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公開番号2025016174
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-31
出願番号2023119279
出願日2023-07-21
発明の名称音声を伝達するシステム、方法、及びプログラム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類B60W 50/14 20200101AFI20250124BHJP(車両一般)
要約【課題】機械学習モデルによって生成された人工音声を車両のユーザに伝達するシステムにおいて、人工音声と人間の声との判別容易性を確保するための技術を提供すること。
【解決手段】本開示は音声伝達システムを提供する。本開示の音声伝達システムは、1又は複数のプロセッサを備える。1又は複数のプロセッサは、人間の音声に似せた人工音声を機械学習モデルによって生成する。そして、生成した人工音声を車両のユーザに対して伝達する。プロセッサは、このとき、車両の運動及び車両のドライバの操作量の少なくとも何れかに関連する第1パラメータに連動して、人工音声の性質に関する第2パラメータを変更する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
音声伝達システムであって、
1又は複数のプロセッサを備え、
前記1又は複数のプロセッサは、
人間の音声に似せた人工音声を機械学習モデルによって生成し、
前記人工音声を車両のユーザに対して伝達し、
前記車両の運動及び前記車両のドライバの操作量の少なくとも何れかに関連する第1パラメータに連動して、前記人工音声の性質に関する第2パラメータを変更する
ことを特徴とする音声伝達システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の音声伝達システムであって、
前記第1パラメータは、前記車両の速度、加速度、及び舵角の何れかである
ことを特徴とする音声伝達システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の音声伝達システムであって、
前記第2パラメータは、前記人工音声の大きさ、高さ、及び音質の少なくとも何れかを含む
ことを特徴とする音声伝達システム。
【請求項4】
請求項3に記載の音声伝達システムであって、
前記第1パラメータは前記車両の加速度であり、
前記第2パラメータは前記人工音声の高さを含み、
前記機械学習モデルは、前記加速度が大きくなるほど前記人工音声の高さを高くする
ことを特徴とする音声伝達システム。
【請求項5】
請求項3に記載の音声伝達システムであって、
前記第2パラメータには上限及び下限が設けられる
ことを特徴とする音声伝達システム。
【請求項6】
請求項1に記載の音声伝達システムであって、
前記第1パラメータは、
理想の操作量と、前記ドライバが実際に入力している操作量との差分である
ことを特徴とする音声伝達システム。
【請求項7】
音声伝達方法であって、
人間の音声に似せた人工音声を機械学習モデルによって生成するステップと、
前記人工音声を車両のユーザに対して伝達するステップと、
前記車両の運動及び前記車両のドライバの操作量の少なくとも何れかに関連するパラメータに連動して、前記人工音声の性質に関するパラメータを変更するステップと
を含む
ことを特徴とする音声伝達方法。
【請求項8】
コンピュータによって実行される音声伝達プログラムであって、
人間の音声に似せた人工音声を機械学習モデルによって生成するステップと、
前記人工音声を車両のユーザに対して伝達するステップと、
前記車両の運動及び前記車両のドライバの操作量の少なくとも何れかに関連するパラメータに連動して、前記人工音声の性質に関するパラメータを変更するステップと
をコンピュータに実行させる
ことを特徴とする音声伝達プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両のユーザに音声を伝達する技術、詳しくは、機械学習モデルによって生成される人工音声を伝達する技術に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、路側機から受信した発話用音声情報データに基づいて、車両に搭乗しているユーザに向けて音声を再生する車載装置が開示されている。車載装置は、発話速度決定手段と音声信号生成手段とを備える。発話速度決定手段は、受信した発話用音声情報データから音声を再生する際に、状況に応じた発話速度を決定する。また、音声信号生成手段は、決定された発話速度となるように発話用音声情報データに基づく音声信号を生成する。そして、生成された音声信号に基づく音声がスピーカなどからユーザに対して出力される。発話速度決定手段によれば、ユーザに対してより確実な注意喚起を行うために、発話用音声情報データが緊急性の高いものである場合には発話速度が高く設定される。
【0003】
このように、車両のユーザに対して音声を伝達する装置が知られている。なお、本開示の技術分野における出願時の技術レベルを示す文献としては、上記特許文献1の他にも下記の特許文献2及び特許文献3を例示することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-279975号公報
特開2001-033256号公報
特開2004-046400号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
車両のユーザに対して音声を伝達する装置に機械学習モデルを適用し、機械学習モデルによって生成された人工音声をユーザに向けて出力することを考える。機械学習モデルを適用することで、人工音声を生身の人間の声に近づけることが可能となる一方で、人工音声を聞いているユーザにとっては、人工音声を実際の人間の声と聞き分けることが困難となる可能性がある。しかし、機械学習モデルが適用されるシステムに対する透明性の観点からは、機械学習モデルによって生成された人工音声と人間の声との判別がユーザにとって容易であることが望ましい。
【0006】
本開示の1つの目的は、機械学習モデルによって生成された人工音声を車両のユーザに伝達するシステムにおいて、人工音声と人間の声との判別容易性を確保するための技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は音声伝達システムを提供する。本開示の音声伝達システムは、1又は複数のプロセッサを備える。1又は複数のプロセッサは、人間の音声に似せた人工音声を機械学習モデルによって生成する。そして、生成した人工音声を車両のユーザに対して伝達する。プロセッサは、このとき、車両の運動及び車両のドライバの操作量の少なくとも何れかに関連する第1パラメータに連動して、人工音声の性質に関する第2パラメータを変更する。
【0008】
本開示の音声伝達システムにおいて、第1パラメータは車両の加速度とされ、第2パラメータは人工音声の高さとされてもよい。そして、プロセッサは、加速度が大きくなるほど人工音声の高さが高くなるように第1パラメータと第2パラメータとを連動させてもよい。
【0009】
本開示は音声伝達方法を提供する。本開示の音声伝達方法は、以下のステップを含む。第1のステップは、人間の音声に似せた人工音声を機械学習モデルによって生成するステップである。第2のステップは、人工音声を車両のユーザに対して伝達するステップである。第3のステップは、車両の運動及び車両のドライバの操作量の少なくとも何れかに関連する第1パラメータに連動して、人工音声の性質に関する第2パラメータを変更するステップである。
【0010】
本開示はコンピュータによって実行される音声伝達プログラムを提供する。音声伝達プログラムは、上記の音声伝達方法をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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