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公開番号2025027158
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-27
出願番号2021208794
出願日2021-12-22
発明の名称積層フィルムおよびフィルム積層体
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B32B 3/30 20060101AFI20250219BHJP(積層体)
要約【課題】被着体に凹凸形状を転写する用途に好適な積層フィルムおよびフィルム積層体を提供すること。
【解決手段】基材フィルム(A)の片面に硬化樹脂層を備え、前記硬化樹脂層は、凹凸構造を有し、前記硬化樹脂層表面の算術平均高さ(Sa)が500nm以上であり、白色干渉顕微鏡による前記硬化樹脂層の表面観察から得られた表面プロファイルから得られる、横軸が突起高さ(X)であり、縦軸が突起個数(Y)の常用対数値log(Y)である分布曲線において、前記硬化樹脂層が以下の式(1)を満たす、積層フィルム。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025027158000016.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">6</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">168</com:WidthMeasure> </com:Image>
[式中、log(Y)maxは、突起個数の常用対数が最大となる値を示し、Xmaxは、突起個数の常用対数が最大となる際の正の突起高さを示す。log(Y)85%は、突起個数の常用対数が最大値の85%となる値を示し、X85%は、突起個数の常用対数が最大値の85%となる際の正の突起高さを示す。]
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
基材フィルム(A)の片面に硬化樹脂層を備え、前記硬化樹脂層は、凹凸構造を有し、前記硬化樹脂層表面の算術平均高さ(Sa)が500nm以上であり、
白色干渉顕微鏡による前記硬化樹脂層の表面観察から得られた表面プロファイルから得られる、横軸が突起高さ(X)であり、縦軸が突起個数(Y)の常用対数値log(Y)である分布曲線において、前記硬化樹脂層が以下の式(1)を満たす、積層フィルム。
JPEG
2025027158000013.jpg
6
168
[式中、log(Y)maxは、突起個数の常用対数が最大となる値を示し、Xmaxは、突起個数の常用対数が最大となる際の正の突起高さを示す。log(Y)85%は、突起個数の常用対数が最大値の85%となる値を示し、X85%は、突起個数の常用対数が最大値の85%となる際の正の突起高さを示す。「正の突起高さ」とは、前記分布曲線において、各測定点にて測定した高さから求めた基準面から見た突起のうち、基材フィルム(A)側を凹部、該凹部の反対を凸部とし、前記凸部の突起高さを意味する。]
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記硬化樹脂層が、前記分布曲線において、下記式(2)を満たす、請求項1に記載の積層フィルム。
JPEG
2025027158000014.jpg
5
105
[式中、Xminは、突起個数0となる正の突起高さを示し、log(Y)85%は、突起個数の常用対数が最大値の85%となる値を示し、X85%は、突起個数の常用対数が最大値の85%となる際の正の突起高さを示す。「正の突起高さ」とは、上述した通りである。]
【請求項3】
前記硬化樹脂層が、前記分布曲線において、突起個数が最大値の85%となるときの正の突起高さと負の突起高さとの差(Ah)が4μm以上であり、かつ突起個数が最大値の20%となるときの正の突起高さと負の突起高さとの差(Bh)が7μm以上であり、かつ下記式(3)を満たす、請求項1または2に積層フィルム。
JPEG
2025027158000015.jpg
5
43
なお、「正の突起高さ」と「負の突起高さ」とは、前記分布曲線において、白色干渉顕微鏡(白色干渉計)で観察した際に、各測定点にて測定した高さから求めた基準面から見た突起のうち、基材フィルム(A)側を凹部、該凹部の反対を凸部とし、前記凸部の突起高さを正の突起高さ、前記凹部の突起高さを負の突起高さとする。
【請求項4】
前記基材フィルム(A)がポリエステルフィルムである、請求項1~3のいずれか一項に記載の積層フィルム。
【請求項5】
前記基材フィルム(A)が、前記硬化樹脂層と接する層に粒子を含有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の積層フィルム。
【請求項6】
前記粒子の平均粒径が1~10μmである、請求項5に記載の積層フィルム。
【請求項7】
前記硬化樹脂層を形成する側の前記基材フィルム(A)の算術平均高さ(Sa)が5nm以上である、請求項1~6のいずれか一項に記載の積層フィルム。
【請求項8】
前記基材フィルム(A)が単層構造を有する、請求項1~7のいずれか一項に記載の積層フィルム。
【請求項9】
前記基材フィルム(A)が、少なくとも2層からなる多層構造を有する、請求項1~7のいずれか一項に記載の積層フィルム。
【請求項10】
前記硬化樹脂層表面の最大山高さ(Sp)が10000nm以上である、請求項1~9のいずれか一項に記載の積層フィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層フィルムおよびフィルム積層体に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ポリエステルフィルム、特にポリエチレンテレフタレートフィルムやポリエチレンナフタレートフィルムは、優れた機械的性質、耐熱性、耐薬品性を有しており、包装用、電子部品用、電気絶縁用、金属ラミネート用、フォルダブルディスプレイ、ベンダブルディスプレイ、ローラブルディスプレイなどのディスプレイ構成部材用などの光学用、タッチパネル用、反射防止用、ガラス飛散防止用など、各種用途に用いられている。
【0003】
これら幅広い用途で用いられているポリエステルフィルムは、建物、自動車、電車、飛行機など、主に屋外で使用されるガラス、鋼板等の粘着層保護に用いることができる。
【0004】
粘着層付き基材フィルムをガラスあるいは自動車の車体などの被着体に貼合する際、貼り合わせた後、粘着層と被着体との界面に空気あるいは水分が残留することにより、目視で確認できる程度の数百ミクロンサイズの気泡が発生することによる外観不良、あるいは水分の残留による、粘着力の低下が発生する場合があった。
【0005】
そのため、対応策として、予め粘着層表面に水あるいは界面活性剤入りの水溶液等を噴霧し、スキージを用いて、水抜きあるいは泡抜き処理を行う、いわゆる「水貼り」により、前記不具合の発生を抑えている状況にあった。
【0006】
このような状況下、接着界面で流体を流出させるための微細溝を接着剤表面に形成することを目的に、相互に接続している多数の線状隆起部により構成される微細エンボスパターンを一表面に有する剥離ライナーが提案されている(特許文献1)。また、被着体の貼付した際に、生じ得る空気溜まりを容易に除去することができる優れたエア抜け性を有すると共に、粘着性も良好な粘着シートとして、基材又は剥離材上に樹脂層を有し、基材又は剥離剤とは反対側の樹脂層の表面が粘着性を有し、該表面上に不定形形状の凹部が存在する粘着シートが提案されている(特許文献2)。さらに、車体表面側に感圧再剥離型粘着剤層、外側にプラスチックフィルムを有し、表面の中心線平均粗さ(Ra)を0.1~100μmとした自動車用塗膜保護フィルムが提案されている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2006-70273号公報
国際公開2015/152352号
特開平7-89468号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述の「水貼り」による方法について、スキージを用いて、水抜きあるいは泡抜きする処理には熟練の技術が必要であり、近年、自動車、トラック、電車、飛行機などに印刷を施した粘着フィルムをラッピングする用途、あるいは自動車の塗装保護を目的とした、PPF(ペイントプロテクションフィルム)用途の市場拡大に伴い、例えば、1m

以上の大面積の粘着フィルムを被着体に貼合する場合、均一に貼合するのがさらに困難になりつつあった。また、水貼りによる貼り付けの際にも、被着体の貼付時に生じ得る空気溜まりを抑制する必要がある。
また、上記特許文献1~3に開示される技術では、水分又は泡残り、あるいは被着体との貼付け時に発生する「空気溜まり」の除去(エア抜き)の点で不十分であった。
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであって、その解決課題は、被着体に凹凸形状を転写する用途に好適な積層フィルムおよびフィルム積層体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、上記実状に鑑み鋭意検討した結果、特定の構成からなる積層フィルムによれば、上記課題を容易に解決できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明の要旨は、以下の[1]~[26]を提供するものである。
(【0011】以降は省略されています)

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