TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025027229
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-27
出願番号2023131855
出願日2023-08-14
発明の名称光学装置
出願人富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
代理人個人,個人
主分類H04N 1/00 20060101AFI20250219BHJP(電気通信技術)
要約【課題】密着光学方式の読取部からの放射ノイズの抑制を、金属製の筐体で読取装置全体を囲う場合に比べて軽量化させながら実現させる。
【解決手段】本実施の形態が適用される発光装置としての画像読取装置1は、レンズにより集光された光を読み取るイメージセンサを有する密着光学系方式のCIS12が内部に配置され、原稿台ガラス13と第1接地部材141および142とが面111に配置された本体部10と、ユーザの閉操作により、第1接地部材141および142の各々に接触して接地し、ユーザの開操作により、第1接地部材141および142の各々から離隔して接地を解除する第2接地部材241および242の各々が配置された遮蔽部20とを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
レンズにより集光された光を読み取るイメージセンサを有する密着光学系方式の読取部が内部に配置され、原稿台ガラスと第1接地部材とが上面に配置された本体部と、
ユーザの閉操作により、前記第1接地部材に接触して接地し、ユーザの開操作により、当該第1接地部材から離隔して当該接地を解除する第2接地部材が配置された遮蔽部と、
を有することを特徴とする光学装置。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記閉操作により接触した状態の前記第1接地部材と前記第2接地部材との組み合わせが、前記読取部の両端部の近傍にそれぞれ配置されることを特徴とする、
請求項1に記載の光学装置。
【請求項3】
前記組み合わせが、前記読取部の両端部の外側にそれぞれ配置されることを特徴とする、
請求項2に記載の光学装置。
【請求項4】
前記組み合わせが、前記原稿台ガラスの縁部の近傍にそれぞれ配置されることを特徴とする、
請求項2に記載の光学装置。
【請求項5】
前記第1接地部材および前記第2接地部材は、平坦な接触面を有する金属部材で構成されていることを特徴とする、
請求項1に記載の光学装置。
【請求項6】
接触する前記第1接地部材と前記第2接地部材とのうち少なくも一方が、接触時に生じる押圧力により摺動可能とすることを特徴とする、
請求項5に記載の光学装置。
【請求項7】
前記遮蔽部が自動原稿送り機能を有することを特徴とする、
請求項1に記載の光学装置。
【請求項8】
前記遮蔽部は、A4サイズを超える原稿を自動送り可能とすることを特徴とする、
請求項7に記載の光学装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学装置に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
光源からの光を集光するマイクロレンズアレイと、集光された光を読み取るイメージセンサを有する受光基板とを含むように構成された密着光学方式の読取部に原稿を読み取らせる技術が知られている(例えば、特許文献1)。密着光学方式の読取部を有する読取装置は、装置全体を樹脂で構成することで軽量化を実現させるため、主に家庭用の低速機等として用いられるが、駆動周波数を上げることで業務用の中速機等として用いることもできる。ただし、駆動周波数が上がると放射ノイズが強くなるため、電磁妨害のリスクが高くなる。放射ノイズを抑制する手法としては、例えば、金属製の筐体で放射ノイズの発生源を囲う手法などがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-186132号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
密着光学方式の読取部を有する読取装置は、上面にガラス製の原稿台が配置されるため、読取装置全体を金属製の筐体で囲うことは設計上困難である。さらに、金属製の筐体を用いると重量化するため、筐体を樹脂で構成することで軽量化を実現させる密着光学方式の長所を活かせない。
【0005】
本発明の目的は、密着光学方式の読取部からの放射ノイズの抑制を、金属製の筐体で読取装置全体を囲う場合に比べて軽量化させながら実現させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載された発明は、レンズにより集光された光を読み取るイメージセンサを有する密着光学系方式の読取部が内部に配置され、原稿台ガラスと第1接地部材とが上面に配置された本体部と、ユーザの閉操作により、前記第1接地部材に接触して接地し、ユーザの開操作により、当該第1接地部材から離隔して当該接地を解除する第2接地部材が配置された遮蔽部と、を有することを特徴とする光学装置である。
請求項2に記載された発明は、前記閉操作により接触した状態の前記第1接地部材と前記第2接地部材との組み合わせが、前記読取部の両端部の近傍にそれぞれ配置されることを特徴とする、請求項1に記載の光学装置である。
請求項3に記載された発明は、前記組み合わせが、前記読取部の両端部の外側にそれぞれ配置されることを特徴とする、請求項2に記載の光学装置である。
請求項4に記載された発明は、前記組み合わせが、前記原稿台ガラスの縁部の近傍にそれぞれ配置されることを特徴とする、請求項2に記載の光学装置である。
請求項5に記載された発明は、前記第1接地部材および前記第2接地部材は、平坦な接触面を有する金属部材で構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の光学装置である。
請求項6に記載された発明は、接触する前記第1接地部材と前記第2接地部材とのうち少なくも一方が、接触時に生じる押圧力により摺動可能とすることを特徴とする、請求項5に記載の光学装置である。
請求項7に記載された発明は、前記遮蔽部が自動原稿送り機能を有することを特徴とする、請求項1に記載の光学装置である。
請求項8に記載された発明は、前記遮蔽部は、A4サイズを超える原稿を自動送り可能とすることを特徴とする、請求項7に記載の光学装置である。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の本発明によれば、遮蔽部に対する閉操作が行われると、第1接地部材と第2接地部材とが接触して接地する。これにより、金属製の筐体で装置全体を囲うことなく、読取部からの放射ノイズが抑制される。
請求項2の本発明によれば、閉操作により接触した状態の第1接地部材と第2接地部材との組み合わせが、読取部の両端部の近傍にそれぞれ配置される。これにより、読取部からの放射ノイズを抑制できる。
請求項3の本発明によれば、第1接地部材と第2接地部材との組み合わせが読取部の両端部の外側にそれぞれ配置される。これにより、第1接地部材と第2接地部材との組み合わせが読取部を囲う。その結果、第1接地部材と第2接地部材との組み合わせが読取部を囲わない場合に比べて読取部からの放射ノイズを効率よく抑制できる。
請求項4の本発明によれば、第1接地部材と第2接地部材との組み合わせが原稿台ガラスの縁部の近傍にそれぞれ配置される。これにより、第1接地部材と第2接地部材との組み合わせが、原稿台ガラスの内側に配置された読取部を囲う。その結果、第1接地部材と第2接地部材との組み合わせが読取部を囲わない場合に比べて読取部からの放射ノイズを効率よく抑制できる。
請求項5の本発明によれば、第1接地部材および第2接地部材が、平坦な接触面を有する金属部材で構成されている。これにより、遮蔽部に対する閉操作や開操作を行うユーザの身体が接地部材に触れた場合であっても、怪我をしたり衣服が損傷したりするリスクを低減化できる。
請求項6の本発明によれば、接触する第1接地部材と第2接地部材とのうち少なくも一方が、接触時に生じる押圧力により摺動する。これにより、第1接地部材と第2接地部材とを密着させることができるので、接触不良を抑制できる。
請求項7の本発明によれば、遮蔽部が自動原稿送り機能を有するので、読取部の移動範囲が限定される。これにより、配置される接地部材の数を限定できる。
請求項8の本発明によれば、遮蔽部がA4サイズを超える原稿を自動送り可能とする。これにより、駆動周波数を上げることでA4サイズを超える大型の原稿の読み取りを可能とする読取部からの放射ノイズを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施の形態が適用される光学装置としての画像読取装置の概略構成の一例を示す斜視図である。
(A)は、画像読取装置の概略構成の一例を示す正面図である。(B)は、画像読取装置の概略構成の一例を示す側面図である。
(A)は、接地部材が配置されていない従来の画像読取装置の放射ノイズの大きさを表したグラフである。(B)は、本実施の形態にかかる画像読取装置の放射ノイズの大きさを表したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像読取装置>
図1は、本実施の形態が適用される光学装置としての画像読取装置1の概略構成の一例を示す斜視図である。
図2(A)は、画像読取装置1の概略構成の一例を示す正面図である。図2(B)は、画像読取装置1の概略構成の一例を示す側面図である。
図1、図2(A)および(B)に示す画像読取装置1は、スキャナや複合機とも呼ばれる装置であり、原稿100に形成されている画像の読み取りを行う。画像読取装置1は、本体部10と遮蔽部20とを含むように構成されている。
【0010】
(本体部)
本体部10は、筐体11と、CIS(Contact Image Sensor)12と、原稿台ガラス13とを含むように構成されている。筐体11は、上下方向の上側の面111と、上下方向の下側の面112と、主走査方向の前側の面113と、主走査方向の後側の面114と、副走査方向の第1側の面115と、副走査方向の第2側の面116とを有し、内部に各種の装置や部材を配置可能とする筐体である。筐体11は、軽量化や低コスト化を図るために大部分が樹脂で構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
インターホンシステム
6日前
個人
ヘッドホンカバー
1か月前
株式会社奥村組
通信設備
13日前
BoCo株式会社
聴音装置
2か月前
キヤノン株式会社
電子機器
20日前
キヤノン株式会社
電子機器
15日前
キヤノン株式会社
撮像装置
2か月前
オムロン株式会社
通信装置
13日前
BoCo株式会社
聴音装置
2か月前
キヤノン株式会社
電子機器
22日前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
21日前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
14日前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
14日前
日本精機株式会社
車両用の撮像装置
1か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
2か月前
キヤノン株式会社
映像表示装置
1か月前
リオン株式会社
聴取装置
1か月前
株式会社ベアリッジ
携帯無線機
2か月前
日本放送協会
無線伝送システム
28日前
シャープ株式会社
表示装置
2か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取システム
1か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取システム
14日前
株式会社Move
イヤホン
1か月前
株式会社小糸製作所
画像照射装置
28日前
株式会社アーク
情報処理システム
1か月前
株式会社PFU
原稿読取装置
今日
個人
テレビ画面の注視する画像の表示方法
1か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
10日前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
10日前
株式会社日立国際電気
試験システム
1か月前
株式会社JVCケンウッド
撮像装置
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成システム
2か月前
個人
共鳴管型スピーカーエンクロージャー
10日前
株式会社オカムラ
電子機器支持什器
21日前
株式会社国際電気
無線通信システム
1か月前
アズビル株式会社
放熱構造及びカメラ
1か月前
続きを見る