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公開番号
2025017677
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-06
出願番号
2023120837
出願日
2023-07-25
発明の名称
高炉樋及び高炉樋の施工方法
出願人
品川リフラクトリーズ株式会社
代理人
弁理士法人R&C
主分類
F27D
3/14 20060101AFI20250130BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約
【課題】耐火ブロック部材間の目地開きを防止して、溶融金属、溶滓等の溶融物の目地への差し込みを防止すると共に、溶融物の目地への差し込みが発生した場合においても樋外への溶融物の漏れを防止する高炉樋を提供すること。
【解決手段】列状に配置される複数の耐火ブロック部材を備える高炉樋1において、耐火ブロック部材20を列状に複数個接合することによって形成される溝状の第一層2と、第一層2の上に、耐火ブロック部材30を列状に複数個接合することによって形成される溝状の第二層3と、長手方向における第一層2と第二層3の相対的位置を規定する係止部4と、を備え、第一層2における耐火ブロック部20材の接合部分24の位置と、第二層3における耐火ブロック部材30の接合部分34の位置とが、長手方向において互いにずれている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
列状に配置される複数の耐火ブロック部材を備える高炉樋において、
前記耐火ブロック部材を列状に複数個接合することによって形成される溝状の第一層と、
前記第一層の上に、前記耐火ブロック部材を列状に複数個接合することによって形成される溝状の第二層と、
長手方向における前記第一層と前記第二層の相対的位置を規定する係止部と、を備え、
前記第一層における耐火ブロック部材の接合部分の位置と、前記第二層における耐火ブロック部材の接合部分の位置とが、長手方向において互いにずれている高炉樋。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
前記係止部が、前記第一層の耐火ブロック部材及び前記第二層の耐火ブロック部材の一方に設けられた凹部と、他方に設けられた凸部とによって構成される請求項1に記載の高炉樋。
【請求項3】
前記凹部及び前記凸部の一方が、2つの前記耐火ブロック部材に分割されている請求項2に記載の高炉樋。
【請求項4】
前記第二層の耐火ブロック部材の接合部分に、段差及び傾斜面のうちの少なくとも一つが形成されている請求項3に記載の高炉樋。
【請求項5】
前記第二層の前記係止部が、前記第二層の外側面及び外底面のうちの少なくとも一方に設けられている請求項2~4のいずれか一項に記載の高炉樋。
【請求項6】
前記係止部が、前記第一層及び前記第二層の両方にわたって係合可能な、係止用耐火部材を備えて構成されている請求項1に記載の高炉樋。
【請求項7】
請求項1に記載の高炉樋の施工方法であって、
耐火ブロック部材を列状に複数個接合することによって溝状の第一層を形成することと、
前記第一層の上に、耐火ブロック部材を列状に複数個接合することによって溝状の第二層を形成することと、を包含し、
前記第一層における耐火ブロック部材の接合部分の位置と、前記第二層における耐火ブロック部材の接合部分の位置とを、長手方向において互いにずらしつつ、前記第一層と前記第二層とを互いに係止させる高炉樋の施工方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、耐火ブロック部材を列状に複数個並べることによって形成される溝状の溶融通路を備える高炉樋及びその施工方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の高炉樋としては、例えば、以下の特許文献1~3に示されるように、プレキャスト工法によって製造されるものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-077167号公報
特開2014-077168号公報
特開平08-001310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1及び2では、高炉樋に耐火ブロック部材を使用することで省力化と高耐用化を実現するとともに、溶融物が流れる方向に対して左右に耐火ブロック部材を分割して、耐火ブロック部材同士の接合面を不連続に配置する事で目地損傷の軽減を図っている。しかしながら、溶融物の流れる方向の接合面に関しては、稼働終了後の冷却された際に目地開きが発生しやすく、複数回使用する事が困難な問題があった。また、目地が多くなる事により、溶銑等粘度の低い溶融物が通った場合、溶融物が目地に差し込む危険性が高い。
【0005】
一方、特許文献3では、挿入煉瓦により小型煉瓦をつなぎとめ、目地開きを防止している。しかしながら、溶融物に接している挿入煉瓦が浸食等により破損した場合には目地開きを起こし溶融物が目地に差し込む危険性が高い。
【0006】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、耐火ブロック部材間の目地開きを防止して、溶融金属、溶滓等の溶融物の目地への差し込みを防止すると共に、溶融物の目地への差し込みが発生した場合においても樋外への溶融物の漏れを防止する高炉樋を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る高炉樋の特徴は、
列状に配置される複数の耐火ブロック部材を備える高炉樋において、
前記耐火ブロック部材を列状に複数個接合することによって形成される溝状の第一層と、
前記第一層の上に、前記耐火ブロック部材を列状に複数個接合することによって形成される溝状の第二層と、
長手方向における前記第一層と前記第二層の相対的位置を規定する係止部と、を備え、
前記第一層における耐火ブロック部材の接合部分の位置と、前記第二層における耐火ブロック部材の接合部分の位置とが、長手方向において互いにずれている点にある。
【0008】
本発明に係る高炉樋においては、前記係止部が、前記第一層の耐火ブロック部材及び前記第二層の耐火ブロック部材の一方に設けられた凹部と、他方に設けられた凸部とによって構成されると好適である。
【0009】
本発明に係る高炉樋においては、前記凹部及び前記凸部の一方が、2つの前記耐火ブロック部材に分割されていると好適である。
【0010】
本発明に係る高炉樋においては、前記第二層の耐火ブロック部材の接合部分に、段差及び傾斜面のうちの少なくとも一つが形成されていると好適である。
(【0011】以降は省略されています)
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