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公開番号2025017769
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023121001
出願日2023-07-25
発明の名称多孔質フィルム及び吸収性物品
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類C08J 9/04 20060101AFI20250130BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】十分な透湿性を有するとともに柔軟性に優れ、且つブロッキングの発生が抑制された多孔質フィルム及びそれを用いた吸収性物品を提供すること。
【解決手段】本発明の多孔質フィルムは、オレフィン系樹脂組成物、無機充填剤、及び脂肪酸を含む多孔質フィルムであって、前記無機充填剤を前記オレフィン系樹脂組成物100質量部に対して50質量部以上400質量部以下、前記脂肪酸を前記無機充填剤100質量部に対して0.5質量部以上5質量部以下含み、
前記オレフィン系樹脂組成物は、融点50℃以上90℃未満の第1オレフィン系樹脂と、融点90℃以上108℃以下の第2オレフィン系樹脂とを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
オレフィン系樹脂組成物、無機充填剤、及び脂肪酸を含む多孔質フィルムであって、
前記無機充填剤を前記オレフィン系樹脂組成物100質量部に対して50質量部以上400質量部以下、前記脂肪酸を前記無機充填剤100質量部に対して0.5質量部以上5質量部以下含み、
前記オレフィン系樹脂組成物は、融点50℃以上90℃未満の第1オレフィン系樹脂と、融点90℃以上108℃以下の第2オレフィン系樹脂とを含む、多孔質フィルム。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
多孔質フィルムの200℃で測定した際の溶融張力が4.0mN以上である、請求項1に記載の多孔質フィルム。
【請求項3】
更に分岐状低密度ポリエチレンを含む、請求項1又は2に記載の多孔質フィルム。
【請求項4】
第1オレフィン系樹脂の密度が0.865g/cm

以上0.890g/cm

未満である、請求項1~3の何れか1項に記載の多孔質フィルム。
【請求項5】
第2オレフィン系樹脂の密度が0.890g/cm

以上0.915g/cm

未満である、請求項1~4の何れか1項に記載の多孔質フィルム。
【請求項6】
トリグリセリドを含む、請求項1~5の何れか1項に記載の多孔質フィルム。
【請求項7】
前記トリグリセリドは、炭素原子数18~22の飽和脂肪酸に由来する基の質量A1と、炭素原子数16の飽和脂肪酸に由来する基の質量A2との比率(A1/A2)が5以上である、請求項6に記載の多孔質フィルム。
【請求項8】
透湿度が0.80g/(100cm

・h)以上4.5g/(100cm

・h)以下である、請求項1~7の何れか1項に記載の多孔質フィルム。
【請求項9】
変形柔軟度が0.060N/(mm・(g/m

))以下である、請求項1~8の何れか1項に記載の多孔質フィルム。
【請求項10】
請求項1~9の何れか1項に記載の多孔質フィルムを含む吸収性物品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は多孔質フィルム及びそれを用いた吸収性物品に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品として、体液を吸収保持する吸収体と、該吸収体の非肌対向面側に配置された裏面シートとを備えるものが知られている。この裏面シートとして、しばしば多孔質フィルムが用いられている。多孔質フィルムからなる裏面シートを備えた吸収性物品は、その着用状態において着用者の身体から生じた湿気が裏面シートを通じて外部に放出されやすいので、着用状態での蒸れが生じにくくなるという利点がある。
【0003】
多孔質フィルムとして、オレフィン系樹脂等の熱可塑性樹脂と無機充填剤とを含む樹脂組成物により形成された透湿性フィルムが知られている(特許文献1及び2)。例えば、特許文献1にはポリオレフィン100重量部、平均粒子径0.3~5μmの硫酸バリウム50~400重量部、及び脂肪酸亜鉛0.3~10重量部からなる樹脂組成物よりなり、延伸により多孔化されてなる多孔性フィルムであって、ポリオレフィンが、密度0.89~0.94g/cm

のポリエチレンからなると記載されている。
特許文献2には、密度が0.86~0.90g/cm

、メルトインデックスが0.1~50g/10min、重量平均分子量/数平均分子量が3以下であり、炭素数が4~8個のα-オレフィンコモノマーを12重量%以上含有する結晶性低密度ポリエチレン20~100重量部と、密度が0.915~0.950g/cm

のポリエチレン80~0重量部とからなる樹脂成分を使用することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-116714号公報
特開2000-1557号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
多孔質フィルムは、透湿性に加えて、柔軟性を有することが求められる。例えば多孔質フィルムは、吸収性物品の裏面シートとして柔軟性に優れたものを用いることで、吸収性物品の着用感の向上が期待される。
【0006】
また多孔質フィルムは、取り扱い性の点から、長尺状で巻回した状態等において、ブロッキング(自己接着)を抑制でき、容易にフィルム面同士を剥がすことができることが求められる。フィルム面同士を剥がすために大きな力が必要となるとフィルムの繰り出し時にフィルムが意図せず伸びたり、フィルムの破断が生じたりすることがある。
【0007】
しかしながら、本発明者は、従来の多孔質フィルムは、十分な透湿性を有するとともに柔軟性に優れ、且つブロッキングの発生が抑制されているという点で改善の余地があることを知見した。
【0008】
本発明は、十分な透湿性を有するとともに柔軟性に優れ、且つブロッキングの発生が抑制された多孔質フィルム及びそれを用いた吸収性物品に関する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、オレフィン系樹脂組成物、無機充填剤、及び脂肪酸を含む多孔質フィルムに関する。
本発明の多孔質フィルムの一実施形態では、前記無機充填剤を前記オレフィン系樹脂組成物100質量部に対して50質量部以上400質量部以下、前記脂肪酸を前記無機充填剤100質量部に対して0.5質量部以上5質量部以下含むことが好ましい。
本発明の多孔質フィルムの一実施形態では、前記オレフィン系樹脂組成物は、融点50℃以上90℃未満の第1オレフィン系樹脂を含むことが好ましい。
本発明の多孔質フィルムの一実施形態では、前記オレフィン系樹脂組成物は、融点90℃以上108℃以下の第2オレフィン系樹脂を含むことが好ましい。
【0010】
本発明は、前記の本発明の多孔質フィルムを含有する、吸収性物品である。
本発明の他の特徴、効果及び実施形態は、以下に説明される。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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