている。袋体は、着座乗員の頭部後方から乗員前方に展開する胴体支持部と、乗員頭部の左右両側に展開すると共に胴体支持部に接続する一対の頭部支持部と、を含んで構成されている。下記特許文献1に記載の技術では、帯状の連結部材によって、展開した胴体支持部とシート又は車体とが連結されている。これにより、展開した胴体支持部は、連結部材によって移動が規制されるようになっている。
【0003】
また、下記特許文献2には、インフレータと、インフレータから供給されるガスにより展開するエアバッグと、を備えたエアバッグ装置が開示されている。エアバッグは、座席の背面側に展開する後方膨張部と、後方膨張部の左右両側から前方に延びる一対の側方膨張部と、側方膨張部から中央側へ延び中央で相互に連結されて乗員の前方を覆う一対の前方膨張部と、を有している。さらに、下記特許文献2に記載のエアバッグ装置は、座席の前方側かつ座席の左右両側に設けられた一対の支持点と側方膨張部とを連結する帯状の連結部材を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-018593号公報
特開2019-218014号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1及び上記特許文献2に記載の技術では、エアバッグを乗員の頭部後方から頭部前方へ展開させる構成のため、連結部材が短いと、エアバッグ展開時にエアバッグがシート下方側に引き込まれて乗員の頭部と車両のルーフとの間を通過できない虞がある。また、連結部材が長いと、エアバッグ展開時にエアバッグが乗員の頭上を通過し易くなる一方で、乗員拘束時にエアバッグ本体が持ち上がり、乗員とエアバッグとの接触面積が低下する虞、及びエアバッグが乗員の頭部上方側へ抜けてしまう虞がある。つまり、エアバッグの展開し易さと、乗員の拘束安定性とを両立させるには、改善の余地がある。
【0006】
本発明は上記事実を考慮し、エアバッグの展開し易さと乗員の拘束安定性とを両立することができる車両用エアバッグ装置及びこれを備えた乗員保護装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1態様の車両用エアバッグ装置は、車両の衝突時にガスを発生するインフレータと、前記ガスが供給され、車両用シートの上部のシート後方側からシート前方側へ膨張展開するエアバッグと、前記エアバッグと前記車両用シートのシートバック又は車体とを連結する左右一対の後方テザーと、を有し、前記エアバッグは、前記車両用シートに着座した乗員の頭部の左右両側を通ってシート前方側へ膨張展開する左右一対の前後延在部と、前記左右一対の前後延在部の膨張展開完了時における前端部をシート左右方向に繋ぐ連結部と、を含んで構成された前後チャンバと、前記連結部のシート後方側で前記前後チャンバに遅れて前記乗員側へ膨張展開し、前記乗員を拘束する乗員拘束時に前記前後延在部をシート前後方向に伸張させつつ、前記乗員の大腿部と胸部との間に挟まれるように圧縮されるエアバッグ本体と、を備え、前記左右一対の後方テザーは、各一端部が前記左右一対の前後延在部に係止され、各他端部が前記シートバック又は前記車体に係止され、前記乗員拘束時に前記左右一対の前後延在部をそれぞれシート後方斜め下方に相対的に引き込み前記連結部を前記乗員の大腿部へ近づけるように構成される。
【0008】
第1態様の車両用エアバッグ装置によれば、車両の衝突時にインフレータから発生するガスがエアバッグに供給され、エアバッグが車両用シートの上部のシート後方側からシート前方側へ膨張展開する。このとき、前後チャンバにおける左右一対の前後延在部は、車両用シートに着座した乗員の頭部の左右両側を通ってシート前方側へ膨張展開する。また、エアバッグ本体は、連結部のシート後方側で前後チャンバに遅れて乗員側へ膨張展開する。エアバッグ本体は、乗員の拘束時に、前後延在部をシート前後方向に伸張させつつ、乗員の大腿部と胸部との間に挟まれるように圧縮される。このエアバッグ本体の圧縮変形により、乗員が慣性移動する際の運動エネルギが吸収される。また、左右一対の前後延在部は、ガスの流路となると共に、乗員からエアバッグ本体に加わる荷重を受け止めて支えとなる。ただし、ここでいう「シート後方斜め下方に引き込む」とは、エアバッグ本体が持ち上がらないように左右一対の前後延在部に対してシート後方斜め下方に荷重をかけることを広く含む概念とする。
【0009】
ここで、エアバッグは、左右一対の後方テザーによって車両用シートのシートバック又は車体に連結されている。より詳細には、左右一対の後方テザーは、各一端部が左右一対の前後延在部に係止され、各他端部がシートバック又は車体に係止されている。左右一対の後方テザーは、乗員からエアバッグ本体に加わる荷重を前後チャンバと共に受け止めて支えとなる。また、エアバッグによる乗員拘束時には、左右一対の前後延在部は、左右一対の後方テザーによって、シート後方斜め下方に相対的に引き込まれ、連結部が乗員の大腿部へ近づく。このとき、連結部のシート後方側に膨張展開されたエアバッグ本体は、シート前方側へ倒れ込むように回転する。よって、乗員の大腿部と胸部との間にエアバッグ本体が深く入り込み、乗員とエアバッグとの接触面積が増える。これにより、エアバッグ本体の持ち上がりが抑制される。
【0010】
第2態様の車両用エアバッグ装置は、第1態様において、前記シートバック又は前記車体には、前記エアバッグの膨張展開完了後に前記左右一対の後方テザーを引き込む左右一対のプリテンショナ機構が設けられている。
(【0011】以降は省略されています)

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