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公開番号
2025013325
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2024113592,2023114269
出願日
2024-07-16,2023-07-12
発明の名称
物品、物品の製造方法、発泡性接着シートおよび接着剤組成物
出願人
大日本印刷株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B32B
27/00 20060101AFI20250117BHJP(積層体)
要約
【課題】接着性に優れる物品、ならびに、接着性を向上させることが可能な物品の製造方法、発泡性接着シートおよび接着剤組成物を提供する。
【解決手段】本開示においては、第一部材20aと、第二部材20bと、上記第一部材および上記第二部材との間に配置された接着部材30とを有する物品100であって、上記接着部材が、少なくとも硬化接着層11を有し、上記硬化接着層が、硬化性の接着剤および発泡剤を含有する接着剤組成物の発泡硬化物を含有する発泡体層15であり、上記硬化性の接着剤が、熱硬化性の接着剤であり、上記発泡剤が、熱膨張性マイクロカプセルであり、上記発泡体層の厚さ方向に平行な断面において、上記発泡体層の厚さ方向の長さが上記発泡体層の厚さ-6μmの値以上である気泡31の数が、上記発泡体層の厚さ方向に垂直な方向に4mmの長さ当たり7個未満である、物品を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第一部材と、第二部材と、前記第一部材および前記第二部材との間に配置された接着部材とを有する物品であって、
前記接着部材が、少なくとも硬化接着層を有し、
前記硬化接着層が、硬化性の接着剤および発泡剤を含有する接着剤組成物の発泡硬化物を含有する発泡体層であり、
前記硬化性の接着剤が、熱硬化性の接着剤であり、前記発泡剤が、熱膨張性マイクロカプセルであり、
前記発泡体層の厚さ方向に平行な断面において、前記発泡体層の厚さ方向の長さが前記発泡体層の厚さ-6μmの値以上である気泡の数が、前記発泡体層の厚さ方向に垂直な方向に4mmの長さ当たり7個未満であり、
前記気泡が、前記熱膨張性マイクロカプセルではない、物品。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
第一部材と、第二部材と、前記第一部材および前記第二部材との間に配置された接着部材とを有する物品であって、
前記接着部材が、少なくとも硬化接着層を有し、
前記硬化接着層が、硬化性の接着剤および発泡剤を含有する接着剤組成物の発泡硬化物を含有する発泡体層であり、
前記硬化性の接着剤が、熱硬化性の接着剤であり、前記発泡剤が、熱膨張性マイクロカプセルであり、
前記発泡体層の厚さ方向に平行な断面において、前記発泡体層の厚さ方向の長さが100μm以上である気泡であって、前記気泡と、前記発泡体層および前記発泡体層に隣接する他の部材の界面との距離が3μm以下である気泡の数が、前記発泡体層の厚さ方向に垂直な方向に4mmの長さ当たり7個未満であり、
前記気泡が、前記熱膨張性マイクロカプセルではない、物品。
【請求項3】
前記接着部材が、第一硬化接着層と第二硬化接着層とを有し、
前記第一硬化接着層および前記第二硬化接着層の少なくとも一方が、前記発泡体層である、請求項1または請求項2に記載の物品。
【請求項4】
前記第一硬化接着層および前記第二硬化接着層が、前記発泡体層である、請求項3に記載の物品。
【請求項5】
前記硬化性の接着剤がエポキシ樹脂系接着剤であり、前記硬化性の接着剤が常温で液体のエポキシ樹脂を含有し、前記接着剤組成物中の前記常温で液体のエポキシ樹脂の含有量が、前記接着剤組成物中の樹脂成分100質量部に対して、60質量部以下である、請求項1または請求項2に記載の物品。
【請求項6】
前記接着剤組成物中の前記発泡剤の含有量が、前記接着剤組成物中の樹脂成分100質量部に対して、13質量部以上30質量部以下である、請求項1または請求項2に記載の物品。
【請求項7】
前記発泡剤の最大発泡温度が、175℃以上220℃以下である、請求項1または請求項2に記載の物品。
【請求項8】
少なくとも接着層を有する発泡性接着シートを用いる物品の製造方法であって、
接着層が、硬化性の接着剤および発泡剤を含有する発泡剤含有接着層であり、
前記硬化性の接着剤が、熱硬化性の接着剤であり、前記発泡剤が、熱膨張性マイクロカプセルであり、
第一部材および第二部材の間に、前記発泡性接着シートを配置する配置工程と、
前記発泡性接着シートの前記発泡剤含有接着層を発泡硬化させて発泡体層とし、前記第一部材および前記第二部材を接着する接着工程と、
を有し、前記接着工程における発泡硬化条件を、前記発泡体層の厚さ方向に平行な断面において、前記発泡体層の厚さ方向の長さが前記発泡体層の厚さ-6μmの値以上である気泡の数が、前記発泡体層の厚さ方向に垂直な方向に4mmの長さ当たり7個未満となるように設定し、
前記気泡が、前記熱膨張性マイクロカプセルではない、物品の製造方法。
【請求項9】
少なくとも接着層を有する発泡性接着シートを用いる物品の製造方法であって、
接着層が、硬化性の接着剤および発泡剤を含有する発泡剤含有接着層であり、
前記硬化性の接着剤が、熱硬化性の接着剤であり、前記発泡剤が、熱膨張性マイクロカプセルであり、
第一部材および前記第二部材の間に、前記発泡性接着シートを配置する配置工程と、
前記発泡性接着シートの前記発泡剤含有接着層を発泡硬化させて発泡体層とし、前記第一部材および前記第二部材を接着する接着工程と、
を有し、前記接着工程における発泡硬化条件を、前記発泡体層の厚さ方向に平行な断面において、前記発泡体層の厚さ方向の長さが100μm以上である気泡であって、前記気泡と、前記発泡体層および前記発泡体層に隣接する他の部材の界面との距離が3μm以下である気泡の数が、前記発泡体層の厚さ方向に垂直な方向に4mmの長さ当たり7個未満となるように設定し、
前記気泡が、前記熱膨張性マイクロカプセルではない、物品の製造方法。
【請求項10】
前記発泡性接着シートが、第一接着層と第二接着層とを有し、
前記第一接着層および前記第二接着層の少なくとも一方が、前記発泡剤含有接着層である、請求項8または請求項9に記載の物品の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、物品およびその製造方法、ならびにそれに用いられる発泡性接着シートおよび接着剤組成物に関する。
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【背景技術】
【0002】
部材同士を接着する接着剤は、様々な分野で用いられており、その接着方法も、多くの方法が知られている。
【0003】
例えば特許文献1~3には、発泡剤を含有する接着シート(発泡性接着シート)が開示されている。発泡性接着シートの使用方法として、例えば、部材間に発泡性接着シートを配置し、その後、発泡性接着シートを加熱により発泡硬化させることで、部材同士を接着する方法が知られている。
【0004】
このような発泡性接着シートにおいては、発泡硬化後における接着性が良好であることが望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-53944号公報
特許第6223477号公報
特開2019-214729号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、接着性に優れる物品、ならびに、接着性を向上させることが可能な物品の製造方法、発泡性接着シートおよび接着剤組成物を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一実施形態は、第一部材と、第二部材と、上記第一部材および上記第二部材との間に配置された接着部材とを有する物品であって、上記接着部材が、少なくとも硬化接着層を有し、上記硬化接着層が、硬化性の接着剤および発泡剤を含有する接着剤組成物の発泡硬化物を含有する発泡体層であり、上記硬化性の接着剤が、熱硬化性の接着剤であり、上記発泡剤が、熱膨張性マイクロカプセルであり、上記発泡体層の厚さ方向に平行な断面において、上記発泡体層の厚さ方向の長さが上記発泡体層の厚さ-6μmの値以上である気泡の数が、上記発泡体層の厚さ方向に垂直な方向に4mmの長さ当たり7個未満である、物品を提供する。
【0008】
本開示の他の実施形態は、第一部材と、第二部材と、上記第一部材および上記第二部材との間に配置された接着部材とを有する物品であって、上記接着部材が、少なくとも硬化接着層を有し、上記硬化接着層が、硬化性の接着剤および発泡剤を含有する接着剤組成物の発泡硬化物を含有する発泡体層であり、上記硬化性の接着剤が、熱硬化性の接着剤であり、上記発泡剤が、熱膨張性マイクロカプセルであり、上記発泡体層の厚さ方向に平行な断面において、上記発泡体層の厚さ方向の長さが100μm以上である気泡の数が、上記発泡体層の厚さ方向に垂直な方向に4mmの長さ当たり7個未満である、物品を提供する。
【0009】
本開示の他の実施形態は、少なくとも接着層を有する発泡性接着シートを用いる物品の製造方法であって、接着層が、硬化性の接着剤および発泡剤を含有する発泡剤含有接着層であり、上記硬化性の接着剤が、熱硬化性の接着剤であり、上記発泡剤が、熱膨張性マイクロカプセルであり、第一部材および第二部材の間に、上記発泡性接着シートを配置する配置工程と、上記発泡性接着シートの上記発泡剤含有接着層を発泡硬化させて発泡体層とし、上記第一部材および上記第二部材を接着する接着工程と、を有し、上記接着工程における発泡硬化条件を、上記発泡体層の厚さ方向に平行な断面において、上記発泡体層の厚さ方向の長さが上記発泡体層の厚さ-6μmの値以上である気泡の数が、上記発泡体層の厚さ方向に垂直な方向に4mmの長さ当たり7個未満となるように設定する、物品の製造方法を提供する。
【0010】
本開示の他の実施形態は、少なくとも接着層を有する発泡性接着シートを用いる物品の製造方法であって、接着層が、硬化性の接着剤および発泡剤を含有する発泡剤含有接着層であり、上記硬化性の接着剤が、熱硬化性の接着剤であり、上記発泡剤が、熱膨張性マイクロカプセルであり、第一部材および上記第二部材の間に、上記発泡性接着シートを配置する配置工程と、上記発泡性接着シートの上記発泡剤含有接着層を発泡硬化させて発泡体層とし、上記第一部材および上記第二部材を接着する接着工程と、を有し、上記接着工程における発泡硬化条件を、上記発泡体層の厚さ方向に平行な断面において、上記発泡体層の厚さ方向の長さが100μm以上である気泡の数が、上記発泡体層の厚さ方向に垂直な方向に4mmの長さ当たり7個未満となるように設定する、物品の製造方法を提供する。
(【0011】以降は省略されています)
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