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公開番号
2025026925
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-26
出願番号
2024199964,2021545993
出願日
2024-11-15,2020-02-05
発明の名称
単離された細胞培養成分、及びそれを液状の細胞培養培地から単離する方法
出願人
リンディー バイオサイエンシーズ,インク.
代理人
個人
主分類
C12P
1/04 20060101AFI20250218BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】単離された細胞培養成分、例えば生物学的物質(biologics)及び/又は脂質、並びに細胞培養成分を液状の細胞培養培地から単離する方法を提供する。
【解決手段】方法は、脱水組成物と目標成分を含む液状の細胞培養培地とを接触させて混合物を形成すること、該混合物中で、少なくとも部分的に脱水された成分を形成させること、及び該少なくとも部分的に脱水された成分を該混合物から分離して、単離された成分を提供することを含みうる。幾つかの実施態様において、該単離された成分は該少なくとも部分的に脱水された成分を含む。幾つかの実施態様において、該単離された成分は、該少なくとも部分的に脱水された成分から分離された組成物(例えば、液相)中に存在する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
生物学的物質を液状の細胞培養培地から単離する方法であって、
第1の有機溶媒と、生物学的物質を含む液状の細胞培養培地とを接触させて混合物を形成すること、
前記混合物中で、少なくとも部分的に脱水された生物学的物質を形成させること、及び
前記少なくとも部分的に脱水された生物学的物質を前記混合物から分離して、単離された生物学的物質を提供すること
を含む、前記方法。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記生物学的物質が、約200mg/mL未満、約100mg/mL未満、約50mg/mL未満、約30mg/mL未満、約20mg/mL未満、約10mg/mL未満、約5mg/mL未満、約1mg/mL未満、約0.1mg/mL未満、約0.05mg/mL未満、又は約0.01mg/mL未満、の濃度で前記液状の細胞培養培地中に存在し、任意的に、前記生物学的物質が、前記液状の細胞培養培地中に存在する細胞内で少なくとも部分的にカプセル化されている、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は同時に、前記液状の細胞培養培地から水を除去し、且つ前記生物学的物質を保存する、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の有機溶媒と前記液状の細胞培養培地とを接触させることが、固体(例えば、粉末)の形態の生物学的物質を含む懸濁物を用意し、任意的に、固体の形態における前記生物学的物質が、約50%未満又は約25%未満の水含有量及び/又は約1未満の水分活性を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の有機溶媒と前記液状の細胞培養培地とを接触させることが、前記液状の細胞培養培地中に存在する細胞を少なくとも部分的に溶解することを含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の有機溶媒と前記液状の細胞培養培地とを接触させることが、前記液状の細胞培養培地中に存在する細胞の脂質及び/又は細胞膜を少なくとも部分的に溶解することを含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記混合物が油中水型エマルジョンであり、任意的に、該油中水型エマルジョンが、約1000μm未満又は約500μm未満の直径及び/又は最小寸法を有する滴を含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の有機溶媒及び/又は第2の有機溶媒が、水と非混和性であり、及び少なくとも部分的な水溶性を有する、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の有機溶媒及び/又は第2の有機溶媒が、約10未満である、水との界面張力を有する、請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記混合物が、約1未満(例えば、約0.9未満、約0.85未満、約0.8未満、約0.75未満、又は約0.7未満)の水分活性を有する、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願情報
本出願は、2019年2月5日に出願された米国仮特許出願第62/801,225号の利益を主張し、及びその全体が参照によって本明細書内に組み込まれる。
続きを表示(約 2,400 文字)
【0002】
分野
本発明は、単離された細胞培養成分、例えば生物学的物質(biologics)及び/又は脂質に、並びに細胞培養成分を液状の細胞培養培地から単離する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
製薬企業及び製薬業者は、より複雑な生物学ベースの治療法への有意な成長及び移行に起因して、彼らの薬物開発及び製造方法において有意な変化を目にしている。生物学的物質(biologics)におけるこの産業全体にわたる成長は、何百万単位ものバルク生物学的原薬(DS:drug substances)の製造における主要な駆動力である。温度制御された医薬品の輸送は、グローバルなヘルスケア物流産業において最も速く成長している垂直的市場の1つでもある。その上、バイオマニュファクチュアリングは、生物学的物質製造の鍵となる要素であり、及び生物学的物質市場の有意なシェアを占めている。
【0004】
多くの企業は、バルク原薬製造を最終製剤製造作業から切り離している。これは、価値のあるDSは、臨床試験供給及び最終薬物製造とともに、需要毎に貯蔵され且つ世界中に輸送されなければならないことを意味する。
【0005】
凍結は生物学的物質の貯蔵寿命を延長できることが周知である。この慣行は、バルク原薬を保存する為の一般的な選択肢となっている。しかしながら、凍結方法それ自体、及びその後の解凍は、生体分子の構造及び安定性に対して有害な影響を与える可能性がある。凍結が生じる際に、タンパク質は、凝集を増加させることができる様々な因子に曝露される。氷結晶は大きい表面積を作り、そこではタンパク質はアンフォールディングしやすい。氷相への水の除去は、「低温濃縮」(cryoconcentration)を結果として生じ、すなわち、溶質(緩衝塩、賦形剤、及び該タンパク質それ自体)はより濃縮され、pHシフト及び局所的な濃度変動を引き起こす。凍結及び解凍速度は体積及び容器サイズに大きく依存するため、それらは制御された様式においてスケール変更することが本来的に困難である可能性がある。典型的なジャケット付き金属凍結解凍容器は、最大300LのDSを保持し、凍結に18時間を要する。更に、-20℃での貯蔵は、多くの場合に、安定性を付与する為にガラス転移温度よりも十分に低いものではない。貯蔵温度及び輸送温度が減少するにつれて、コストは劇的に増加する。
【0006】
製造方法に対するより厳重な管理が実行されると、生物学的物質製造において課題が継続的に生じる。製造業者は、安定性及び温度要求に対するはるかにより大きい重要性を目にしている。企業が生物学的原薬の単位の廃棄又は破壊を要求される場合、結果は、投資におけるかなりのより大きい損失及び製品開発タイムラインにおける延長された遅延である。損失は産業にわたり数多く存在し、温度逸脱のみに起因して製薬産業において毎年150億ドルを超える製品損失が起こっており、ワクチンの25%が不適当な輸送の為に劣化した状態で目的地に到達し、廃棄される医薬品の30%は物流の問題に起因することができ、及び、温度感受性製品の20%は、破綻したコールドチェーンに起因して輸送中に損傷される。
【0007】
凍結乾燥は、最終製剤の形態に安定性を与える為に使用されることができる。しかしながら、それは典型的に、この段階において有用である為には大き過ぎる事前の開発(例えば、適切なサイクル条件の同定)を必要とし、上述された凍結ストレスに悩まされている。加えて、それはバッチ方法のみであり、時間がかかる方法であり(単一のバッチは数日を要することができる)、並びに、資本設備及びエネルギーコストは膨大である。
【0008】
噴霧乾燥は、生物学的物質の為の潜在的な代替的な加工技術として研究されてきた。しかしながら、それは製品収率の低減及び凝集の問題により頻繁に悩まされている。多くのタンパク質は界面活性であり、高エネルギーの空気-水境界面において凝集する。要求される出口温度がまた、温度感受性タンパク質にとっての問題となることができる。タンパク質を安定化させる為に大きい賦形剤量(例えば、約50%~90%(w/w))が多くの場合に要求され、これらの賦形剤は、粒子内で該タンパク質から分離して、それらの有効性を低減させる可能性があることが示されている。
【発明の概要】
【0009】
要約
本発明の第1の観点は、成分(例えば、生物学的物質(biologic)又は脂質)を液状の細胞培養培地から単離する方法であって、脱水組成物(例えば、第1の有機溶媒)と、該成分を含む液状の細胞培養培地とを接触させて混合物を形成すること、該混合物中で、少なくとも部分的に脱水された成分を形成させること、及び該少なくとも部分的に脱水された成分を該混合物から分離して、単離された成分を提供することを含む、上記方法に向けられている。幾つかの実施態様において、該単離された成分は、該少なくとも部分的に脱水された成分を含む。幾つかの実施態様において、該単離された成分は、該少なくとも部分的に脱水された成分から分離された組成物(例えば、液相)中に存在する。
【0010】
本発明の別の観点は、複数の固体非晶質粒子(例えば、マイクロ粒子)を含む組成物に向けられている。幾つかの実施態様において、該複数の固体非晶質粒子の少なくとも部分は、生物学的物質(例えば、タンパク質、ペプチド、ポリヌクレオチド等)を含む固体非晶質粒子である。
(【0011】以降は省略されています)
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