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公開番号
2025023117
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2024208301,2022151257
出願日
2024-11-29,2022-09-22
発明の名称
熱処理システム
出願人
日本碍子株式会社
,
エヌジーケイ・キルンテック株式会社
代理人
弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類
F27B
9/26 20060101AFI20250206BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約
【課題】被処理物を熱処理する際に使用した匣鉢の状態を適切に確認する。
【解決手段】熱処理システムは、搬入口から搬出口に匣鉢を搬送する間に匣鉢に収容された被処理物を熱処理する熱処理炉と、熱処理炉の搬出口から搬出された匣鉢を熱処理炉の搬入口まで搬送する搬送装置と、搬送装置の搬送経路上に設けられ、熱処理炉で熱処理された被処理物を匣鉢から回収する回収装置と、搬送装置の搬送経路上であって、回収装置と搬入口との間に設けられ、被処理物が収容されていない匣鉢に、熱処理前の被処理物を供給する供給装置と、搬送経路を覆うフードと、を備えている。搬送経路は、回収装置と供給装置との間の少なくとも一部の領域に設けられる第1搬送経路と、搬送経路のうち、第1搬送経路が設けられた領域以外に設けられる第2搬送経路と、を備えている。フードは、第2搬送経路に設けられていると共に、第1搬送経路には設けられていない。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
搬入口と搬出口とを備え、前記搬入口から前記搬出口に匣鉢を搬送する間に前記匣鉢に収容された被処理物を熱処理する熱処理炉と、
前記熱処理炉の前記搬出口から搬出された前記匣鉢を前記熱処理炉の前記搬入口まで搬送する搬送装置と、
前記搬送装置の搬送経路上に設けられ、前記熱処理炉で熱処理された前記被処理物を前記匣鉢から回収する回収装置と、
前記搬送装置の前記搬送経路上であって、前記回収装置と前記搬入口との間に設けられ、前記被処理物が収容されていない前記匣鉢に、熱処理前の前記被処理物を供給する供給装置と、
前記搬送経路を覆うフードと、を備えており、
前記搬送経路は、
前記回収装置と前記供給装置との間の少なくとも一部の領域に設けられる第1搬送経路と、
前記搬送経路のうち、前記第1搬送経路が設けられた領域以外に設けられる第2搬送経路と、を備えており、
前記フードは、前記第2搬送経路に設けられていると共に、前記第1搬送経路には設けられていない、熱処理システム。
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【請求項2】
前記フードは、前記第1搬送経路と前記第2搬送経路との間に設けられる開口部と、前記開口部に設けられ、前記フードの内側の空間と前記フードの外側の空間とを遮断する遮断部と、を備えている、請求項1に記載の熱処理システム。
【請求項3】
前記第1搬送経路は、前記匣鉢の搬送方向に平行な外縁を備えており、
前記外縁上に物体が位置するか否かを検出するセンサをさらに備えている、請求項1に記載の熱処理システム。
【請求項4】
前記搬送装置は、前記センサが前記物体を検出したときに前記搬送装置による前記匣鉢の搬送を停止し、前記センサが前記物体を検出していないときに前記搬送装置により前記匣鉢を搬送する、請求項3に記載の熱処理システム。
【請求項5】
前記第1搬送経路は、前記匣鉢の搬送方向に平行な外縁を備えており、
前記匣鉢は、前記外縁側に位置する第1側面と、前記第1側面の反対側に位置する第2側面と、を備えており、
前記第1搬送経路を搬送される前記匣鉢の前記第2側面側に配置され、前記匣鉢を前記第1側面側から見たときに、前記第2側面を反射させる反射板をさらに備えている、請求項1に記載の熱処理システム。
【請求項6】
前記第1搬送経路に設けられ、前記第1搬送経路を搬送される前記匣鉢を撮像する撮像装置をさらに備えている、請求項1に記載の熱処理システム。
【請求項7】
前記撮像装置は、前記第1搬送経路に複数配置されている、請求項6に記載の熱処理システム。
【請求項8】
前記第1搬送経路に設けられ、前記第1搬送領域を搬送される前記匣鉢を清掃する清掃装置をさらに備えている、請求項1に記載の熱処理システム。
【請求項9】
前記清掃装置は、前記匣鉢に付着している付着物を吸引する吸引ノズルである、請求項8に記載の熱処理システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示する技術は、被処理物を熱処理する技術に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
熱処理炉(例えば、ローラーハースキルンやプッシャーキルン等)を用いて、被処理物を熱処理することがある。例えば、粉体等の被処理物を熱処理炉で熱処理する際には、被処理物は匣鉢に収容された状態で熱処理される。匣鉢は、再利用して繰り返し用いられる。例えば、特許文献1には、熱処理炉と、熱処理炉の搬出口から搬入口まで匣鉢を搬送する搬送装置を備える熱処理システムが開示されている。熱処理システムでは、搬送装置の搬送経路上に、匣鉢内から被処理物を回収する回収装置と、匣鉢に被処理物を供給する供給装置が設置されている。また、特許文献1では、搬送装置の搬送経路を覆うフードが設けられている。これにより、匣鉢が搬送装置で搬送経路を搬送される間に、匣鉢内に異物が混入することが抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7041300号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の熱処理システムでは、被処理物の熱処理に使用した匣鉢を再利用する。匣鉢を繰り返し使用すると、匣鉢が割れてしまうことがある。また、回収装置で被処理物を回収した後で匣鉢を再利用するが、匣鉢内に熱処理後の被処理物が残っていることがある。このような場合、供給装置で匣鉢に熱処理前の被処理物を供給する前に、割れた匣鉢を排除する処理や、被処理物が残っている匣鉢から匣鉢内の被処理物を除く処理を行う必要がある。このため、回収装置で被処理物を回収した後の匣鉢の状態を確認することが求められる。例えば、回収装置で被処理物を回収した後の匣鉢をレーザ等を用いて確認すれば、匣鉢の状態を自動で確認することも可能だが、より精度よく匣鉢の状態を確認するためには、匣鉢を目視で確認する必要がある。しかしながら、特許文献1の熱処理システムでは、搬送経路がフードで覆われているため、匣鉢の状態を目視することができないという問題があった。
【0005】
本明細書は、被処理物を熱処理する際に使用した匣鉢の状態を適切に確認するための技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に開示する技術の第1の態様では、熱処理システムは、熱処理炉と搬送装置と回収装置と供給装置とフードを備えている。熱処理炉は、搬入口と搬出口とを備え、搬入口から搬出口に匣鉢を搬送する間に匣鉢に収容された被処理物を熱処理する。搬送装置は、熱処理炉の搬出口から搬出された匣鉢を熱処理炉の搬入口まで搬送する。回収装置は、搬送装置の搬送経路上に設けられ、熱処理炉で熱処理された被処理物を匣鉢から回収する。供給装置は、搬送装置の搬送経路上であって、回収装置と搬入口との間に設けられ、被処理物が収容されていない匣鉢に、熱処理前の被処理物を供給する。フードは、搬送経路を覆う。搬送経路は、回収装置と供給装置との間の少なくとも一部の領域に設けられる第1搬送経路と、搬送経路のうち、第1搬送経路が設けられた領域以外に設けられる第2搬送経路と、を備えている。フードは、第2搬送経路に設けられていると共に、第1搬送経路には設けられていない。
【0007】
上記の熱処理システムでは、回収装置と供給装置の間の一部の領域に設けられる第1搬送経路をフードで覆わないことにより、回収装置と供給装置との間に匣鉢の状態を目視可能な領域を設けることができる。これにより、回収装置で被処理物を回収した後の匣鉢の状態を確認することが容易となり、匣鉢が再利用可能な状態であるかどうかをより正確に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例1に係る熱処理システムの概略構成を示す図。
実施例1に係る熱処理システムの制御系を示すブロック図。
熱処理炉の概略構成を示す図であり、匣鉢の搬送方向に平行な平面で熱処理炉を切断したときの縦断面図。
図3のIV-IV線における断面図。
第1搬送経路と第2搬送経路を示す上面図。
第1搬送経路と第2搬送経路を示す側面図。
【0009】
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
【0010】
本明細書に開示する技術の第2の態様では、上記の第1の態様において、フードは、第1搬送経路と第2搬送経路との間に設けられる開口部と、開口部に設けられ、フードの内側の空間とフードの外側の空間とを遮断する遮断部と、を備えていてもよい。このような構成によると、フードがなく開放された第1搬送経路側の空間からフードに覆われた第2搬送経路内の空間に異物等が侵入することを抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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