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公開番号2025027082
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-26
出願番号2024207918,2023524655
出願日2024-11-29,2021-10-26
発明の名称航空機のための電気動力推進システム
出願人ウィスク アエロ エルエルシー
代理人弁理士法人浅村特許事務所
主分類B64D 27/34 20240101AFI20250218BHJP(航空機;飛行;宇宙工学)
要約【課題】航空機の継続した安全運転の確率を増大する。
【解決手段】 航空機のための電気動力推進システムは、バッテリと、電気推進アセンブリと、電力分配回路とを含む。各バッテリは、電気推進アセンブリのうちの2つ以上に、電力分配回路のうちのそれぞれの1つを介して結合される。電気推進アセンブリは、航空機上に位置を定められ、障害の際に、航空機がロール、ピッチ、及び/又はヨーにおける大規模な変化にさらされないように、航空機に、バランスのとれた力を付与するように動作可能である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
航空機のための電気動力推進システムであって、
複数のバッテリと、
複数の電気推進アセンブリと、
複数の被絶縁電力分配回路であって、各々が、前記複数の電気推進アセンブリのうちの2つ以上の電気推進アセンブリに、前記複数のバッテリのうちのバッテリを結合し、前記2つ以上の電気推進アセンブリが、前記航空機にバランスのとれた力を付与するように、前記航空機上に位置を定められる、複数の被絶縁電力分配回路と
を備える、電気動力推進システム。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記航空機に付与される、前記バランスのとれた力は、前記航空機の重心(CG)限界内に位置する推進システム・バランス・ポイントについてバランスがとられる、請求項1に記載の電気動力推進システム。
【請求項3】
前記2つ以上の電気推進アセンブリは、前記航空機の重心(CG)限界内に位置する推進システム・バランス・ポイントについて、互いから直径方向に対向する、2つの電気推進アセンブリを含む、請求項1に記載の電気動力推進システム。
【請求項4】
前記2つ以上の電気推進アセンブリは、前記航空機の重心(CG)限界内に位置する推進システム・バランス・ポイントについてバランスがとられた、前記航空機へ力を付与するように配置される4つの電気推進アセンブリを含む、請求項1に記載の電気動力推進システム。
【請求項5】
複数の接触器をさらに備え、各接触器が、各それぞれのバッテリと、各それぞれの被絶縁電力分配回路との間に結合される、請求項1に記載の電気動力推進システム。
【請求項6】
前記複数の電気推進アセンブリのうちの少なくとも1つの電気推進システムは、1次巻線に結合される1次コントローラと、冗長巻線に結合される冗長コントローラとを含む、
請求項1に記載の電気動力推進システム。
【請求項7】
前記複数のバッテリのうちの第1のバッテリが、第1の推進システムの1次コントローラに電気的に結合され、前記複数のバッテリのうちの第2のバッテリが、前記第1の推進システムの冗長コントローラに電気的に結合される、請求項1に記載の電気動力推進システム。
【請求項8】
複数のヒューズをさらに備え、各ヒューズが、前記複数の被絶縁電力分配回路が一体に電気的に結合されるように、前記複数の被絶縁電力分配回路のうちの2つの被絶縁電力分配回路を一体に結合する、請求項1に記載の電気動力推進システム。
【請求項9】
航空機のための電気動力推進システムであって、
第1のバッテリ及び第2のバッテリと、
第1の力を発生させる第1の電気推進アセンブリ、及び、第2の力を発生させる第2の電気推進アセンブリであって、前記第1の力及び前記第2の力が、前記航空機の重心についてバランスがとられる、第1の電気推進アセンブリ及び第2の電気推進アセンブリと、
第3の力を発生させる第3の電気推進アセンブリ、及び、第4の力を発生させる第4の電気推進アセンブリであって、前記第3の力及び前記第4の力が、前記航空機の前記重心についてバランスがとられる、第3の電気推進アセンブリ及び第4の電気推進アセンブリと、
前記第1の電気推進アセンブリ及び前記第2の電気推進アセンブリに前記第1のバッテリを結合する第1の被絶縁電力分配回路と、
前記第3の電気推進アセンブリ及び前記第4の電気推進アセンブリに前記第2のバッテリを結合する第2の被絶縁電力分配回路と
を備える、電気動力推進システム。
【請求項10】
前記第1の電気推進アセンブリは、前記航空機の第1の翼に取り付けられ、前記第2の電気推進アセンブリは、前記航空機の第2の翼に取り付けられる、請求項9に記載の電気動力推進システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年10月27日に出願された米国仮特許出願第63/106,197号「VTOL AIRCRAFT FAN TILTING MECHANISMS AND ARRANGEMENTS」、及び、2021年3月16日に出願された米国非仮出願第17/202,855号「POWER DISTRIBUTION CIRCUITS FOR ELECTRICALLY POWERED AIRCRAFT」の優先権を主張するものであり、これらの出願は、あらゆる目的のために、これらの特許出願の全体が参照により本明細書に組み込まれている。
続きを表示(約 3,000 文字)【0002】
説明される実施例は、一般には、航空機のための電気動力推進システムに関する。より詳細には、説明される実施例は、電気動力航空機推進システムであって、その推進システム内の1つ又は複数の障害から結果的に生じる、航空機に付与される推進力において、バランスのとれた変化を提供する電力分配回路を含む、電気動力航空機推進システムに関する。
【背景技術】
【0003】
電気動力航空機は、信頼性及び操縦性のために、複数個の推進アセンブリを用いる推進システムを含み得る。しかしながら、複数個の推進アセンブリの使用によって、起こり得る障害点の数、並びに、関連付けられる安定性及び制御性への影響力が増大する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
航空機のための電気動力推進システムであって、その推進システムの1つ又は複数の障害状況の結果として生起する安定性及び制御性への影響力が、航空機のロール、ピッチ、及び/又はヨーにおける大規模な変化を誘導しないということを確実にするために、空間的に分散された推進アセンブリの間の電力のバランスのとれた分配が使用される、電気動力推進システムが提示される。結果として、航空機の継続した安全運転の確率が増大される。
【0005】
1つの態様において、航空機のための電気動力推進システムは、バッテリと、電気推進アセンブリと、電力分配回路とを含む。電力分配回路の各々は、電気推進アセンブリのうちの2つ以上に、バッテリのうちの1つを結合する。バッテリに結合される電気推進アセンブリは、航空機に、バランスのとれた力を付与するように、動作可能であり、航空機上に位置を定められる。例えば、いくつかの実施例において、バランスのとれた力は、航空機の重心(CG:center of gravity)限界内に位置する推進システム・バランス・ポイントについてバランスがとられる。多くの実施例において、推進システム・バランス・ポイントは、航空機の重心(CG)から相対的に小さい距離の中にあり、その重心の場所は、積載荷重及び燃料の大きさ及び分散における変動に起因して変化し得る。多くの実施例において、各電力分配回路は、1つ又は複数の障害状況が、電気推進アセンブリのうちの2つ以上が航空機に、バランスのとれた力を付与することを中止することを結果的に生じさせるように構成され、そのことは、以て、航空機のロール、ピッチ、及び/又はヨーにおける実質的な変化を誘導しない、結果的に生じる、バランスのとれた安定性及び制御性への影響力を確実にする。
【0006】
いくつかの実施例において、バッテリと結合される2つ以上の電気推進アセンブリは、航空機の重心(CG)限界内に配設される航空機の推進システム・バランス・ポイントについて、互いから直径方向に対向する(diametrically opposed)、2つの電気推進アセンブリを含む。推進システム・バランス・ポイントは、航空機の重心(CG)に近く、又は、その重心上に位置し得る。様々な実施例において、電気推進アセンブリは、推進システム・バランス・ポイントについてバランスがとられた、航空機への力を付与するように動作可能であり、配置される4つの電気推進アセンブリを含む。いくつかの実施例において、電気動力推進システムは、接触器(例えば、電気リレー・スイッチ)をさらに含む。接触器の各々は、各それぞれのバッテリと、各それぞれの被絶縁電力分配回路との間に結合され得る。様々な実施例において、電気推進アセンブリのうちの少なくとも1つは、1次コントローラと、1次巻線と、冗長コントローラと、冗長巻線とを含む。1次コントローラは、1次巻線に結合される。冗長コントローラは、冗長巻線に結合される。
【0007】
いくつかの実施例において、バッテリのうちの第1のバッテリが、第1の推進アセンブリの1次コントローラに電気的に結合され、バッテリのうちの第2のバッテリが、第1の推進アセンブリの冗長コントローラに電気的に結合される。様々な実施例において、電気動力推進システムは、ヒューズをさらに含む。ヒューズの各々は、被絶縁電力分配回路の一部又はすべてが一体に電気的に結合されるように、被絶縁電力分配回路のうちの2つを一体に結合し得る。
【0008】
別の態様において、航空機のための電気動力推進システムは、第1のバッテリと、第2のバッテリと、第1の電気推進アセンブリと、第2の電気推進アセンブリと、第3の電気推進アセンブリと、第4の電気推進アセンブリと、第1の被絶縁電力分配回路と、第2の被絶縁電力分配回路とを含む。第1の電気推進アセンブリは、第1の力を発生させる。第2の電気推進アセンブリは、第2の力を発生させる。第1の力及び第2の力は、航空機に対しての重心限界内に位置する推進システム・バランス・ポイントについてバランスをとられ得る。第3の電気推進アセンブリは、第3の力を発生させる。第4の電気推進アセンブリは、第4の力を発生させる。第3の力及び第4の力は、推進システム・バランス・ポイントについてバランスをとられ得る。第1の被絶縁電力分配回路は、第1の電気推進アセンブリ及び第2の電気推進アセンブリに第1のバッテリを結合する。第2の被絶縁電力分配回路は、第3の電気推進アセンブリ及び第4の電気推進アセンブリに第2のバッテリを結合する。
【0009】
いくつかの実施例において、第1の電気推進アセンブリは、航空機の第1の翼に取り付けられ、第2の電気推進アセンブリは、航空機の第2の翼に取り付けられる。様々な実施例において、第3の電気推進アセンブリは、航空機の第1の翼に取り付けられ、第4の電気推進アセンブリは、航空機の第2の翼に取り付けられる。いくつかの実施例において、第1の被絶縁電力分配回路及び第2の被絶縁電力分配回路は、1次被絶縁電力分配回路である。電気動力推進システムは、第1の冗長電力分配回路と、第2の冗長電力分配回路とをさらに含み得る。第1の冗長電力分配回路は、第1の電気推進アセンブリ及び第2の電気推進アセンブリに第3のバッテリを結合し得る。第2の冗長被絶縁電力分配回路は、第3の電気推進アセンブリ及び第4の電気推進アセンブリに第4のバッテリを結合し得る。
【0010】
いくつかの実施例において、第1の被絶縁電力分配回路は、第1の電気推進アセンブリの1次コントローラに結合され、第2の被絶縁電力分配回路は、第2の電気推進アセンブリの1次コントローラに結合され、第1の冗長被絶縁電力分配回路は、第1の電気推進アセンブリの冗長コントローラに結合され、第2の冗長被絶縁電力分配回路は、第2の電気推進アセンブリの冗長コントローラに結合される。いくつかの実施例において、第1、第2、第3、及び第4の電気推進アセンブリのうちの少なくとも1つは、1次コントローラと、1次巻線と、冗長コントローラと、冗長巻線とを含む。1次コントローラは、1次巻線に結合される。冗長コントローラは、冗長巻線に結合される。様々な実施例において、電気動力推進システムは、第2の被絶縁電力分配回路に第1の被絶縁電力分配回路を結合するヒューズをさらに含む。
(【0011】以降は省略されています)

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