TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025027245
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-27
出願番号
2023131888
出願日
2023-08-14
発明の名称
電子制御装置、制御システム、制御方法及びコンピュータプログラム
出願人
株式会社デンソー
代理人
名古屋国際弁理士法人
主分類
H04L
12/28 20060101AFI20250219BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】動作を少なくとも部分的に停止するモードへの遷移過程における処理が意図せず妨げられることを抑制する。
【解決手段】車両に搭載される電子制御装置10,20,30は、少なくとも1つのトランシーバ42と、コントローラ41と、を備える。コントローラは、第1モードA101、第2モードA102、及び第3モードA103を含む複数のモード間を遷移し、それにより複数のモードのうちの1つのモードで動作するように構成される。コントローラは、第2モードにおいて通信が発生した場合、第1モードへ遷移するが、当該通信がコントローラに第1モードへ遷移するように要求するウェイクアップ要求の受信であるときは第1モードに遷移しないように構成される。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
車両に搭載される電子制御装置(10,20,30)であって、
通信機器との通信を行うように構成される少なくとも1つのトランシーバ(42)と、
第1モード(41,A101)、第2モード(41,A102)、及び第3モード(41,A103)を含む複数のモード間を遷移し、それにより前記複数のモードのうちの1つのモードで動作するように構成されるコントローラ(41)と、
を備え、
前記コントローラは、
前記少なくとも1つのトランシーバによって前記通信が行われている場合、前記第1モードで動作して、前記通信に関連する処理を実行し、
前記第1モードにおいて前記通信が行われなくなった場合、前記第2モードへ遷移し、
前記第2モードにおいて前記通信が行われない状態が所定期間継続した場合、前記第3モードへ遷移し、
前記第3モードにおいて、前記通信に関連する処理を少なくとも部分的に停止し、
前記第2モードにおいて前記通信が発生した場合、前記第1モードへ遷移するが、当該通信が前記コントローラに前記第1モードへ遷移するように要求するウェイクアップ要求の受信であるときは前記第1モードに遷移しないように構成される、
電子制御装置。
続きを表示(約 2,000 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の電子制御装置であって、
前記少なくとも1つのトランシーバは、
前記コントローラから要求があった場合に実行される機能であって、当該トランシーバの所定機能を停止するための処理を行うスリープ機能と、
前記ウェイクアップ要求を受信した場合に実行される機能であって、前記スリープ機能によって停止した前記所定機能を再開するための処理を行うウェイクアップ機能と、
を有し、
前記コントローラは、前記第2モードにおいて前記スリープ機能及び前記ウェイクアップ機能が作動しないように、前記スリープ機能及び前記ウェイクアップ機能の有効化及び無効化を行うように構成される、
電子制御装置。
【請求項3】
請求項2に記載の電子制御装置であって、
前記コントローラは、前記第3モードにおいて、前記スリープ機能と前記ウェイクアップ機能とを有効化するように構成される、
電子制御装置。
【請求項4】
請求項1に記載の電子制御装置であって、
前記少なくとも1つのトランシーバとして、第1トランシーバと第2トランシーバとを備え、
前記第1トランシーバは、前記通信機器から前記ウェイクアップ要求を受信した場合、当該ウェイクアップ要求を前記第2トランシーバに転送する転送機能を有し、
前記コントローラは、前記第2モードにおいて前記転送機能が作動しないように、前記転送機能の有効化及び無効化を行うように構成される、
電子制御装置。
【請求項5】
請求項4に記載の電子制御装置であって、
前記コントローラは、前記第3モードにおいて、前記転送機能を有効化するように構成される、
電子制御装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の電子制御装置を複数備え、前記複数の電子制御装置が車載ネットワークを構成するノードとして機能するように構成される制御システムであって、
前記複数の電子制御装置のそれぞれは、前記通信機器として、前記複数の電子制御装置のうちの、前記車載ネットワークにおいて隣接する電子制御装置と通信するように構成される、制御システム。
【請求項7】
電子制御装置のコンピュータによって実行される制御方法であって、
前記電子制御装置のコンピュータが、第1モード、第2モード、及び第3モードを含む複数のモード間を遷移し、それにより前記複数のモードのうちの1つのモードで動作することを含み、
前記電子制御装置は、通信機器との通信を行うように構成される少なくとも1つのトランシーバを更に備えており、
前記複数のモードのうちの1つのモードで動作することは、
前記少なくとも1つのトランシーバによって前記通信が行われている場合、前記第1モードで動作して、前記通信に関連する処理を実行し、
前記第1モードにおいて前記通信が行われなくなった場合、前記第2モードへ遷移し、
前記第2モードにおいて前記通信が行われない状態が所定期間継続した場合、前記第3モードへ遷移し、
前記第3モードにおいて、前記通信に関連する処理を少なくとも部分的に停止し、
前記第2モードにおいて前記通信が発生した場合、前記第1モードへ遷移するが、当該通信が前記第1モードへ遷移するように要求するウェイクアップ要求の受信であるときは前記第1モードに遷移しないことを含む、制御方法。
【請求項8】
電子制御装置のコンピュータに、第1モード、第2モード、及び第3モードを含む複数のモード間を遷移し、それにより前記複数のモードのうちの1つのモードで動作する処理を実行させるためのコンピュータプログラムであって、
前記電子制御装置は、通信機器との通信を行うように構成される少なくとも1つのトランシーバを更に備えており、
前記処理は、
前記少なくとも1つのトランシーバによって前記通信が行われている場合、前記第1モードで動作して、前記通信に関連する処理を実行し、
前記第1モードにおいて前記通信が行われなくなった場合、前記第2モードへ遷移し、
前記第2モードにおいて前記通信が行われない状態が所定期間継続した場合、前記第3モードへ遷移し、
前記第3モードにおいて、前記通信に関連する処理を少なくとも部分的に停止し、
前記第2モードにおいて前記通信が発生した場合、前記第1モードへ遷移するが、当該通信が前記第1モードへ遷移するように要求するウェイクアップ要求の受信であるときは前記第1モードに遷移しないことを含む、コンピュータプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は電子制御装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
車両には車載機器を制御するために多数の電子制御装置、いわゆるECU(Electronic Control Unit)が搭載される。これらのECUが通信バスに接続されることによって、ECUをノードとするネットワークシステムが構築される。このようなネットワークシステムにおいて、ネットワーク上に流れるパケットが一定時間ない状態が継続すると、ECUの動作モードが通常モードから省電力モードに遷移する技術が知られている。通常モードでは、各種機能が動作する。省電力モードでは、通常モードで動作する一部の機能が停止する。停止によって消費電力が低減される。
【0003】
例えば、特許文献1には、ISO11898-6に規定されたCAN(登録商標、Controller Area Network)プロトコル規格の通信制御に基づく給電制御手法であるパーシャルネットワークを形成し、ネットワークを形成するノードを必要に応じて個別に起動又は休眠させることで低消費電力を実現するネットワークシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-069980号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
各ECUは、他のECUと通信を行うための通信インタフェースとしてトランシーバを備えている。トランシーバは、ネットワーク上の他のECUに接続するリンクが途絶しているリンクダウン状態である場合、当該他のECUが省電力モードに遷移しているとみなし、当該他のECUに通常モードへ遷移するよう要求するウェイクアップ要求を送信することがある。
【0006】
トランシーバは、例えばネットワークの通信状態が悪くなる等により、あるリンクがリンクダウン状態であると誤認識した場合、通常モードから省電力モードに遷移しようとするECUに対しても、ウェイクアップ要求を送信することがある。
【0007】
このため、ECUは、省電力モードに遷移する過程において、ECUの通常モードの動作を部分的に停止する処理が実行される前にウェイクアップ要求を受信すると、当該処理の実行が意図せず妨げられてしまう課題が見出された。
【0008】
本開示の一局面は、例えば省電力モード等の、実行されている動作を少なくとも部分的に停止するモードを有する電子制御装置において、ウェイクアップ要求の受信により当該モードへの遷移が意図せず妨げられることを抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様は、車両に搭載される電子制御装置(10,20,30)であって、少なくとも1つのトランシーバ(42)と、コントローラ(41)と、を備える。トランシーバは、通信機器との通信を行うように構成される。コントローラは、第1モード(41,A101)、第2モード(41,A102)、及び第3モード(41,A103)を含む複数のモード間を遷移し、それにより複数のモードのうちの1つのモードで動作するように構成される。
【0010】
コントローラは、少なくとも1つのトランシーバによって通信が行われている場合、第1モードで動作して、通信に関連する処理を実行する。
コントローラは、第1モードにおいて通信が行われなくなった場合、第2モードへ遷移する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
株式会社デンソー
モータ
今日
株式会社デンソー
モータ
6日前
株式会社デンソー
モータ
14日前
株式会社デンソー
トランス
6日前
株式会社デンソー
電子装置
10日前
株式会社デンソー
光学部材
21日前
株式会社デンソー
測距装置
21日前
株式会社デンソー
電子装置
10日前
株式会社デンソー
半導体装置
6日前
株式会社デンソー
位相調整器
13日前
株式会社デンソー
レーダ装置
21日前
株式会社デンソー
輻射ヒータ
27日前
株式会社デンソー
半導体装置
6日前
株式会社デンソー
半導体装置
21日前
株式会社デンソー
走路認識装置
21日前
株式会社デンソー
負荷駆動装置
13日前
株式会社デンソー
電子制御装置
6日前
株式会社デンソー
電圧検出回路
13日前
株式会社デンソー
電子制御装置
7日前
株式会社デンソー
電圧検出回路
13日前
株式会社デンソー
動力伝達装置
14日前
株式会社デンソー
電力変換装置
6日前
株式会社デンソー
電力変換装置
14日前
株式会社デンソー
動揺病抑制装置
14日前
株式会社デンソー
レーダ検査装置
13日前
株式会社デンソー
移動量推定装置
6日前
株式会社デンソートリム
モータ制御装置
22日前
株式会社デンソー
ガス燃料噴射弁
13日前
株式会社デンソーウェーブ
レーザレーダ装置
6日前
株式会社デンソー
冷凍サイクル装置
21日前
株式会社デンソーテン
ディスプレイ装置
14日前
株式会社デンソー
巻線界磁型回転電機
28日前
株式会社デンソー
静電モータ駆動回路
13日前
株式会社デンソー
カード挿入システム
21日前
株式会社デンソー
巻線界磁型回転電機
28日前
株式会社デンソー
巻線界磁型回転電機
6日前
続きを見る
他の特許を見る