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公開番号2025017521
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023120603
出願日2023-07-25
発明の名称開口補強方法及び開口補強部材
出願人株式会社大林組,吉田鋼業株式会社
代理人個人,個人
主分類E04C 3/08 20060101AFI20250130BHJP(建築物)
要約【課題】開口部を有する鉄骨梁のせん断強度、曲げ強度及び軸力強度を補強するとともに、施工性を向上させるための開口補強方法及び開口補強部材を提供する。
【解決手段】開口補強部材20は、鉄骨梁10のウェブ12に形成された貫通孔15の周囲に溶接で固定されることにより、貫通孔15の周囲を補強する。この開口補強部材20は、貫通孔15の周縁部に配置される4つの辺部25を有した四角枠形状の角形枠部21と、角形枠部21の各角部で、隣接する辺部25の内側に端部が固定されて、隣接する辺部25を繋ぐ板状のプレート部30とを備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
鉄骨梁のウェブに形成された貫通孔の周囲に接合されて前記貫通孔の周囲を補強する開口補強方法であって、
前記貫通孔の周縁部に配置される4つの辺部を有した四角枠形状の枠部と、前記枠部の各角部で、隣接する前記辺部の内側に端部が固定されて、前記隣接する辺部を繋ぐ板状のプレート部と、を備えた開口補強部材を、前記貫通孔の周囲に溶接で固定することを特徴とする開口補強方法。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
鉄骨梁のウェブに形成された貫通孔の周囲に接合されて前記貫通孔の周囲を補強する開口補強部材であって、
前記貫通孔の周縁部に配置される4つの辺部を有した四角枠形状の枠部と、
前記枠部の各角部で、隣接する前記辺部の内側に端部が固定されて、前記隣接する辺部を繋ぐ板状のプレート部と、を備えたことを特徴とする開口補強部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、鉄骨梁のウェブに形成された貫通孔を補強する開口補強方法及び開口補強部材に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
H形鋼等の鉄骨梁において、配管や配線を通過させるため、ウェブ部に貫通孔を形成することがある。この場合、梁のせん断力の低下を抑制するために、補強部材が設けられる(例えば、特許文献1、2参照。)。特許文献1に記載の梁貫通孔補強方法においては、リング状補強部材の傾斜面を梁材の貫通孔の内面に当接させるとともに、梁材のウェブ部分に仮止固定されているリング状補強部材の傾斜面と貫通孔の内周面との間を溶接固定する。また、特許文献2における開口補強部材は、円形の貫通孔の周縁部に固定される円筒形状の円筒部と、円筒部の外周に接する複数の辺部を有し、円筒部と溶接を介して一体化される角形枠部とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-174311号公報
特開2022-115628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した特許文献1の梁貫通孔補強方法においては、鉄骨梁のせん断強度を向上させることはできるが、鉄骨梁の曲げ強度や軸力強度に対して十分に補強することは難しかった。また、特許文献2の開口補強部材は、鉄骨梁の曲げ強度や軸力強度を補強できていたが、円筒部と角形枠部とを溶接していたため、溶接施工の効率性がよくなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する開口補強方法は、鉄骨梁のウェブに形成された貫通孔の周囲に接合されて前記貫通孔の周囲を補強する開口補強方法であって、前記貫通孔の周縁部に配置される4つの辺部を有した四角枠形状の枠部と、前記枠部の各角部で、隣接する前記辺部の内側に端部が固定されて、前記隣接する辺部を繋ぐ板状のプレート部と、を備えた開口補強部材を、前記貫通孔の周囲に溶接で固定する。
【0006】
また、上記課題を解決する開口補強部材は、鉄骨梁のウェブに形成された貫通孔の周囲に接合されて前記貫通孔の周囲を補強する開口補強部材であって、前記貫通孔の周縁部に配置される4つの辺部を有した四角枠形状の枠部と、前記枠部の各角部で、隣接する前記辺部の内側に端部が固定されて、前記隣接する辺部を繋ぐ板状のプレート部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、開口部を有する鉄骨梁のせん断強度、曲げ強度及び軸力強度を補強するとともに、施工性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態の開口補強部材により開口部を補強した鉄骨梁の斜視図である。
実施形態の開口補強部材により開口部を補強した鉄骨梁の正面図である。
図2における3-3線方向の断面図である。
実施形態の開口補強部材の構成を説明する斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図1~図4を用いて、開口補強方法及び開口補強部材を具体化した一実施形態を説明する。図1~図3は、開口補強部材を設けた鉄骨梁の斜視図、正面図及び側面断面図であり、図4は、開口補強部材の斜視図である。
【0010】
図1に示すように、鉄骨梁10は、上下のフランジ部11及びこれらを接続するウェブ12を備えるH形鋼で構成される。鉄骨梁10は、フランジ部11の幅が300mm、ウェブ12の高さが700mm、ウェブ12の厚みが13mmで構成されている。このウェブ12には、配管や配線を通過させるために、円形の貫通孔15が形成されている。この貫通孔15は、例えば、直径350mmで構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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