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公開番号2025015466
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2024113463
出願日2024-07-16
発明の名称ポリエステル樹脂組成物、および成形体
出願人ユニチカ株式会社
代理人
主分類C08L 77/06 20060101AFI20250123BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】離型性や柔軟性に優れる成形体を得ることのできるポリエステル樹脂組成物を提供する。
【解決手段】ポリエチレンテレフタレート系樹脂(A)100質量部、熱可塑性ポリエステルエラストマー(B)1.0~12.5質量部、層状粘土鉱物(C)0.5~6.2質量部、結晶化促進剤(D)0.2~5.0質量部、および離型剤(E)0.1~1.0質量部を含む、ポリエステル樹脂組成物である。ポリエチレンテレフタレート系樹脂(A)の固有粘度が0.65~1.15であることが好ましい・
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリエチレンテレフタレート系樹脂(A)100質量部、熱可塑性ポリエステルエラストマー(B)1.0~12.5質量部、層状粘土鉱物(C)0.5~6.2質量部、結晶化促進剤(D)0.2~5.0質量部、および離型剤(E)0.1~1.0質量部を含む、ポリエステル樹脂組成物。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
ポリエチレンテレフタレート系樹脂(A)の固有粘度が0.65~1.15である、請求項1のポリエステル樹脂組成物。
【請求項3】
請求項1または2に記載のポリエステル樹脂組成物を含む、成形体。
【請求項4】
質量が15g以下である、請求項3に記載の成形体。
【請求項5】
請求項1または2に記載のポリエステル樹脂組成物を成形してなるボタン、フック、ファスナーまたは固定リング。
【請求項6】
請求項5記載のボタン、フック、ファスナーまたは固定リングの、ポリエチレンテレフタレート系繊維からなる繊維製品への使用。
【請求項7】
請求項5に記載のボタン、フック、ファスナーまたは固定リングを有する、ポリエチレンテレフタレート系繊維からなる繊維製品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリエステル樹脂組成物、および成形体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、衣服等に取り付けられるボタンやファスナーなどの小型成形体には、不飽和ポリエステル樹脂やビニルエステル樹脂を用いることが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-007812号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
射出成型により小型成形体を得る際に、ポリエチレンテレフタレート樹脂を用いる場合は、得られた成形体は離型性や柔軟性に劣り、また金型汚染が発生したり、形状安定性が悪くなるという問題がある。さらに、成形サイクルが長くなり、生産性に劣ることがある。
【0005】
本発明の課題は、離型性に優れ、さらに柔軟性や形状安定性にも優れる、小型成形体を、より短い成形サイクルで得ることのできる、ポリエステル樹脂組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、前記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、特定の組成を有するポリエステル樹脂組成物が、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨は下記の通りである。
【0007】
(1)ポリエチレンテレフタレート系樹脂(A)100質量部、熱可塑性ポリエステルエラストマー(B)1.0~12.5質量部、層状粘土鉱物(C)0.5~6.2質量部、結晶化促進剤(D)0.2~5.0質量部、および離型剤(E)0.1~1.0質量部を含む、ポリエステル樹脂組成物。
(2)ポリエチレンテレフタレート系樹脂(A)の固有粘度が0.65~1.15である、(1)のポリエステル樹脂組成物。
(3)(1)または(2)のポリエステル樹脂組成物を含む、成形体。
(4)質量が15g以下である、(3)の成形体。
(5)(1)または(2)のポリエステル樹脂組成物を成形してなるボタン、フック、ファスナーまたは固定リング。
(6)(5)のボタン、フック、ファスナーまたは固定リングの、ポリエチレンテレフタレート系繊維からなる繊維製品への使用。
(7)(5)のボタン、フック、ファスナーまたは固定リングを有する、ポリエチレンテレフタレート系繊維からなる繊維製品。
【発明の効果】
【0008】
本発明のポリエステル樹脂組成物は、ポリエチレンテレフタレート樹脂を用いた場合であっても、離型性や柔軟性に優れる小型の成形体を得ることができる。また、本発明のポリエステル樹脂組成物を成形して得られる成形体は、金型汚染を抑制することができるうえ、成形サイクルの短縮ができ形状安定性に優れる。加えて、ポリエチレンテレフタレート繊維を含む衣類、カーペット、または自動車用マット等の製品において、ボタン、ファスナー、フック、固定リングなどの小型成形品に用いることにより、製品としてのモノマテリアル化を図ることができる。さらに本発明のポリエステル樹脂組成物を含む、上記ボタンなどは、例えば、洗濯乾燥機やアイロンなどの高温に晒される環境下においても、寸法安定性に優れる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のポリエステル樹脂組成物(単に、「樹脂組成物」ということがある)は、ポリエチレンテレフタレート系樹脂(A)100質量部、熱可塑性ポリエステルエラストマー(B)1.0~12.5質量部、層状粘土鉱物(C)0.5~6.2質量部、結晶化促進剤(D)0.2~5.0質量部、および離型剤(E)0.1~1.0質量部を含む。
【0010】
本発明を構成するポリエチレンテレフタレート系樹脂(A)は、固有粘度が0.65~1.15であることが好ましく、0.70~1.10がより好ましい。固有粘度が0.65未満ではポリエステル樹脂組成物の柔軟性が低下することがあり、一方、固有粘度が1.15を越えると流動性が低下し成形性や離型性が悪化することがある。固有粘度は、フェノールと四塩化エタンとの等重量混合液を溶媒として測定することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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