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公開番号2025013816
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-28
出願番号2024173867,2022189037
出願日2024-10-02,2018-09-27
発明の名称ケラチン物質に塗布した後に多層構造を形成することができる化粧料組成物
出願人ロレアル,L’OREAL
代理人園田・小林弁理士法人
主分類A61K 8/89 20060101AFI20250121BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】ケラチン物質に塗布した後に多層構造を形成することができる着色化粧料組成物と、それを使用する方法とを提供する。
【解決手段】組成物は、
(a)以下を含む成分A:
(i)組成物の総重量に対して約0.01%~60%の、少なくとも1種のシリコーンおよび/または炭化水素含有膜形成剤であって、ヒトの平熱よりも低い少なくとも1つのガラス転移温度を有するもの;
(ii)トリアルコキシアルキルシランで表面処理されている、少なくとも1種の顔料またはフィラー;および
(b)以下を含む成分B:
(i)組成物の総重量に対して約0.01%~90%の、約1000cSt~10000000cStの粘度を得るのに十分な量の1種以上のシリコーン化合物;
を含み、
ここで成分Aと成分Bは非混和性である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ケラチン物質に塗布した後に多層構造を形成することができる化粧料組成物であって、
(a)以下を含む成分A:
(i)組成物の総重量に対して約0.01%~60%の、少なくとも1種のシリコーンおよび/または炭化水素含有膜形成剤であって、ヒトの平熱よりも低い少なくとも1つのガラス転移温度を有するもの;
(ii)トリアルコキシアルキルシランで表面処理されている、少なくとも1種の顔料またはフィラー;および
(b)以下を含む成分B:
(i)組成物の総重量に対して約0.01%~90%の、約1000cSt~10000000cStの粘度を得るのに十分な量の1種以上のシリコーン化合物;
を含み、
成分Aと成分Bは非混和性であり、
成分A中のシリコーンおよび/または炭化水素含有膜形成剤(複数可)対成分B中のシリコーン化合物(複数可)の重量比が約1:50~50:1である、化粧料組成物。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
顔料が、組成物の総重量に対して約1%~15%の量で存在する、請求項1に記載の化粧料組成物。
【請求項3】
表面処理された顔料が成分Aの一部である、請求項1に記載の化粧料組成物。
【請求項4】
顔料が金属酸化物を含む、請求項1に記載の化粧料組成物。
【請求項5】
金属酸化物が、酸化鉄、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化クロム、またはこれらの組み合わせを含む、請求項4に記載の化粧料組成物。
【請求項6】
顔料が金属硫化物を含む、請求項1に記載の化粧料組成物。
【請求項7】
金属硫化物がウルトラマリンブルーを含む、請求項6に記載の化粧料組成物。
【請求項8】
顔料が有機顔料を含む、請求項1に記載の化粧料組成物。
【請求項9】
有機顔料が、青色1号、黄色5号、黄色6号、赤色33号、赤色6号、赤色7号、赤色36号、赤色28号、赤色22号、またはこれらの組み合わせを含む、請求項8に記載の化粧料組成物。
【請求項10】
トリアルコキシアルキルシランがトリエトキシカプリリルシランを含む、請求項1に記載の化粧料組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ケラチン物質に塗布した後、多層構造を形成することが可能な顔料化粧料組成物に関する。そのような組成物は、マルチステップ塗布プロセスを行うことなく、多層化粧品に関連する利点を可能にする。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
口紅、ファンデーション、アイシャドウなどの顔料化粧品を含む多くの化粧料組成物は、塗布時に長時間着用性を有するように配合されている。残念ながら、これらの組成物の多くは一般に、良好な塗布性、良好な快適性および/または良好な外観性(例えば光沢またはマット性)と良好な長時間着用性/耐移り性の両方は備えていない。
【0003】
例えばリップ製品に関しては、MQ樹脂などのシリコン樹脂を含有する市販品が知られている。このような製品は、良好な長時間着用性および/または耐移り性を提供することが知られている。しかし、このような製品は、塗布時の感触が悪い(例えばザラザラした感触)など、塗布性が悪く、また、MQ樹脂で形成された膜のために光沢性またはつや性も悪い(例えはマットな外観)。したがって、消費者に受け入れられる製品にするために、このような製品には第2の組成物(トップコート)を別途塗布して、組成物の劣った性質を改善することが行われている。さらに、トップコート組成物は、製品が消費者に受け入れられために継続的に再塗布されなければならず、つまり、製品が一定の維持と再塗布を必要とするとおり、効果的に「長持ち」しないということである。
【0004】
また、ファンデーションに関しては、このような製品は、良好な長時間着用性および/または耐移り性を付与することができる。しかし、このような長持ちし/耐移り性がある製品は、塗布性および/または塗布時の感触が悪く、また、マット性も悪い場合がある。
【0005】
したがって、安定した配合でありながら、改善された化粧品特性、特に良好な着用性、感触、光沢、つやおよび/またはマット性を有する改善された「シングルステップ」化粧料組成物の必要性が依然として存在する。
【発明の概要】
【0006】
本発明は、ケラチン物質に塗布した後、多層構造を形成することが可能な化粧料組成物に関する。本発明の一態様は、ケラチン物質に塗布した後、多層構造を形成することが可能な化粧料組成物に関する。1つ以上の実施態様において、化粧料組成物は、
(a)以下を含む成分A:
(i)組成物の総重量に対して約0.01%~60%の、少なくとも1種のシリコーンおよび/または炭化水素含有膜形成剤であって、ヒトの平熱よりも低い少なくとも1つのガラス転移温度を有するもの;
(ii)トリアルコキシアルキルシランで表面処理されている、少なくとも1種の顔料またはフィラー;
ならびに
(b)以下を含む成分B:
(i)組成物の総重量に対して約0.01%~90%の、約1000cSt~10000000cStの粘度を得るのに十分な量の1種以上のシリコーン化合物
を含み、
ここで、成分Aと成分Bは非混和性であり、成分A中のシリコーンおよび/または炭化水素含有膜形成剤対成分B中のシリコーン化合物の重量比は約1:50~50:1である。
【0007】
1つ以上の実施態様において、顔料は、組成物の総重量に対して約1%~15%の量で存在する。いくつかの実施態様では、表面処理された顔料は、成分Aの一部である。1つ以上の実施態様において、顔料は、金属酸化物を含む。いくつかの実施態様では、金属酸化物は、酸化鉄、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化クロム、またはそれらの組み合わせを含む。
【0008】
1つ以上の実施態様において、顔料は、金属硫化物を含む。いくつかの実施態様では、金属硫化物は、ウルトラマリンブルーを含む。1つ以上の実施態様において、顔料は、有機顔料を含む。いくつかの実施態様では、有機顔料は、青色1号、黄色5号、黄色6号、赤色33号、赤色6号、赤色7号、赤色36号、赤色28号、赤色22号、またはこれらの組み合わせを含む。1つ以上の実施態様において、トリアルコキシアルキルシランは、トリエトキシカプリリルシランを含む。
【0009】
いくつかの実施態様では、組成物は、第2の顔料をさらに含む。1つ以上の実施態様において、第2の顔料は、未処理の有機顔料である。いくつかの実施態様では、化粧料組成物は、無水である。1つ以上の実施態様において、少なくとも1種の、シリコーンおよび/または炭化水素含有膜形成剤は、組成物の総重量に対して約15%~60%を構成する。いくつかの実施態様では、成分Bは、組成物の総重量に対して約0.01%~約80%の、1000cSt~900000cStの粘度を得るのに十分な量の1種以上のシリコーン化合物を含む。
【0010】
1つ以上の実施態様において、シリコーン化合物は、シリコーンガム、シリコーン流体、およびこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種のポリマーを含む。いくつかの実施態様では、成分Aは、シリコーン樹脂、シリコーンアクリレートコポリマー、およびこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種のシリコーン含有膜形成剤を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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