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公開番号2025020989
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-13
出願番号2023124656
出願日2023-07-31
発明の名称洗浄組成物、洗浄組成物の保湿性を向上させる方法、及び洗浄後の保湿性を持続させる方法
出願人ロート製薬株式会社,三洋化成工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A61K 8/9789 20170101AFI20250205BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】(A)オレオソームを含有する洗浄組成物において、洗浄後の皮膚等に残留するオレオソームの量を増加させることにより、保湿性に優れる洗浄組成物を提供する。
【解決手段】
(A)オレオソーム、及び(B)カチオン性ポリマーを含有する洗浄組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)オレオソーム、及び(B)カチオン性ポリマーを含有する洗浄組成物。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記(B)カチオン性ポリマーが、下記(B1)及び(B2)からなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項1記載の洗浄組成物。
(B1)カチオン化多糖。
(B2)塩化ジメチルジアリルアンモニウム及び/又は塩化(メタ)アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムを含む合成カチオン性ポリマー。
【請求項3】
前記洗浄組成物が、石鹸系洗浄組成物又はアミノ酸系洗浄組成物である、請求項1又は2記載の洗浄組成物。
【請求項4】
(B)カチオン性ポリマーを共存させることによって、(A)オレオソームを含有する洗浄組成物の保湿性を向上させる方法。
【請求項5】
(A)オレオソーム、及び(B)カチオン性ポリマーを含有する洗浄組成物を皮膚に適用し、洗浄後の保湿性を持続させる方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄組成物に関し、詳細には、オレオソームを含有する洗浄組成物、洗浄組成物の保湿性を向上させる方法、及び洗浄後の保湿性を持続させる方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
洗浄組成物には、皮脂等の皮膚分泌物や、皮膚等に付着する様々な外来性物質を除去して皮膚等を清潔に保つ性能が求められる一方、例えば、皮膚の恒常性を担う皮脂膜や天然保湿因子等も除去されると、皮膚のバリア機能が低下する等の懸念がある。そのため、洗浄組成物においては、皮膚分泌物等を十分に除去しながらも、保湿性に優れる洗浄組成物、即ち、皮膚等にうるおい感やしっとり感を与える性能に優れる洗浄組成物が求められている。
【0003】
一方、外用組成物に配合し得る保湿成分として、オレオソームが知られている。オレオソームは、植物等の細胞から単離された細胞内小器官であって、タンパク質及びリン脂質等からなる膜によって油分が被包されたカプセル構造を有するものである(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Fragrance Journal,No.388,Vol.40/No.10,104-105p,2012年10月15日
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者等は、皮膚等にうるおい感やしっとり感を与える性能に優れる洗浄組成物を新たに開発する観点から、オレオソームを配合した洗浄組成物の研究に着手した。本発明者等は、かかる研究の過程において、洗浄時のすすぎ洗いに起因して、配合されたオレオソームのうち相当量が皮膚等から洗い流されてしまうことを知得し、オレオソームの効能ないし特性を十分に発揮させるためには、洗浄後のオレオソームの残留量を可及的に増加させる新たな手法の開発が不可欠であるとの結論に至り、かかる観点から更なる研究を重ねた。
【0006】
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、オレオソームを含有する洗浄組成物において、洗浄後の皮膚等におけるオレオソームの残留量を増加させることにより、保湿性に優れる洗浄組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者等は、前記事情に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、意外にも、オレオソームを含有する洗浄組成物に対して、特定のポリマーを共存させることによって、洗浄後におけるオレオソームの皮膚等への残留量を増加させることができ、保湿性に優れる洗浄組成物を提供し得ることを見出し、本発明に到達した。
【0008】
すなわち、本発明は、以下の[1]~[5]を提供する。
[1]
(A)オレオソーム、及び(B)カチオン性ポリマーを含有する洗浄組成物。
[2]
前記(B)カチオン性ポリマーが、下記(B1)及び(B2)からなる群より選ばれる少なくとも1種である、[1]記載の洗浄組成物。
(B1)カチオン化多糖。
(B2)塩化ジメチルジアリルアンモニウム及び/又は塩化(メタ)アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムを含む合成カチオン性ポリマー。
[3]
前記洗浄組成物が、石鹸系洗浄組成物又はアミノ酸系洗浄組成物である、[1]又は[2]記載の洗浄組成物。
[4]
(B)カチオン性ポリマーを共存させることによって、(A)オレオソームを含有する洗浄組成物の保湿性を向上させる方法。
[5]
(A)オレオソーム、及び(B)カチオン性ポリマーを含有する洗浄組成物を皮膚に適用し、洗浄後の保湿性を持続させる方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、オレオソームと共にカチオン性ポリマーを含有する洗浄組成物とすることによって、洗浄後の皮膚等におけるオレオソームの残留量を増加させることができ、洗浄組成物の保湿性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例における試験例1(タンパク質残留量)の結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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