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公開番号2025014293
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023116755
出願日2023-07-18
発明の名称上衣
出願人株式会社SYCO
代理人弁理士法人みなとみらい特許事務所
主分類A41D 13/015 20060101AFI20250123BHJP(衣類)
要約【課題】
快適な使用感を得られる防刃性のある上衣を提供することを目的とする。
【解決手段】
上記課題を解決する本願発明は、身頃1と、身頃1内部に設けられ使用者を保護する防刃板2と、外部から内部に空気を取り込む取り入れ部3と、を備える上衣Xであって、取り入れ部3は、身頃1と防刃板2との間の層に空気を流入可能に配置され、防刃板2は、第一防刃板21と、第一防刃板21と隣接する第二防刃板22と、を有し、第一防刃板21と、第二防刃板22とは、間隙を付けて接続されている上衣X。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
身頃と、前記身頃の内側に設けられ使用者を保護する防刃板と、外部から内部に空気を取り込む取り入れ部と、を備える上衣であって、
前記取り入れ部は、前記身頃と前記防刃板との間に空気を流入可能に配置され、
前記防刃板は、第一防刃板と、前記第一防刃板と隣接する第二防刃板と、を有し、
前記第一防刃板と、前記第二防刃板とは、間隙を付けて接続されている上衣。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記第一防刃板と、前記第二防刃板とは、弾性を有する接続部で接続されている請求項1に記載の上衣。
【請求項3】
前記身頃は、首周りから前記防刃板を吊り下げて保持する吊り下げ部を有する請求項1に記載の上衣。
【請求項4】
前記吊り下げ部は、前記第一防刃板を吊り下げて保持する吊り下げ部本体と、前記吊り下げ部本体から延長して延びる延長部を有し、
前記延長部は、前記第二防刃板を吊り下げて支持する請求項3に記載の上衣。
【請求項5】
前記身頃は、正面において左右方向に開閉可能な正中ファスナーと、前記正中ファスナーを覆う防刃ポケットとを有し、
前記防刃ポケットは前記防刃板を挿入可能に設けられる請求項1に記載の上衣。
【請求項6】
前記身頃の内周面には、前記防刃板と接続して保持する保持ファスナーが設けられている請求項5に記載の上衣。
【請求項7】
前記第一防刃板は、使用者の背側を保護するように設けられ、
前記第二防刃板は、使用者の腹側を保護するように左右それぞれに設けられ、
前記間隙は、使用者の脇に位置するように設けられている請求項1から6のいずれか一項に記載の上衣。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、防刃性を有する上衣に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
警察や警備員など危険な職務に就く者は、刃物を持った人間に襲撃される事態に備えて防刃板が内部に設けられている上衣を着用する。そのような上衣は例えば特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実用新案登録第3181702号公報
特開2020-105661号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、防刃板が設けられている上衣はその耐久性の維持のために重く、また、空気を通さず暑くなりやすいため、特に夏場の着用は不快になることが多い。特許文献2には、冷却材をポケットの内部に設ける防刃性の上衣が記載されているが、結露が発生することで上衣が濡れてしまうため、不快感の解消のためには課題が残されていた。
快適性を上げるための簡単な解決策としては、防刃板を軽量化・減少させることが考えられるが、そのようにすると防刃性能が下がってしまうため限界があった。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑み、快適な使用感を得られる防刃性のある上衣を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する本発明は、身頃と、前記身頃の内側に設けられ使用者を保護する防刃板と、外部から内部に空気を取り込む取り入れ部と、を備える上衣であって、前記取り入れ部は、前記身頃と前記防刃板との間に空気を流入可能に配置され、前記防刃板は、第一防刃板と、前記第一防刃板と隣接する第二防刃板と、を有し、前記第一防刃板と、前記第二防刃板とは、間隙を付けて接続されている上衣である。
このように、接続される防刃板の隙間から空気を流入できる構成にすることで、防刃板が身体を覆う面積を最大限取りつつ快適な使用感を得られる防刃性のある上衣を提供することができる。
【0007】
本発明の好ましい形態では、前記第一防刃板と、前記第二防刃板とは、弾性部材で接続されている。
2以上の防刃板が弾性の部材で接続されていることによって、防刃板同士を離れやすくして空気の流れを形成しやすくし、快適性を高める。
【0008】
本発明の好ましい形態では、前記身頃は、襟部分から前記防刃板を吊り下げて保持する吊り下げ部を有する。
防刃板を襟部分から吊り下げることによって、身頃の下部に係る力を分散して上衣の耐久性を高めるとともに、着用時に使用者の身体に係る負担を軽減できる。
【0009】
本発明の好ましい形態では、前記吊り下げ部は、前記第一防刃板を吊り下げて保持する吊り下げ部本体と、前記吊り下げ部の本体から延長して延びる延長部を有し、前記延長部は、前記第二防刃板を吊り下げて保持する。
複数の防刃板を異なる方向から吊り下げることで、より身頃に係る力を分散して上衣の耐久性を高めるとともに、着用時に使用者の身体に係る負担を軽減できる。
【0010】
本発明の好ましい形態では、前記身頃は、正面において左右方向に開閉可能な正中ファスナーと、前記正中ファスナーを覆う防刃ポケットとを有し、前記防刃ポケットは前記防刃板を挿入可能に設けられる。
このような構成によって、弱点となりうる正中ファスナー部分を防刃板で覆い、耐久性を向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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