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公開番号2025017116
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-05
出願番号2023120008
出願日2023-07-24
発明の名称医療用成形体
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類C08L 69/00 20060101AFI20250129BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】植物由来原料から構成されており、核酸の吸着を抑制することができるとともに、衝撃強度、耐傷つき性、透明性に優れた医療用成形体を提供する。
【解決手段】ポリカーボネート樹脂を含有する医療用成形体である。ポリカーボネート樹脂は、下記式(1)で表されるジヒドロキシ化合物に由来する構造単位(A)と、脂肪族ジヒドロキシ化合物及び/または脂環式ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位(B)とを含む。医療用成形体に核酸を吸着させたときの核酸吸着量が4.0ng/mm2以下である。
【化1】
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025017116000006.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">37</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image> 【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリカーボネート樹脂を含有する医療用成形体であって、
前記ポリカーボネート樹脂が、下記式(1)で表されるジヒドロキシ化合物に由来する構造単位(A)と、脂肪族ジヒドロキシ化合物及び/または脂環式ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位(B)とを含み、
核酸を吸着させたときの核酸吸着量が4.0ng/mm

以下である、医療用成形体。
TIFF
2025017116000005.tif
37
170
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記構造単位(A)の含有比率が、前記ポリカーボネート樹脂中の全ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位に対して30~95モル%である、請求項1に記載の医療用成形体。
【請求項3】
前記ポリカーボネート樹脂の還元粘度が、0.30dL/g以上0.70dL/g未満である、請求項1又は2に記載の医療用成形体。
【請求項4】
形状が、バイアル、アンプル、菅、注射器、又は瓶である、請求項1又は2に記載の医療用成形体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、医療用成形体に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
バイオ産業の発展に伴い、核酸の産業利用は食品・医療・化成品産業などに大きく広まっている。これらの産業分野において核酸は、顕微鏡観察などに供されることもあり、核酸の取り扱いには、視認性に優れた透明プラスチックから構成される各種製品が使用される。
【0003】
核酸は、例えばマイクログラムオーダという微量で取り扱われることが多い。近年、分析技術の高度化により、例えばナノグラムオーダ、ピコグラムオーダのようなさらに微量な核酸の取り扱いが要求されることがある。このような分野では、プラスチック製品表面への核酸の吸着が、分析効率の低下や分析誤差の増大等の問題を引き起こす原因となっている。
【0004】
核酸の吸着抑制のため、シロキサンなどの表面エネルギーの小さいポリマーが添加されたプラスチックが提案されている(特許文献1参照)。またプラスチックの表面に二次加工を施すことにより生体適合性を付与したり、生体成分の吸着を抑制する方法が提案されている(特許文献2及び3参照)。しかし、これらの手法においては、コンタミネーションや不純物の溶出などの問題を解決できていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022―64159号公報
特開2014-161675号公報
特開2021-91908号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、石油資源の枯渇や二酸化炭素排出量の増加による地球温暖化が危惧されていることから、植物由来モノマーを原料とした材料が求められている。また、DNAやRNAを含む核酸医薬の開発が進む中、バイアル、アンプル、菅、注射器、医療用の瓶などの医療用成形体には、核酸の吸着が抑制されることが望まれる。さらに、医療用成形体には、運搬の際の衝撃等によって傷が付いたり割れたりする可能性があるため、優れた耐衝撃性、耐傷つき性が望まれている。
【0007】
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、植物由来原料から構成されており、核酸の吸着を抑制することができるとともに、衝撃強度、耐傷つき性、透明性に優れた医療用成形体をしようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
即ち、本発明は、以下の態様を有するものである。
[1]ポリカーボネート樹脂を含有する医療用成形体であって、
前記ポリカーボネート樹脂が、下記式(1)で表されるジヒドロキシ化合物に由来する構造単位(A)と、脂肪族ジヒドロキシ化合物及び/または脂環式ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位(B)とを含み、
核酸を吸着させたときの核酸吸着量が4.0ng/mm

以下である、医療用成形体。
【0009】
TIFF
2025017116000001.tif
39
170
【0010】
[2]前記構造単位(A)の含有比率が、前記ポリカーボネート樹脂中の全ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位に対して30~95モル%である、[1]に記載の医療用成形体。
[3]前記ポリカーボネート樹脂の還元粘度が、0.30dL/g以上0.70dL/g未満である、[1]又は[2]に記載の医療用成形体。
[4]形状がバイアル、アンプル、菅、注射器、又は瓶である、[1]~[3]のいずれかに記載の医療用成形体。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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