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公開番号
2025027238
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-27
出願番号
2023131875
出願日
2023-08-14
発明の名称
エラストマー複合粒子及びその製造方法並びにエラストマー球状粒子の製造方法
出願人
信越化学工業株式会社
,
日信化学工業株式会社
代理人
弁理士法人牛木国際特許事務所
主分類
C08G
77/42 20060101AFI20250219BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】光などの外部刺激により高い分解性を有する(共)重合体を構成単位としたエラストマー球状粒子を含むエラストマー複合粒子及びエラストマー球状粒子及びエラストマー複合粒子の製造方法の提供。
【解決手段】
体積平均粒径が0.5~200μmであり、ポリエステル構造及びポリエーテル構造を有する共重合体の架橋粒子であるエラストマー球状粒子の表面に、ポリオルガノシルセスキオキサン又はシリカを有するエラストマー複合粒子。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
体積平均粒径が0.5~200μmであり、ポリエステル構造及びポリエーテル構造を有する共重合体の架橋粒子であるエラストマー球状粒子の表面に、ポリオルガノシルセスキオキサン又はシリカを有するエラストマー複合粒子。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
前記共重合体が、一分子中に少なくとも2個のラジカル重合可能な不飽和基を有する、ポリエステル-ポリエーテル共重合体である、請求項1に記載のエラストマー複合粒子。
【請求項3】
前記共重合体が、下記一般式(1)又は(2)で示されるポリエステル-ポリエーテル共重合体である、請求項2に記載のエラストマー複合粒子。
TIFF
2025027238000017.tif
46
164
(一般式(1)中、R
1
はそれぞれ独立に炭素数1~10の2価炭化水素基を示し、R
2
はそれぞれ独立に下記一般式(3a)、(3b)又は(3c)で示されるラジカル重合性官能基含有有機基を示し、kはそれぞれ独立に1≦k≦10の数であり、lは1≦l≦1,000の数であり、mは1≦m≦1,000の数であり、nはそれぞれ独立に1≦n≦100の数である。
一般式(2)中、R
3
はそれぞれ独立に炭素数1~10の2価炭化水素基を示し、R
4
はそれぞれ独立に下記一般式(4a)又は(4b)で示されるラジカル重合性官能基含有有機基を示し、pはそれぞれ独立に1≦p≦10の数であり、lは1≦l≦1,000の数であり、mは1≦m≦1,000の数であり、qはそれぞれ独立に1≦q≦100の数である。)
TIFF
2025027238000018.tif
122
132
(一般式(3a)、(3b)、(3c)、(4a)及び(4b)中、R
5
はそれぞれ独立に炭素数1~8の2価炭化水素基を示し、R
6
はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1~3の炭化水素基を示す。)
【請求項4】
前記共重合体が、下記一般式(5)で示されるポリエステル-ポリエーテル共重合体である、請求項2に記載のエラストマー複合粒子。
TIFF
2025027238000019.tif
27
168
(一般式(5)中、R
1
はそれぞれ独立に炭素数1~10の2価炭化水素基を示し、R
2
はそれぞれ独立に下記一般式(3a)、(3b)又は(3c)で示されるラジカル重合性官能基含有有機基を示し、lは1≦l≦1,000の数であり、mは1≦m≦1,000の数であり、rはそれぞれ独立に1≦r≦100の数である。)
TIFF
2025027238000020.tif
71
132
(一般式(3a)、(3b)及び(3c)中、R
5
はそれぞれ独立に炭素数1~8の2価炭化水素基を示し、R
6
はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1~3の炭化水素基を示す。)
【請求項5】
下記工程i)~iii)を有するエラストマー球状粒子の製造方法。
i)
下記(A)、(B)、(C)及び(D)成分を撹拌・懸濁し、懸濁組成物を調製する工程
(A)重合性基を有し、ポリエステル構造及びポリエーテル構造を有する共重合体
(B)前記(A)成分が不溶もしくは難溶である水相成分、又は油相成分
(C)懸濁剤
(D)重合開始剤
ii)
前記工程i)により得られた懸濁組成物中の(A)成分を、ラジカル重合することでエラストマー球状粒子の分散液を得る工程
iii)
前記工程ii)により得られたエラストマー球状粒子の分散液から、連続相である(B)を洗浄・乾燥除去することで、エラストマー球状粒子を得る工程
【請求項6】
下記工程iv)を有する、請求項1~4のいずれか1項に記載のエラストマー複合粒子の製造方法。
iv)
下記(E)、(F)、(G)及び(H)成分を含む液相に、下記(I)成分を添加し、(I)成分を加水分解・重合反応する工程
(E)体積平均粒径が0.5~200μmであり、ポリエステル構造及びポリエーテル構造を有する共重合体の架橋粒子である、請求項5に記載の方法により製造されたエラストマー球状粒子
(F)アルカリ性物質
(G)カチオン性界面活性剤、及びカチオン性水溶性高分子化合物から選ばれる1種以上
(H)水
(I)トリアルコキシシラン、又はテトラアルコキシシラン
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エラストマー複合粒子及びその製造方法並びにエラストマー球状粒子の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ゴム製品に使用される原料ゴムとして、
[1]ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、天然ゴムに代表される、繰り返し単位が共役ジエン単位のみからなる重合体、
[2]スチレン-ブタジエン共重合ゴム、スチレン-イソプレン共重合ゴム、スチレン-イソプレン-ブタジエン共重合ゴムに代表される、繰り返し単位が共役ジエン単位と芳香族ビニル単位とを必須とする重合体、
[3]アクリロニトリル-ブタジエン共重合ゴムに代表される、繰り返し単位が共役ジエン単位とα,β-不飽和ニトリル単位とを必須とする重合体、
[4]アクリルゴムに代表される、繰り返し単位がアクリレート単位を必須とする重合体、
[5]エチレン-プロピレンゴムに代表される、繰り返し単位がエチレン、炭素数3~12のα-オレフィン、及び必要に応じて非共役ポリエンからなる重合体、
[6]シリコーンゴムに代表される、繰り返し単位がジメチルシロキサン単位からなる重合体、
等が挙げられ、多用されている。
【0003】
これら原料ゴムを材料として得られるエラストマー(ゴム)球状粒子、特に有機骨格からなるものは、耐衝撃性や熱衝撃性、密着性などの各種特性を向上させるため、電子機器を含む電子材料用途を中心に用いられている。
【0004】
一方、シリコーンゴム球状粒子・粉末については、従来、広範囲の産業分野においてその用途の提案がなされている。
例えば、合成樹脂材料(特許文献1、2)、合成ゴム材料(特許文献3)、化粧料(特許文献4~7)などへの添加配合が示されている。
【0005】
シリコーンゴム球状粒子は、例えば、エポキシ樹脂等の有機樹脂への低応力化剤として、その“柔軟性”を利用した配合・使用がなされている。即ち、電子部品とエポキシ樹脂等の有機樹脂の熱膨張率の差異により、樹脂に対して応力が掛かることでクラック・割れが発生する場合があるため、シリコーンゴム球状粒子の添加によりその防止が可能となる。
【0006】
具体的には、線状オルガノポリシロキサンブロックを含むポリマー硬化物の球状粒子を含有したエポキシ樹脂(特許文献8)や、シリコーンゴム球状粒子の表面をポリオルガノシルセスキオキサンで被覆した球状粒子を含有したエポキシ樹脂(特許文献9)等が提案されている。
【0007】
また、(メタ)アクリル酸エステルと片末端にラジカル重合性官能基含有有機基を有するジオルガノポリシロキサンを、乳化系中において共重合することでシリコーン含有ゴム球状粒子を調製する方法(特許文献10)も示されている。
なお、この有機ゴム球状粒子は、熱可塑性樹脂に滑り性を付与する目的で使用されている。
【0008】
更に、脂肪族不飽和結合を有する有機化合物と、ケイ素原子結合水素原子を有する含ケイ素有機化合物からなる液状組成物を、ヒドロシリル化反応により架橋してなる有機架橋ゴム球状粒子(特許文献11)は、各種樹脂、塗料、ゴムなどの成分に対する分散性、取扱い作業性に優れるものとして提案されている。
【0009】
また、シリコーンゴム球状粒子は、化粧料に柔らかい感触やなめらかさ等の使用感を付与する目的や、光を散乱させ自然な仕上がりを演出する目的、毛穴やシワなどを見えにくくする目的等において、ファンデーション及び化粧下地などのメークアップ化粧料、クリーム及び乳液等の基礎化粧料、サンスクリーン化粧料等、幅広い化粧料・化粧品材料に用いられている。
【0010】
例えば、ポリメチルシルセスキオキサン粒子・粉末を含有する化粧料(特許文献12)、球状シリコーンゴム粒子・粉末を有するメーキャップ化粧料(特許文献13)、シリコーンゴム球状粒子にポリオルガノシルセスキオキサン樹脂を被覆したシリコーン複合粒子・粉体を含有する化粧料(特許文献14)が提案されている。これらのシリコーンゴム球状粒子や、シリコーンゴム球状粒子にポリオルガノシルセスキオキサン樹脂を被覆した複合粒子は、上述の通り、化粧料に柔らかな感触やなめらかさ等の使用感を付与することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
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