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公開番号
2025015037
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023118098
出願日
2023-07-20
発明の名称
精子用希釈液、哺乳動物精子の調製方法、人工授精方法及び体外受精方法
出願人
国立大学法人広島大学
,
ルラビオ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C12N
1/04 20060101AFI20250123BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】簡便な方法により、先体を保持したX染色体保有精子に富む精子群を得ることが可能な精子用希釈液、哺乳動物精子の調製方法、人工授精方法及び体外受精方法を提供する。
【解決手段】精子用希釈液は、Y染色体保有精子の先体反応を誘起させ、先体を保持するX染色体保有精子に富む精子群を得るための精子用希釈液であって、TLR7リガンドを含有するとともにクエン酸の含有量が4mM以下である。哺乳動物精子の調製方法は、精子用希釈液で培養し、Y染色体保有精子の先体反応を誘起させ、先体を保持するX染色体保有精子に富む精子群を得る。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
Y染色体保有精子の先体反応を誘起させ、先体を保持するX染色体保有精子に富む精子群を得るための精子用希釈液であって、
TLR7リガンドを含有するとともにクエン酸の含有量が4mM以下である、
ことを特徴とする精子用希釈液。
続きを表示(約 580 文字)
【請求項2】
クエン酸を含有しない、
ことを特徴とする請求項1に記載の精子用希釈液。
【請求項3】
動物性タンパク質を含有しない、
ことを特徴とする請求項1に記載の精子用希釈液。
【請求項4】
前記TLR7リガンドはレシキモド、イミキモド、ガーディキモド及びロキソリビンからなる群から選択される1種以上である、
ことを特徴とする請求項1に記載の精子用希釈液。
【請求項5】
哺乳動物精子を請求項1乃至4のいずれか一項に記載の精子用希釈液で培養し、Y染色体保有精子の先体反応を誘起させ、先体を保持するX染色体保有精子に富む精子群を得る、
ことを特徴とする哺乳動物精子の調製方法。
【請求項6】
30分より長く90分より短い時間培養する、
ことを特徴とする請求項5に記載の哺乳動物精子の調製方法。
【請求項7】
請求項5に記載の哺乳動物精子の調製方法で調製した非ヒト哺乳動物の精子を用いて非ヒト哺乳動物の人工授精を行う、
ことを特徴とする人工授精方法。
【請求項8】
請求項5に記載の哺乳動物精子の調製方法で調製した非ヒト哺乳動物の精子を用いて非ヒト哺乳動物の体外受精を行う、
ことを特徴とする体外受精方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、精子用希釈液、哺乳動物精子の調製方法、人工授精方法及び体外受精方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
家畜における雌雄産み分け技術は、家畜の効率的な生産に大きく寄与する。たとえば、乳牛の場合、雌を計画的に産み分けさせることで後継乳牛を獲ることができる。さらに、牛乳生産のためには乳牛を妊娠させておく必要があるが、後継乳牛がえられた後は、子牛価格の高い黒毛和牛の受精卵を乳牛に移植し、黒毛和牛を生誕させると酪農家の経営が大きく改善される。
【0003】
また、養豚においては、去勢雄は成長が早く、出荷体重に到達するまでの肥育日数が雌と比較して短いため、肉豚生産において雄を生誕させることは、養豚家の経営改善のみでなく、餌あたりの豚肉生産量を増加させることにより世界の食糧生産を高めることにも寄与する。一方、長らくブタ生産において、去勢は無麻酔で行われていたが、近年アニマルウェルフェア的観点から、欧州やカナダで無麻酔去勢が禁止され、これら諸国では生産コストの増加が避けられない。去勢されない雄ブタの肉は、脂肪分が低く、雄臭という悪臭を発するため、その価値が極めて低いことから、雌を選択して生誕させることは、無麻酔去勢が禁止される海外諸国での生産コストの増加を緩和する効果も期待される。
【0004】
このような事情もあり、家畜産業においては、雌雄産み分け技術の要求は高く、雌雄産み分け技術として、特許文献1などの手法が知られている。
【0005】
特許文献1では、X染色体保有精子にのみToll様受容体7番と8番(TLR7/8)が発現することに着目し、TLR7/8を活性化する薬剤を添加した培地で精子を培養することで、運動性が低下したX染色体保有精子と運動性の良いY染色体保有精子とを分離している。そして、分離したY染色体保有精子、X染色体保有精子をそれぞれ用いることで雄産子、雌産子を選択的に生誕させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2019-10094号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1では、X染色体保有精子とY染色体保有精子との分離を効率的に行える一方、X染色体保有精子を人工授精や体外受精に適用しようとする場合、薬剤でX染色体保有精子の運動性を低下させていることから、X染色体保有精子を分取した後、運動性を回復させるため、複数回の遠心洗浄や追加培養といったステップが必要であり、畜産現場で行うには煩雑である。
【0008】
本発明は上記事項に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡便な方法により、先体を保持したX染色体保有精子に富む精子群を得ることが可能な精子用希釈液、哺乳動物精子の調製方法、人工授精方法及び体外受精方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の観点に係る精子用希釈液は、
Y染色体保有精子の先体反応を誘起させ、先体を保持するX染色体保有精子に富む精子群を得るための精子用希釈液であって、
TLR7リガンドを含有するとともにクエン酸の含有量が4mM以下である、
ことを特徴とする。
【0010】
また、クエン酸を含有しないことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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