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公開番号
2025027175
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-27
出願番号
2023131754
出願日
2023-08-14
発明の名称
接着継手構造および接着継手構造部品
出願人
JFEスチール株式会社
代理人
弁理士法人銀座マロニエ特許事務所
主分類
C09J
5/00 20060101AFI20250219BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】一種類の接着剤で実行可能であり、使用量削減による低コスト化を指向しつつ、せん断力負荷時の接着強度を維持するための接着継手構造およびその接着継手構造を有する部品を提供する。
【解決手段】重ね合わせた被着材を接着剤で接合する接着継手構造において、被着材の接着対象面で、せん断力が付加される方向を長手方向、せん断力が付加される方向に直交する方向を幅方向、とし、被着材の接着対象領域に、長手方向で一方の端および他方の端に長手方向の長さが前記接着対象領域の全長の1/2より短く、前記接着対象領域の全幅に渡って連続する一対の第一接着部位と、幅方向の長さが前記接着対象領域の全幅より短く、前記一対の第一接着部位を繋ぐ長手方向連続の第二接着部位と、を有する接着継手構造である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
重ね合わせた被着材を接着剤で接合する接着継手構造において、
被着材の接着対象面で、
せん断力が付加される方向を長手方向、
せん断力が付加される方向に直交する方向を幅方向、
とし、
被着材の接着対象領域に、
長手方向で一方の端および他方の端に長手方向の長さが前記接着対象領域の全長の1/2より短く、前記接着対象領域の全幅に渡って連続する一対の第一接着部位と、
幅方向の長さが前記接着対象領域の全幅より短く、前記一対の第一接着部位を繋ぐ長手方向連続の第二接着部位と、
を有する接着継手構造。
続きを表示(約 300 文字)
【請求項2】
前記第二接着部位は、複数からなり、幅方向長さの合計が前記接着対象領域の全幅より短い、
請求項1に記載の接着継手構造。
【請求項3】
前記第二接着部位は、接着対象領域の両端に一対設けられており、幅方向長さの合計が前記接着対象領域の全幅より短い、
請求項1に記載の接着継手構造。
【請求項4】
被着材の接着対象領域の55~90%の範囲が接着部位となっている、
請求項1から3のいずれか一項に記載の接着継手構造。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか一項に記載の接着継手構造を有する接着継手構造部品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、重ね合わせて接着される接合部材の接着継手構造および接着継手構造部品に関する。特に自動車分野において、接合強度を必要とする強度部材に適した接着構造に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
環境問題の観点からカーボンニュートラルの実現に向けて、自動車分野では車体軽量化が推し進められている。近年では、運転支援機能の充実や快適性の向上などによって車体重量とコストが増加する傾向にあるため、より一層の軽量化と低コスト化の両立が求められている。軽量化に対する各種取組みがなされている中で、注目されているキーワードの1つにマルチマテリアルが挙げられる。マルチマテリアルは異なる金属や材料を組み合わせて併用することで、軽量化や性能向上を実現する手法であり、各種材料を適材適所で使いこなすことを指向する。異種材料を使いこなすうえで重要となるのが接合技術であり、従来から多用されてきたスポット溶接に加えて、レーザー溶接や接着接合、リベット接合、ボルト接合、摩擦攪拌接合など用途、材料にあわせて採用され、注目の技術開発分野である。
【0003】
この中で接着接合については、軽量な手法であること、簡便で他の接合法と組合せやすいことなど応用範囲が広いという利点から広い分野で取り組まれており、性能向上、高機能化、あるいは環境変化への対応など性能や接着に対する信頼性の課題解決に向けた研究開発が行われている。
【0004】
特許文献1には、重ね合わせ接着継手において、せん断応力負荷時の破壊起点となる接着端部に軟質な第二接着剤を塗布することで、負荷応力を緩和し高い継ぎ手強度を得る技術が提示されている。
【0005】
特許文献2には、重ね合わせ接着継手において、接着範囲の隅部分の被着体にくぼみ部を設けることで、せん断力が負荷された際に、応力が集中する接着範囲の隅部、かつ接着剤と被着体の界面部分の接着量を増やし、かかる応力を分散することで、界面破壊を抑制して接着剤の凝集破壊を促し、安定して高せん断強度を得る技術が提示されている。
【0006】
特許文献3には、重ね合わせ接着継手において、接着剤と被着体の界面にアンカー粒子を付与することで接着界面の強度を高め、高接着強度を有し、繰り返し応力が負荷されても接着強度低下を抑制することが可能な高い接着強度信頼性が得られる技術が提示されている。
【0007】
特許文献4には、自動車のフロントピラーロアのアウターとインナーおよびサイドシルインナーの接合構造に対し、接着接合部である合わせフランジ面の部品形状に沿って垂直方向縞状に接着剤を塗布することで、必要最小限の塗布量で剛性を確保しつつ、接着剤使用量の低減による低コスト化を実現する技術が提示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2020-180684号公報
特開2017-1341号公報
特開2018-69658号公報
特開2009-1084号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、上記従来技術を自動車用鋼板の接着に適用しようとすると、以下のような問題が生じる。
【0010】
特許文献1に記載の技術は、接着剤の使用量が増加するため、コスト面の課題があり、さらに接着剤の多品種化を招くため、接着剤の維持や管理、また生産工程の複雑化など、生産面での課題がある。特許文献2に記載の技術は、被着体の表面にくぼみを設ける工程が必要となり、工数増加による生産面およびコスト面の課題がある。特許文献3に記載の技術は、アンカー粒子を使用する分の材料費上昇によるコスト面の課題がある。
特許文献4に記載の技術は、接合部の剛性に着目した接着位置の最適化に関する技術であり、フランジ部全域を接着する場合と比較し、接着剤の使用量を大きく削減するため、接着強度の低下を抑制することは困難である。
(【0011】以降は省略されています)
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