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公開番号2025026947
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-26
出願番号2024201402,2021087201
出願日2024-11-19,2021-05-24
発明の名称積層成形システム
出願人株式会社日本製鋼所
代理人個人
主分類B29C 43/18 20060101AFI20250218BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】 精度の高い積層成形品を積層成形することを可能とするか、または無機材料の含有率が多い積層フィルムを用いた積層成形品の積層成形においても良好に積層成形することを可能とした積層成形プレス装置、積層成形システム、積層成形方法を提供する。
【解決手段】 上盤312と下盤314の間で凹凸部A1aを備えた被積層材A1と積層フィルムA2とを加圧成形する積層成形プレス装置3において、前記上盤312または下盤314の少なくとも一方の盤312,314に取付けられた加圧ブロック317,318には、エンジニアリングプラスチックまたは熱硬化性樹脂の樹脂フィルム321を介して加圧面322a,325aを構成する金属薄板322,32が備えられ、前記樹脂フィルムの樹脂は、ロックウェルRスケールが15以上、140以下の硬度を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
成形対象である凹凸部を備えた被積層材と積層フィルムとを段階的に加圧成形する積層成形システムにおいて、
第1に、前記成形対象は、内部の雰囲気を減圧可能なチャンバを備えた積層装置により加圧され、
第2に、前記成形対象は、上盤および下盤を備えた積層成形プレス装置により加圧され、
前記積層成形プレス装置の上盤または下盤の少なくとも一方の盤に取付けられた加圧ブロックには、
熱硬化性樹脂またはエンジニアリングプラスチックの樹脂フィルムを介して加圧面を構成する金属薄板が備えられ、
前記樹脂フィルムの樹脂は、ロックウェルRスケールが15以上、140以下の硬度を有する、
積層成形システム。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
前記積層成形プレス装置は、0.3MPa~4.0MPaの面圧で前記成形対象を押圧する、
請求項1に記載の積層成形システム。
【請求項3】
前記積層成形プレス装置は、前記加圧ブロックを80℃~140℃に加熱し前記成形対象を押圧する、
請求項1に記載の積層成形システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、上盤と下盤の間で凹凸部を備えた被積層材と積層フィルムとを加圧成形する積層成形プレス装置、該積層成形プレス装置を備えた積層成形システム、および積層成形方法に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
上盤と下盤の間で凹凸部を備えた被積層材と積層フィルムとを加圧成形する積層成形プレス装置としては特許文献1ないし特許文献4に記載されたものが知られている。特許文献1は、真空積層装置の後工程に積層成形プレス装置である平坦化プレス機が備えられている。そして平坦化プレスは、加圧ブロックである研磨板の表面に例えば1.5mm程度の厚さを有するゴムなどからなる緩衝材が貼着され、緩衝材の表面には2mm程度の厚さのステンレスなどからなる弾性変形可能な鏡面板が貼着されている。そして成形時には成形面を構成する鏡面板は、当初製品の表面の凹凸に応じて弾性変形し、その後徐々に緩衝材の弾性変形と鏡面板の弾性変形により、もとの平面に戻るように作用することが記載されている。
【0003】
また特許文献2は、特許文献1と同様に真空積層装置の後工程に積層成形プレス装置である平面プレス装置について記載したものであって、平面プレスにおけるプレスブロックの表面に緩衝材とフレキシブル金属板が順次配置されることも共通している。また特許文献2は緩衝材の材質についてフッ素系ゴムが特に好ましいことが記載されているが、紙、プラスチックを用いてもよいことが記載されている。
【0004】
更に特許文献3は、1次成形を行う真空積層装置と2次成形を行う平面プレス装置の双方に、それぞれ熱盤のフィルム状樹脂材側の各面に緩衝材を介して金属板状体を設け、この板状体にフィルム状樹脂材の表面に当接してこれを加圧する弾性プレス板を接着固定することが記載されている。そして明細書の(0031)には、ゴム弾性等を有する緩衝材を設けることが好ましいことが記載されている。
【0005】
更にまた特許文献4では、第一真空プレス装置と第二真空プレス装置からなる真空プレス設備が記載され、第一真空プレス装置は加圧面が十分な弾性を有していること、第二プレス装置の加圧面は金属部材によっても形成できるが、弾性部材であっても硬質ゴムなどを用いて成形することもできることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2002-120100号公報(請求項1)、(0029)、(0035)、(図1)、(図5)
特開2004-122553号公報(請求項1)、(0041)ないし(0044)、(図1)
特開2008-12918号公報(要約書)、(請求項1)、(0030)、(0031)、(図1)、(図8)
特開2005-334902号公報(請求項1)、(0018)、(0019)、(図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで近年では積層成形に使用される積層フィルムは、フィルム表面の低祖度化による被積層物との密着性の向上、熱膨張率の低下させることによる基板との剥離の防止、絶縁性の向上(誘電損失の低減)含水率の低下などの目的からSiO2等の無機材料の含有率を増加させたタイプが増加しつつある。しかしその結果、積層フィルムはヤング率が大きいものが増加しており、積層フィルムを加熱・加圧する際の溶融材料の流動性についても従来のタイプの積層フィルムよりも低下するという問題がある。
【0008】
またこの問題に対して従来のプレス装置を使用し加圧時の加圧力を単に増加させると、図5に示されるように緩衝材の弾性作用が大きいため被積層との端部に対応する加圧面の部分に応力が集中して前記端部付近の積層フィルムの樹脂材料が外部に流れて成形不良となるなどの問題もあった。
【0009】
そこで本発明では、精度の高い積層成形品を積層成形することを可能とするか、または無機材料の含有率が多い積層フィルムを用いた積層成形品を良好に積層成形することを可能とした積層成形プレス装置および積層成形システムならびに積層成形方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の請求項1に記載の積層成形プレス装置は、上盤と下盤の間で凹凸部を備えた被積層材と積層フィルムとを加圧成形する積層成形プレス装置において、前記上盤または下盤の少なくとも一方の盤に取付けられた加圧ブロックには、エンジニアリングプラスチックまたは熱硬化性樹脂の樹脂フィルムを介して加圧面を構成する金属薄板が備えられ、
前記樹脂フィルムの樹脂は、ロックウェルRスケールが15以上、140以下の硬度を有することを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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