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公開番号2025017125
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-05
出願番号2023120026
出願日2023-07-24
発明の名称生物試料加工装置
出願人キヤノンメディカルシステムズ株式会社
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類C12M 1/00 20060101AFI20250129BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】生物試料の加工における汚染リスクを低減すること。
【解決手段】実施形態に係る生物試料加工装置は、保持部を備える。保持部は、液体供給部を脱着可能に保持する。液体供給部は、生物試料の加工に用いる液体を貯留する貯留手段と、前記貯留手段内から前記液体を押し出して吐出先へ直接吐出するための吐出手段とを備える。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
生物試料の加工に用いる液体を貯留する貯留手段と、前記貯留手段内から前記液体を押し出して吐出先へ直接吐出するための吐出手段とを備える液体供給部を脱着可能に保持する保持部を備える、
生物試料加工装置。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記貯留手段は、1回分の前記液体を貯留する、
請求項1に記載の生物試料加工装置。
【請求項3】
前記貯留手段は、複数回分の前記液体を貯留する、
請求項1に記載の生物試料加工装置。
【請求項4】
前記吐出手段から前記液体を吐出させる駆動部をさらに備える、
請求項1に記載の生物試料加工装置。
【請求項5】
前記加工の工程中に生じる生成物を搬送する搬送手段をさらに備える、
請求項1に記載の生物試料加工装置。
【請求項6】
前記生物試料加工装置は、連続して前記生物試料の加工を実行する、
請求項5に記載の生物試料加工装置。
【請求項7】
前記液体供給部の取り違えを防止する取り違え防止手段をさらに備える、
請求項1に記載の生物試料加工装置。
【請求項8】
前記取り違え防止手段は、前記貯留手段に設けられ、前記液体を識別するための識別コードと、前記識別コードを読み取る読み取り手段とを備える、
請求項7に記載の生物試料加工装置。
【請求項9】
前記取り違え防止手段は、前記識別コードの読み取り結果に基づいて、前記保持部に正しい液体供給部が取り付けられているか否かを判定する制御部をさらに備える、
請求項8に記載の生物試料加工装置。
【請求項10】
前記取り違え防止手段は、対応する液体供給部のみが取り付け可能に形成された前記保持部を備える、
請求項7に記載の生物試料加工装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書及び図面に開示の実施形態は、生物試料加工装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
生物試料の加工を行う生物試料加工装置として、細胞加工装置や自動培養装置がある。従来の細胞加工装置は、試薬や細胞懸濁液を貯留(貯蔵)する貯留部を備え、貯留部には、市販の試薬ボトルや試薬バッグが取り付けられる。貯留部は、チューブ等の流路を介して、試薬や細胞懸濁液が供給される容器と接続されている。このような生物試料加工装置では、流路を介して試薬などの液体を供給するため、流路の内壁に試薬等の残留物が付着し、汚染リスクが生じることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2016/133209号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、生物試料の加工における汚染リスクを低減することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態に係る生物試料加工装置は、保持部を備える。保持部は、液体供給部を脱着可能に保持する。液体供給部は、生物試料の加工に用いる液体を貯留する貯留手段と、前記貯留手段内から前記液体を押し出して吐出先へ直接吐出するための吐出手段とを備える。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、第1の実施形態に係る生物試料加工装置の構成を示す図である。
図2は、第1の実施形態に係る血球分離機構の構成の一例を示す図である。
図3は、第1の実施形態に係る液体供給部の構成の一例を示す図である。
図4は、第1の実施形態に係る液体供給部の構成の一例を示す図である。
図5は、第1の実施形態に係る液体供給部の構成の一例を示す図である。
図6は、第1の実施形態に係る血球分離工程の手順を例示するフローチャートである。
図7は、第1の実施形態に係る生物試料加工装置による血球分離処理の処理手順を例示するフローチャートである。
図8は、第1の実施形態に係る生物試料加工装置による廃棄処理の処理手順を例示するフローチャートである。
図9は、血球分離処理の開始時における血球分離機構の状態を示す図である。
図10は、図7のステップS202における血球分離機構の動作を示す図である。
図11は、図7のステップS203における血球分離機構の動作を示す図である。
図12は、図7のステップS204における血球分離機構の動作を示す図である。
図13は、図7のステップS206における血球分離機構の動作を示す図である。
図14は、図6のステップS105における血球分離機構の動作を示す図である。
図15は、第2の実施形態に係る生物試料加工装置の構成を示す図である。
図16は、第2の実施形態に係る因子導入機構の構成の一例を示す図である。
図17は、第2の実施形態に係る因子導入工程の手順を例示するフローチャートである。
図18は、第2の実施形態に係る生物試料加工装置による因子導入処理の処理手順を例示するフローチャートである。
図19は、因子導入処理の開始時における因子導入機構の状態を示す図である。
図20は、図18のステップS502における因子導入機構の動作を示す図である。
図21は、図18のステップS503における因子導入機構の動作を示す図である。
図22は、図18のステップS504における因子導入機構の動作を示す図である。
図23は、図18のステップS505における因子導入機構の動作を示す図である。
図24は、第1の変形例に係る液体供給部の構成の一例を示す図である。
図25は、第2の変形例に係る液体供給部の構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照しながら、生物試料加工装置の実施形態について詳細に説明する。生物試料加工装置は、血液や末梢血単核球(以下、PBMCと呼ぶ)などの生物試料に対する加工を自動的に行う装置である。生物試料の加工は、例えば、誘導多能性幹細胞(以下、iPS細胞と呼ぶ)を作成するための細胞の加工である。生物試料の加工は、例えば、血液中の血球の分離、PBMCへの因子の導入である。生物試料加工装置は、生物試料の加工に用いる液体を収容し、収容した試薬などの液体を直接吐出可能なカートリッジ式の液体供給部を備える。液体供給部は、着脱可能に取り付けられる。以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
【0008】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る生物試料加工装置1の構成例を示すブロック図である。本実施形態の生物試料加工装置1は、iPS細胞の作成に必要な血球を自動で血液から分離する血球分離装置である。図1に示すように、生物試料加工装置1は、血球分離機構2、入力インタフェース6、出力インタフェース5、記憶回路3および制御回路7を備える。尚、制御回路は、処理回路に言い換えられてもよい。
【0009】
血球分離機構2は、iPS細胞の作成に必要な血球を血液から分離する。血球分離機構2の詳しい構成については、後述する。
【0010】
記憶回路3は、制御回路7によって実行されるプログラム、制御回路7の処理に用いられる各種データ等を記憶する。プログラムとしては、例えば、予めネットワーク又は非一過性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体からコンピュータにインストールされ、制御回路7の各機能を当該コンピュータに実現させるプログラムが用いられる。なお、本明細書において扱う各種データは、典型的にはデジタルデータである。記憶回路3は、記憶手段の一例である。
(【0011】以降は省略されています)

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