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公開番号2025018563
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023122373
出願日2023-07-27
発明の名称複数の排出経路を有する凝縮水排出システム
出願人株式会社テイエルブイ
代理人
主分類F28B 9/10 20060101AFI20250130BHJP(熱交換一般)
要約【課題】確実に凝縮水を排出することが可能な複数の排出経路を有する凝縮水排出システムの提供。
【解決手段】
エアヒーター設備10に与えられる冷気91は、各ユニット11、12、13の加熱管11K、12K、13K内の蒸気との間で熱交換を行い、暖気92として送り出される。熱交換によって蒸気が凝縮して発生したドレンは、各排出管51、52、53に流出し連通管54で集約されて、連通管54に設けられたスチームトラップ15を通じて排出される。排出管51、52、53に取り付けられた伝熱装置2内には水等の媒体が充填されており、ファンによって常時攪拌されている。排出管51、52、53内を流れる蒸気又はドレンの温度は均一化され、排出管を高温の蒸気が流れている場合であっても温度が低下して凝縮が促される。スチームロッキングが回避され確実にドレンを排出することが可能になる。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
蒸気又は蒸気の凝縮水が、一次側から二次側に向かって各々独立して流れる複数の排出経路、
前記複数の排出経路の二次側を集約的に接続する集約経路、
前記集約経路に設けられており、前記凝縮水が流入して通過可能な自動弁であって、流入した前記凝縮水の量に従って自動的に開閉する自動弁、
前記複数の排出経路を流れる前記蒸気又は蒸気の凝縮水の温度を均一化させる温度均一化手段、
を備えたことを特徴とする複数の排出経路を有する凝縮水排出システム。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
請求項1に係る複数の排出経路を有する凝縮水排出システムにおいて、
前記温度均一化手段は、前記複数の排出経路を流れる前記蒸気又は蒸気の凝縮水との間で熱交換を行う熱媒体を備えている、
ことを特徴とする複数の排出経路を有する凝縮水排出システム。
【請求項3】
請求項2に係る複数の排出経路を有する凝縮水排出システムにおいて、
前記温度均一化手段は、前記熱媒体を攪拌する攪拌手段を備えている、
ことを特徴とする複数の排出経路を有する凝縮水排出システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願に係る複数の排出経路を有する凝縮水排出システムは、蒸気の凝縮水を各々独立して排出する複数の排出経路を有しており、これら複数の排出経路が自動弁を備えた単一の集約経路に集約的に接続されている凝縮水排出システムの技術に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
複数の排出経路を有する凝縮水排出システムとしては、後記特許文献1に開示された蒸気加熱設備のドレン排出機構に関するがある。この蒸気加熱設備は、複数の蒸気加熱設備A、Bを備えており、各蒸気加熱設備には蒸気が供給され、それぞれ対象物を加熱処理する。
【0003】
蒸気加熱設備A、Bに供給された蒸気は、加熱処理による放熱に従って凝縮してドレン(凝縮水)を生じさせるが、このドレンが蒸気加熱設備A、B内に滞留すると加熱動作の妨げになるため、適宜、ドレンを外部に排出する必要がある。このために、蒸気加熱設備A、Bにはドレン排出管a、bが垂下して設けられており、発生したドレンがそれぞれドレン排出管a、bに流出するようになっている。
【0004】
一般にドレン排出管には、ドレン量に従って自動的に開閉するスチームトラップが設けられている。すなわち、スチームトラップの弁室に、ドレン排出管を通じてドレンが流入した場合、弁室内のドレンの滞留量に応じて弁室内のフロートが浮上して弁口を開放し、配管内の圧力に基づいてドレンを自動的に排出する。ドレン排出後はフロートが下降し、弁口を閉塞し、蒸気漏れを防止する。
【0005】
このようなスチームトラップの設置にあたって、構成を簡素化してコストを削減するために、複数のドレン排出管を1つの排出管に集約して接続し、この排出管に単一のスチームトラップを設置してドレンの排出を共用する構成(グループトラッピング)が知られている。後記特許文献1に開示された蒸気加熱設備もグループトラッピングを用いており、ドレン排出管a、bの下部を連通管gに接続し、ドレン排出管bに単一の蒸気トラップ1を設置している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平4-316791号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、前述の特許文献1に開示されたドレンの排出機構では、蒸気トラップ(スチームトラップ)1にスチームロッキングが生じ易く、ドレンを排出することができなく場合がある。スチームロッキングとは、スチームトラップの弁室に蒸気が充満してドレンの流入が阻止され、弁室内のフロートが弁口を塞いだまま浮上することができなるために、ドレンが適正に排出されなくなる現象をいう。
【0008】
すなわち、蒸気加熱設備A、Bはそれぞれ別個に対象物を加熱処理するため、設備における負荷状況が異なり、蒸気の潜熱がより多く放出された設備では多くのドレンが発生し、潜熱の放出が少ない設備ではドレンの発生量が少ない。このため、ドレンの発生量が極端に少ない設備からはドレンではなく蒸気がそのままドレン排出管に流出することがあり、このような場合、蒸気トラップ1の弁室に一気に蒸気が充満することになる。
【0009】
これによって、他の設備から流出するドレンが、弁室に充満した蒸気によって蒸気トラップ1に流入することができなくなり、スチームロッキングが生じて適正なドレンの排出が阻害される。
【0010】
そこで本願に係る複数の排出経路を有する凝縮水排出システムは、これらの問題を解決することを目的とし、確実に凝縮水を排出することが可能な複数の排出経路を有する凝縮水排出システムの提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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