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公開番号2025027251
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-27
出願番号2023131899
出願日2023-08-14
発明の名称エアーバッグ用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物及びエアーバッグ
出願人信越化学工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08L 83/04 20060101AFI20250219BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】コーティング時に塗り斑が発生しにく、不良品を容易に検出できるエアーバック用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】(A)直鎖状オルガノポリシロキサン、(B)パウダー状の三次元網状オルガノポリシロキサンレジン、(C)1分子中に2個以上のヒドロシリル基を含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン、(D)BET法比表面積が50m2/g以上であるシリカ微粉末、(E)ヒドロシリル化反応用触媒、(F)接着性付与官能基を含有する有機ケイ素化合物、及び(G)メジアン径が0.1~50μmである膨張化黒鉛粉を含有し、前記(C)成分を、前記組成物中に含まれるヒドロシリル基の合計が、前記組成物中に含まれるケイ素原子結合アルケニル基の合計1モル当たり、1~10モルとなる量含有するものであることを特徴とするエアーバッグ用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
エアーバッグ用付加硬化型液状シリコーン組成物であって、
(A)1分子中に2個以上のケイ素原子に結合したアルケニル基を含有する重量平均重合度が50~2,000の直鎖状オルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)パウダー状の三次元網状オルガノポリシロキサンレジン(但し、該オルガノポリシロキサンレジンはヒドロシリル基を含まない):5~100質量部、
(C)1分子中に2個以上のヒドロシリル基を含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン、
(D)BET法比表面積が50m

/g以上であるシリカ微粉末:1~50質量部、
(E)ヒドロシリル化反応用触媒:前記(A)~(D)成分の合計質量に対して、触媒金属元素の質量換算で1~500ppm、
(F)接着性付与官能基を含有する有機ケイ素化合物:0.1~10質量部、及び
(G)メジアン径が0.1~50μmである膨張化黒鉛粉:0.1~1質量部
を含有し、前記(C)成分を、前記組成物中に含まれるヒドロシリル基の合計が、前記組成物中に含まれるケイ素原子結合アルケニル基の合計1モル当たり、1~10モルとなる量含有するものであることを特徴とするエアーバッグ用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
更に、(H)成分として、有機チタニウム化合物、有機ジルコニウム化合物、及び有機アルミニウム化合物から選ばれる1種以上の縮合触媒を、前記(A)成分100質量部に対して、0.05~5質量部含有することを特徴とする請求項1に記載のエアーバッグ用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物。
【請求項3】
前記(F)成分が、1分子中にアルコキシシリル基、アルケニル基含有シリル基、及びヒドロシリル基から選ばれる1種以上の反応性シリル基、及び、エポキシ基、イソシアネート基、及び(メタ)アクリル基から選ばれる1種以上の反応性有機基を有する有機ケイ素化合物であることを特徴とする請求項1に記載のエアーバッグ用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物。
【請求項4】
エアーバッグ用基布上に、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のエアーバッグ用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物の硬化被膜を有し、前記硬化被膜面をL

a



表色系で測定したL値が60以上であることを特徴とするエアーバッグ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エアーバッグ用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物及びエアーバッグに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、繊維表面にゴム被膜を形成することを目的としたエアーバッグ用シリコーンゴム組成物が提案されている。シリコーンゴム被膜を有するエアーバッグは内圧保持性及び低燃焼速度性に優れるため、自動車等のエアーバッグとして好適に用いられている。
【0003】
このようなエアーバッグ用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物としては、T単位又はQ単位を含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンを架橋剤とするシリコーンゴム組成物などが開示されている(特許文献1)。この組成物を塗布したコーティング基布は、強度に優れることを特徴とする。そして、M、D、Q単位からなり、D単位にのみ架橋性官能基を含有するシリコーンレジンを、難燃化剤として配合したエアーバッグ用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物が開示されている(特許文献2)。この組成物を塗布したエアーバッグは、燃焼速度が遅いことを特徴とする。
【0004】
一方で近年、省スペース化や軽量化のために、シリコーンゴム組成物の塗工量を少なくする傾向がある。そのため、低塗工量でも従来と同等の難燃性であるエアーバッグ用シリコーンゴム組成物の開発が望まれている。難燃性を向上させる方法としては難燃化剤を配合することが考えられる。例えば、シリコーンゴム組成物に難燃化剤として酸化鉄(III)一水和物又は、α-酸化鉄(III)を配合した組成物(特許文献3)や、カーボンブラックを配合した組成物(特許文献4,5)などが開示されている。しかし、シリコーンゴム組成物に着色力の強い酸化鉄やカーボンブラック等の難燃化剤を配合すると、コーティング時に塗り斑が発生し、外観を損なうことがある。また、エアーバッグ基布の製造工程には、基布を織る工程、洗浄する工程、乾燥する工程、シリコーン材料をコーティングする工程、シリコーン材料を加熱硬化させる工程、コーティングした基布を巻き取る工程など多数の工程がある。これらの工程中にエアーバッグ基布に汚れ、傷、穴等の不良が発生した場合、エアーバッグ基布上のシリコーンゴム被膜の色が濃く、隠蔽力が強いと、これらの不良品を目視検査やカメラを利用した画像検査等で検出するのが困難になることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2019-513907号公報
国際公開第2018/168315号
特開2022-072086号公報
特開平7-300774号公報
特開平7-195990号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、コーティング時に塗り斑が発生しにくく、コーティングしたエアーバッグ用基布は、燃焼速度が遅く、汚れ、傷、穴等の不良品を容易に検出可能なエアーバッグ用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物、及び当該組成物の硬化被膜を有するエアーバッグを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明では、エアーバッグ用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物であって、
(A)1分子中に2個以上のケイ素原子に結合したアルケニル基を含有する重量平均重合度が50~2,000の直鎖状オルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)パウダー状の三次元網状オルガノポリシロキサンレジン(但し、該オルガノポリシロキサンレジンはヒドロシリル基を含まない):5~100質量部、
(C)1分子中に2個以上のヒドロシリル基を含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン、
(D)BET法比表面積が50m

/g以上であるシリカ微粉末:1~50質量部、
(E)ヒドロシリル化反応用触媒:前記(A)~(D)成分の合計質量に対して、触媒金属元素の質量換算で1~500ppm、
(F)接着性付与官能基を含有する有機ケイ素化合物:0.1~10質量部、及び
(G)メジアン径が0.1~50μmである膨張化黒鉛粉:0.1~1質量部
を含有し、前記(C)成分を、前記組成物中に含まれるヒドロシリル基の合計が、前記組成物中に含まれるケイ素原子結合アルケニル基の合計1モル当たり、1~10モルとなる量含有するものであることを特徴とするエアーバッグ用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物を提供する。
【0008】
このようなエアーバッグ用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物の硬化被膜を有するエアーバッグ用シリコーンコーティング基布は、難燃性に優れ、塗り斑が発生しにくく、汚れ、傷、穴等の不良品を容易に検出可能となる。
【0009】
更に、本発明では、(H)成分として、有機チタニウム化合物、有機ジルコニウム化合物、及び有機アルミニウム化合物から選ばれる1種以上の縮合触媒を、前記(A)成分100質量部に対して、0.05~5質量部含有することが好ましい。
【0010】
このようなエアーバッグ用付加硬化型液状シリコーンゴム組成物であれば、これにより作製したエアーバッグ用シリコーンコーティング基布は優れた接着性を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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