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公開番号2025024918
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023129300
出願日2023-08-08
発明の名称貨幣処理装置、及び、貨幣処理方法
出願人グローリー株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類G07D 11/10 20190101AFI20250214BHJP(チェック装置)
要約【課題】排出部の取出口から貨幣が飛び出すことを抑制する。
【解決手段】貨幣処理装置100は、収納部101と、排出部102が保持している貨幣を排出部から装置の外へ取り出すための取出口104を有する排出部と、搬送路107を使って、収納部から繰り出された貨幣を排出部へ搬送し、かつ排出部へ排出する搬送部106と、収納部、及び、搬送部へ、貨幣の排出のための制御信号を出力する制御部108であって、排出部へ排出される貨幣が所定条件を満たす場合に、当該貨幣を第1モードで排出部へ排出し、排出部へ排出される貨幣が所定条件を満たさない場合に、当該貨幣を第2モードで排出部へ排出する制御部と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
収納している貨幣を繰り出す収納部と、
貨幣が排出される排出部であって、前記排出部が保持している貨幣を前記排出部から装置の外へ取り出すための取出口を有する排出部と、
前記収納部と前記排出部とをつなぐ搬送路を使って、前記収納部から繰り出された貨幣を前記排出部へ搬送し、かつ前記排出部へ排出する搬送部と、
前記収納部、及び、前記搬送部へ、貨幣の排出のための制御信号を出力する制御部であって、前記排出部へ排出される貨幣が所定条件を満たす場合に、当該貨幣を第１モードで前記排出部へ排出し、前記排出部へ排出される貨幣が前記所定条件を満たさない場合に、当該貨幣を第２モードで前記排出部へ排出する制御部と、を備えた、貨幣処理装置。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記搬送部は、前記第１モードにおいて貨幣を第１速度で搬送し、前記第２モードにおいて貨幣を前記第１速度よりも低速の第２速度で搬送する、請求項１に記載の貨幣処理装置。
【請求項３】
前記排出部は、前記取出口を開閉するシャッタを有し、
前記制御部は、前記排出部へ、貨幣の排出のための制御信号を出力し、
前記排出部は、前記第１モードにおいて前記シャッタを開け、前記第２モードにおいて、少なくとも貨幣が前記排出部へ排出される際に、前記シャッタを閉じる、請求項１又は２に記載の貨幣処理装置。
【請求項４】
前記搬送路に接続され、かつ貨幣の収納と繰り出しを行う一時保留部をさらに備え、
前記第１モードにおいて、前記搬送部は、前記収納部から繰り出された貨幣を前記排出部へ直接、搬送し、
前記第２モードにおいて、前記搬送部は、前記収納部から繰り出された貨幣を前記一時保留部へ搬送し、かつ前記一時保留部は、貨幣を収納すると共に、前記搬送部は、前記一時保留部から繰り出された貨幣を前記排出部へ搬送する、請求項１に記載の貨幣処理装置。
【請求項５】
前記搬送部は、前記第１モードにおいて貨幣を第１速度で搬送し、前記第２モードにおいて、貨幣が前記一時保留部から前記排出部へ搬送される際に、前記第1モードよりも低速の第２速度で貨幣を搬送する、請求項４に記載の貨幣処理装置。
【請求項６】
前記搬送部は、前記第２モードにおいて、貨幣が前記収納部から前記一時保留部へ搬送される際に、前記第1速度で貨幣を搬送する、請求項５に記載の貨幣処理装置。
【請求項７】
前記排出部は、前記開口を開閉するシャッタを有し、
前記制御部は、前記排出部へ、貨幣の排出のための制御信号を出力し、
前記排出部は、前記第１モードにおいて前記シャッタを開け、前記第２モードにおいて、貨幣が前記一時保留部から前記排出部へ搬送される際に、前記シャッタを閉じる、請求項４～６のいずれか１項に記載の貨幣処理装置。
【請求項８】
前記搬送路上に位置し、かつ前記収納部から繰り出された貨幣について前記所定条件に関する識別を行う識別部をさらに備え、
前記制御部は、前記識別部の識別結果に基づいて、前記第１モードと前記第２モードとを切り換える、請求項１～７のいずれか１項に記載の貨幣処理装置。
【請求項９】
前記制御部は、前記収納部が収納している貨幣の全てを、前記排出部へ排出する全回収処理において、前記第１モード及び前記第２モードの切り換えを行う、請求項１～８のいずれか１項に記載の貨幣処理装置。
【請求項１０】
前記制御部は、指定された数の貨幣を、前記排出部へ排出する指定枚数回収処理において、前記第１モード及び前記第２モードの切り換えを行う、請求項１～８のいずれか１項に記載の貨幣処理装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
ここに開示する技術は、貨幣処理装置、及び、貨幣処理方法に関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、従来の紙幣処理装置が記載されている。従来の紙幣処理装置は、紙幣収納庫の紙幣を出金口から釣銭として払い出す釣銭機に用いられる装置である。
【０００３】
前記従来の紙幣処理装置の出金部は、積み重なった複数の紙幣が、出金口を通じて一括で払い出される構造を有している。具体的に、この出金部では、シャッタが出金口を閉じた状態で、出金される紙幣がシャッタに当たって揃えられながら積み重なると共に、シャッタが出金口を開けた後に、積み重なった紙幣が、プッシャによって押されることによって出金口を通じて払い出される。この出金部は、プッシャが紙幣を押し出すタイミングで、札押さえが積み重なった紙幣を押さえることにより、紙幣が出金口を通過して落下してしまうことを防止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特許第５１３６０１９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
前述した従来の紙幣処理装置の出金部は、大量の紙幣の出金には適さない。この出金部が大量の紙幣を出金しようとすると、シャッタが出金口を閉じて複数の紙幣を積み重ねる動作と、札押さえが積み重なった紙幣を押さえながらプッシャが紙幣を押し出す動作とを、何度も繰り返さなければならないためである。
【０００６】
従来の紙幣処理装置のような複雑な構造を有さなくても、貨幣が排出部へ排出される際に、排出部の取出口から貨幣が飛び出してしまうことを抑制できる貨幣処理装置が求められる。
【０００７】
ここに開示する技術は、排出部の取出口から貨幣が飛び出すことを抑制する。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
ここに開示する技術は、貨幣処理装置に係る。この貨幣処理装置は、
収納している貨幣を繰り出す収納部と、
貨幣が排出される排出部であって、前記排出部が保持している貨幣を前記排出部から装置の外へ取り出すための取出口を有する排出部と、
前記収納部と前記排出部とをつなぐ搬送路を使って、前記収納部から繰り出された貨幣を前記排出部へ搬送し、かつ前記排出部へ排出する搬送部と、
前記収納部、及び、前記搬送部へ、貨幣の排出のための制御信号を出力する制御部であって、前記排出部へ排出される貨幣が所定条件を満たす場合に、当該貨幣を第１モードで前記排出部へ排出し、前記排出部へ排出される貨幣が前記所定条件を満たさない場合に、当該貨幣を第２モードで前記排出部へ排出する制御部と、を備えている。
【０００９】
ここで、貨幣は、紙幣及び硬貨のいずれか、または、両方であってもよい。
【００１０】
排出部は、取出口を有している。排出部に保持された貨幣は、取出口を通じて装置の外へ取り出される。排出部の構造は、簡易である。排出部はシャッタやステージなどの駆動部を有さない構造でもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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