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公開番号
2025013837
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-28
出願番号
2024177494,2023032018
出願日
2024-10-09,2021-11-11
発明の名称
光学フィルム
出願人
株式会社ツジデン
代理人
個人
主分類
G02B
5/04 20060101AFI20250121BHJP(光学)
要約
【課題】直下型点光源バックライトユニットの光出射面における正面輝度と正面輝度のばらつき(均一性)を市場ニーズにマッチしたものとすることが期待できるフィルム要素またはシート要素を構成する光学フィルムを提供する。
【解決手段】直下型点光源バックライトユニットの光源と色変換シートの間に搭載する光学フィルムであって、点光源からの光が前記光学フィルムから出射する面側に凹凸面を構成し、前記光導波層(多孔質層を除く)は、光拡散用微粒子を含み、前記光取り出し層と前記光導波導入層との間の層を構成し、前記光導波導入層は、単一の三角プリズム層であり、該三角プリズム層の三角プリズムの頂角側が前記光源に向いており、該三角プリズムの頂角側の面が第2露出面を構成しており、前記光導波層(多孔質層を除く)の屈折率は、前記光取り出し層の屈折率及び前記光導波導入層の屈折率のいずれよりも小さくはないことを特徴とする光学フィルム。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
直下型点光源バックライトユニットの光源と色変換シートの間に搭載する光学フィルムであって、
前記光学フィルムは、光入射側の光導波導入層と、光出射側の光取り出し層と、該光導波導入層と該光取り出し層の間の光導波層とが一体構造化されており、
前記光取り出し層は、前記点光源からの光が前記光学フィルムから出射する面側に第1露出面を有し、該第1露出面はランダムパターンの凹凸面を構成し、
前記光導波層(多孔質層を除く)は、光拡散用微粒子を含み、前記光取り出し層と前記光導波導入層との間の層を構成し、
前記光導波導入層は、単一の三角プリズム層であり、該三角プリズム層の三角プリズムの頂角側が前記光源に向いており、該三角プリズムの頂角側の面が第2露出面を構成しており、
前記光導波層(多孔質層を除く)の屈折率は、前記光取り出し層の屈折率及び前記光導波導入層の屈折率のいずれよりも小さくはない
ことを特徴とする光学フィルム。
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【請求項2】
前記三角プリズム層に含まれるプリズムの長手方向に直交する断面における形状が二等辺三角形であり、その頂角が65~100度である
ことを特徴とする請求項1に記載の光学フィルム。
【請求項3】
前記プリズムの配列ピッチが、20~100μmである
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光学フィルム。
【請求項4】
前記光学フィルムの搭載の態様が、前記光学フィルムを、少なくとも2枚重ねて、それぞれ、前記三角プリズム層が光源側に面し、前記三角プリズム層のプリズムの長手方向が相互に直交するように配置されて搭載される
ことを特徴とする請求項1~3のうちいずれか1項に記載の光学フィルム。
【請求項5】
請求項1~4のうちいずれか1項に記載の光学フィルムを搭載した直下型点光源バックライトユニット。
【請求項6】
請求項5に記載の直下型点光源バックライトユニットを搭載した液晶表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、直下型点光源バックライトユニット、及び該該直下型点光源バックライトユニットを搭載した液晶装置に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
様々な情報機器には液晶装置が広く利用されているが、その基本構造により、光源が、液晶装置に搭載された液晶パネルの背面側に配置される直下型と、液晶パネルの側面の近傍に配置されるエッジライト型に大別される。
【0003】
ノートPC、タブレット、カーナビ、スマートフォンなどの液晶装置においては、近年において、薄型化及び低コスト化の要求が益々増大しており、また、液晶装置の画質向上と、HDR(High Dynamic Range:明るさの幅を広げる)対応が要求されるようになっている。HDR対応の方法として、直下型バックライトにおいてLEDの点灯、消灯、光量調整を個々のLED毎に行うこと(ローカルディミング)によって、液晶を用いたシャッター機能に加えて、バックライトの光量を調整することが検討されている。LED(Light Emitting Diode)等の点光源を使う直下型とする場合、発光面における光量を増大させると同時に、発光面内輝度の均一性を上げることが要請されていると共に、部品点数の増大を回避することでの低コスト化の要請もある。
【0004】
以上を要約すると、要するに、ノートPC、タブレット、カーナビ、スマートフォンなどに対する近年の低コスト化、軽量化、薄型化、高輝度化、見栄え(表示画面の明るさのムラ低減)という多面的な社会ニーズに対応するためには、LEDを使った直下型バックライトユニットの機能において、従来にも増して、
1)簡便な製造方法の採用による製造コストの削減
2)部品点数、部材の種類の低減化、共通部品・部材の活用による製造コストの低減
3)部品自体の薄型化もさることながら、1部品多機能化による全体の薄型化
4)光出射面における輝度の均一化・最適化(輝度ムラの低減)
5)光出射面における正面輝度の高輝度化
等々、多面的な観点からの改良開発努力が要請されていると言うことである。なお、上記ファクターは相互に複雑に影響しあっているものもあり、特に、輝度の均一化(光出射面における正面輝度のムラの解消)の要請と、正面輝度の高輝度化(光出射面からの出射光量の増大)の要請とは、相互に相反する傾向を示すので、一方だけの向上を企図するのではなく、相互の絶妙なバランスを図ることが重要である。
【0005】
従来技術における直下型点光源バックライトユニットの基本構成は概ね特許文献1に開示のとおりである。その構成は同文献の図1に示されている。その機能面に注目すると、要するに、1)LEDからの出射光を、2)光拡散機能を呈する光拡散板又は光拡散シートでもって一旦全方位に拡散させ(光導波とも言われる)、次に、そこで拡散されて出射面から出て来た光を、別途配置されたプリズムシートの積層体でもって集光(collimation)すると言う機能構成となっている。
【0006】
直下型点光源バックライトユニットというキーワードでもって特許庁のオンラインデータベースで検索すると、このような基本的構成のバックライトユニットのうち直下型点光源バックライトユニットに対する上述の社会的・技術的要請に応えるべく、これまでに様々な提案が為されていることが判る。そのような提案の中でも、近年における改良は、主に、光出射面における輝度を維持又は向上させつつ、輝度のムラの低減に焦点を当てたものが注目されている。これらの提案は、大別すると、LED光源自体の改良(例えば、特許文献2)に注目したものと、LEDから出射した光の伝播方向を制御する(例えば、特許文献3)に注目したものとに分かれるが、後者の場合は、光拡散シート(光拡散フィルム)に入射する光量を削減することや光拡散シート(光拡散フィルム)の中に入射した光を出来るだけ拡散させるための拡散機能を増大させることに開発努力の焦点が当てられている。
【0007】
ところで、近年の市場においては、液晶表示装置画面での色表示が従来よりも鮮明なものが求められており、その要請に応えるべく、直下型点光源バックライトユニットには、その発色源にQDフィルム(量子ドットフィルム)等の色変換フィルム(色変換シート)を使用したものがあり、液晶表示装置画面での色表示が従来よりも鮮明になるということもあって、近年一般化しつつある。このような直下型点光源バックライトユニットでは、LED点光源から発せされた青色光がQDフィルム等の色変換フィルムの中に含有されている粒子を励起して、RGBの三原色のうち、赤・緑(RG)色を発色させ、青(B)色は、青色LEDの光それ自体を利用するという原理が採用されている。このような直下型点光源バックライトユニットに点光源として使用される微小なLEDパッケージは、青色発光LED素子を封止材で封止して形成したり、更にはその上をマイクロレンズでカバーしたりして構成されているが、そもそも青色光そのものをQDフィルム等の色変換フィルムに当てることが必要であり、その為に、この封止材の中には、一般的な白色点光源となるようなLEDパッケージのLED封止材に含有させる蛍光性微粒子が含まれていない。従って、出射される光は、比較的指向性が高く、その光束の幅も狭いものになっているという特徴がある。また、QDフィルム等の色変換フィルムを搭載したこのような直下型点光源バックライトユニットの一般的な構成は、点光源として白色LED点光源のように、LEDパッケージの封止材の中に蛍光材を混合させてそのパッケージの上側に光拡散機能部材(単一フィルムの場合もあれば、複数のフィルムから構成される場合もある)を配置するのではなく、封止材の中に蛍光材を有しないLEDパッケージで構成される点光源の光出射側の上に、本発明により改良する対象となる光拡散機能部材が配置され、更にその光出射面側の上にこのQDフィルム等の色変換フィルムが配置される構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2013-073875号公報
特開2013-004408号公報
国際公開第11/030594号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献2に開示の発明は、は上述のとおりLED光源の改良に焦点が当てられており、高角度側に光ピークを有する点光源を用いた直下型点光源バックライトに関する発明であり、点光源として、光ピーク角度が±50~80°の特殊なLEDを使用することが大前提となっており、製造コストの増大という負のファクターが問題とならざるを得ない。
【0010】
また、同文献に引用されている特許文献3に開示の発明においては、光拡散フィルムの上面(光出射面)を、逆ピラミッド状の凹部を有するワッフル形状にすることで、光拡散フィルムの光拡散性能の向上に焦点が当てられているが、特許文献2には、それだけでは不十分であり、光源自体の光指向性を制御したLED(光ピーク角度が±50~80°の特殊なLED)を使用せざるを得ないことが指摘されている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
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