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公開番号
2025015048
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023118135
出願日
2023-07-20
発明の名称
端子金具、及びコネクタ
出願人
株式会社オートネットワーク技術研究所
,
住友電装株式会社
,
住友電気工業株式会社
代理人
弁理士法人グランダム特許事務所
主分類
H01R
4/50 20060101AFI20250123BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】被覆、及び被覆から露出する芯線を保護することが可能な端子金具、及びコネクタを提供する。
【解決手段】電線81の前端部において被覆82から露出する芯線83に接続される端子金具10であって、芯線83が挿入されて芯線83に接触可能な接触部11Bを有する接続部材11と、接続部材11に対し前後方向にスライド可能に装着されるスライド部材12と、を備えている。スライド部材12は、接触部11Bを芯線83から離間する離間状態にする第1位置と、接触部11Bを芯線83に接触する接触状態にする第2位置との間をスライド可能である。スライド部材12は、第2位置に配置された状態において芯線83を覆うととともに被覆82の前端部を保持する保持部12Bを有している。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
電線の前端部において被覆から露出する芯線に接続される端子金具であって、
前記芯線が挿入されて前記芯線に接触可能な接触部を有する接続部材と、
前記接続部材に対しスライド可能に装着されるスライド部材と、
を備え、
前記スライド部材は、前記接触部を前記芯線から離間する離間状態にする第1位置と、前記接触部を前記芯線に接触する接触状態にする第2位置との間をスライド可能であり、
前記スライド部材は、前記第2位置に配置された状態において前記芯線を覆うととともに前記被覆の前端部を保持する保持部を有している、端子金具。
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【請求項2】
前記保持部は、前記被覆を接触させつつ前記電線を案内する案内部と、前記案内部に向けて突出した形態とされ前記電線が配置される配置空間を挟んで前記案内部と反対側に配置される突起部と、を有し、
前記突起部は、前記案内部に対して離間した離間位置と前記案内部に対して近接した近接位置とに変位可能であり、
前記突起部は、前記近接位置にある状態において前記案内部に接触する前記被覆に食い込む、請求項1に記載の端子金具。
【請求項3】
前記スライド部材は、前記接触部が挿入される筒部を有し、
前後方向から前記スライド部材を見ると、前記突起部は、前記離間位置から前記近接位置へ移動する移動方向における前記筒部の両最外端の間のみに配置され、前記移動方向に直交する方向における前記筒部の前記両最外端の間のみに配置されている、請求項2に記載の端子金具。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の端子金具と、
前記端子金具を収容するハウジングと、
を備え、
前記ハウジングは、溝状に凹部が形成された第1ハウジングと、前記第1ハウジングに積層されて前記凹部を覆う第2ハウジングと、を有し、
前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングは、前記凹部に前記端子金具を収容した状態において、前記保持部を覆う覆い部を有している、コネクタ。
【請求項5】
前記保持部は、前記被覆を接触させつつ前記電線を案内する案内部と、前記案内部に向けて突出した形態とされ前記電線が配置される配置空間を挟んで前記案内部と反対側に配置される突起部と、を有し、
前記案内部は、前記凹部の底面に沿うように配置され、
前記突起部は、前記底面から離間した開口側に配置されている、請求項4に記載のコネクタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、端子金具、及びコネクタに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、端子本体と、端子本体に装着されるスライド部と、を備えた端子金具が開示されている。端子金具は、ハウジングに収容される。端子本体には、電線の端末部における被覆から露出する芯線が挿入される。スライド部が端子本体に対して相対移動することによって、端子本体の下側接触面及び上側接触面は、芯線に接触する接触状態と、芯線に接触しない非接触状態と、に変化する。特許文献2にも、この端子金具と同様の構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-34307号公報
特開2021-28882号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1、2の構成の場合、被覆がハウジングに保持されていないため、被覆の保持をする構成が必要となる。従来においては、端子金具を収容したハウジングに被覆を保持する保持部材を取り付けることによって、被覆をハウジングに間接的に保持する構成が採用されていた。また、特許文献1、2の構成を採用する場合、非接触状態のときの位置のスライド部と芯線の被覆とが接触しないようにすることが好ましい。この場合、非接触状態から接触状態になるようにスライド部を端子本体に対して相対移動させると、スライド部と被覆の前端部とが離間して芯線が露出することが起こり得る。従来においては、端子金具を収容したハウジングにカバー部材を取り付けることによって、露出した芯線を覆う構成が採用されていた。
【0005】
そこで、本開示は、被覆、及び被覆から露出する芯線を保護することが可能な端子金具、及びコネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の開示の端子金具は、
電線の前端部において被覆から露出する芯線に接続される端子金具であって、
前記芯線が挿入されて前記芯線に接触可能な接触部を有する接続部材と、
前記接続部材に対しスライド可能に装着されるスライド部材と、
を備え、
前記スライド部材は、前記接触部を前記芯線から離間する離間状態にする第1位置と、前記接触部を前記芯線に接触する接触状態にする第2位置との間をスライド可能であり、
前記スライド部材は、前記第2位置に配置された状態において前記芯線を覆うととともに前記被覆の前端部を保持する保持部を有している。
【0007】
第2の開示のコネクタは、
第1の開示の端子金具と、
前記端子金具を収容するハウジングと、
を備え、
前記ハウジングは、溝状に凹部が形成された第1ハウジングと、前記第1ハウジングに積層されて前記凹部を覆う第2ハウジングと、を有し、
前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングは、前記凹部に前記端子金具を収容した状態において、前記保持部を覆う覆い部を有している。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、被覆から露出する芯線を保護することが可能な端子金具、及びコネクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態1のコネクタを示す分解斜視図である。
図2は、端子金具の接続部材を示す斜視図である。
図3は、端子金具のスライド部材を示す斜視図である。
図4は、複数の電線をシートによって固定した状態を示す平面図である。
図5は、第1ハウジングに収容された端子金具を後方から見た背面図である。
図6は、接続部材に対してスライド部材が第1位置に位置する状態を示す側断面図である。
図7は、接続部材に対してスライド部材が第2位置に位置する状態を示す側断面図である。
図8は、接続部材に対してスライド部材が第2位置に位置する状態であって、突起部が被覆に食い込んだ状態を示す側断面図である。
図9は、第1ハウジングに収容された端子金具を後方から見た背面図であって、突起部が被覆に食い込んだ状態を示す。
図10は、完成したコネクタの部分側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
(1)電線の前端部において被覆から露出する芯線に接続される端子金具であって、
前記芯線が挿入されて前記芯線に接触可能な接触部を有する接続部材と、
前記接続部材に対しスライド可能に装着されるスライド部材と、
を備え、
前記スライド部材は、前記接触部を前記芯線から離間する離間状態にする第1位置と、前記接触部を前記芯線に接触する接触状態にする第2位置との間をスライド可能であり、
前記スライド部材は、前記第2位置に配置された状態において前記芯線を覆うととともに前記被覆の前端部を保持する保持部を有している、端子金具。
(【0011】以降は省略されています)
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