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公開番号
2025018936
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-06
出願番号
2024091140
出願日
2024-06-05
発明の名称
断熱ライニング、断熱ライニングの施工方法およびスキッドパイプ
出願人
JFEスチール株式会社
代理人
弁理士法人銀座マロニエ特許事務所
主分類
F27D
1/12 20060101AFI20250130BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約
【課題】吹付け時の施工性を悪化させることなく、リバウンドロスを減らすことができる断熱ライニング、断熱ライニングの施工方法およびスキッドパイプを提供する。
【解決手段】冷却部材の外面を被覆している断熱ライニングであって、耐火物原料、凝集剤および硬化促進剤に水分を加えて造粒された造粒物が、前記冷却部材に向かって吹付けられて形成された吹付耐火物層を含む、断熱ライニングである。前記造粒物は、耐火物原料100質量部に対して、含水率が外掛けで5質量部以上10質量部以下であることが好ましい。また、前記耐火物原料は、Al
2
O
3
、SiO
2
、MgOおよびCaOから選ばれる1種以上を含有することが好ましい。前記耐火物原料の粒径が5mm未満であることが好ましい。前記造粒物は、造粒物の濡れ性を評価する接触角が90°未満であることが好ましい。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
冷却部材の外面を被覆している断熱ライニングであって、
耐火物原料、凝集剤および硬化促進剤に水分を加えて造粒された造粒物が、前記冷却部材に向かって吹付けられて形成された吹付耐火物層を含む、断熱ライニング。
続きを表示(約 510 文字)
【請求項2】
前記造粒物は、耐火物原料100質量部に対して、含水率が外掛けで5質量部以上10質量部以下である、請求項1に記載の断熱ライニング。
【請求項3】
前記耐火物原料は、Al
2
O
3
、SiO
2
、MgOおよびCaOから選ばれる1種以上を含有する、請求項1に記載の断熱ライニング。
【請求項4】
前記耐火物原料の粒径が5mm未満である、請求項3に記載の断熱ライニング。
【請求項5】
前記造粒物は、造粒物の濡れ性を評価する接触角が90°未満である、請求項1に記載の断熱ライニング。
【請求項6】
冷却部材の外周を被覆する断熱ライニングの施工方法であって、
耐火物原料、凝集剤および硬化促進剤に水分を加えて造粒し、次いで造粒した造粒物を前記冷却部材に向かって吹付け、前記冷却部材の外周に吹付耐火物層を形成する、断熱ライニングの施工方法。
【請求項7】
請求項1から5のいずれか1項に記載の断熱ライニングが、前記冷却部材の周りに環状構造で形成された、スキッドパイプ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷却部材を被覆する断熱ライニング、断熱ライニングの施工方法およびスキッドパイプに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
製鉄所内の熱延工程では、加熱炉を使用して鋼スラブを加熱し、圧延加工することにより薄板を生産している。熱延工程で用いられる加熱炉では、装入側から排出側に向かって鋼スラブを運搬するために、スキッドと呼ばれる鋼スラブを置く台が設置されている。スキッドには、ビームまたはポストと呼ばれるスキッドパイプが備え付けられており、スキッドパイプの上部に鋼スラブを乗せ、スキッドが上下左右に動くことで鋼スラブを運搬する。スキッドパイプは、冷却部材としての水冷パイプを有している。水冷パイプは、冷却水が内部を流れる管状の部材である。鋼スラブを加熱する際に加熱炉へ投入されるエネルギーの一部は水冷パイプ内を流れる冷却水にも伝わる。このため、水冷パイプの周りには高い断熱性を有する断熱ライニングが施工されている。
【0003】
高い断熱性を有する断熱ライニングの施工方法として、吹付材を施工面に吹付ける乾式吹付け施工法が知られている。たとえば、特許文献1には、粉体状の耐火物原料をノズル部まで圧送し、ノズル部で水を添加して施工面に吹付ける乾式吹付け施工法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-356475号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記の断熱ライニングの施工方法をスキッドパイプに適用しようとすると、以下のような問題が生じる。
【0006】
特許文献1に記載の乾式吹付け施工法では、ノズル部で粉体と水とを混合させるため、粉体と水との混合が不均一になりやすく、水冷パイプへの吹付け時に、粉塵が多く発生してリバウンドロスが増えるという課題があった。一方で、粉体と水とを混合してからノズル部まで圧送しようとすると、粉体と水との混合物がノズル部の手前で詰まる等の問題が生じ、施工性が悪化するおそれがある。
【0007】
本発明は、従来技術が抱える上記の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、吹付け時の施工性を悪化させることなく、リバウンドロスを減らすことができる断熱ライニング、断熱ライニングの施工方法およびスキッドパイプを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を有利に解決する本発明にかかる断熱ライニングは、以下のように構成される。
【0009】
[1]冷却部材の外面を被覆している断熱ライニングであって、耐火物原料、凝集剤および硬化促進剤に水分を加えて造粒された造粒物が、前記冷却部材に向かって吹付けられて形成された吹付耐火物層を含む、断熱ライニングである。
[2]上記の[1]において、前記造粒物は、耐火物原料100質量部に対して、含水率が外掛けで5質量部以上10質量部以下である、断熱ライニングである。
[3]上記の[1]において、前記耐火物原料は、Al
2
O
3
、SiO
2
、MgOおよびCaOから選ばれる1種以上を含有する、断熱ライニングである。
[4]上記の[3]において、前記耐火物原料の粒径が5mm未満である、断熱ライニングである。
[5]上記の[1]において、前記造粒物は、造粒物の濡れ性を評価する接触角が90°未満である、断熱ライニングである。
【0010】
上記課題を有利に解決する本発明にかかる断熱ライニングの施工方法は以下のように構成される。
[6]冷却部材の外周を被覆する断熱ライニングの施工方法であって、耐火物原料、凝集剤および硬化促進剤に水分を加えて造粒し、次いで造粒した造粒物を前記冷却部材に向かって吹付け、前記冷却部材の外周に吹付耐火物層を形成する、断熱ライニングの施工方法である。
(【0011】以降は省略されています)
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