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公開番号
2025012888
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023116058
出願日
2023-07-14
発明の名称
IDタグおよび散乱体
出願人
日本電信電話株式会社
,
国立大学法人 東京大学
代理人
個人
,
個人
主分類
G06K
19/067 20060101AFI20250117BHJP(計算;計数)
要約
【課題】複数の方向のそれぞれに異なるIDを提示する方法、IDタグおよび散乱体を提供する。
【解決手段】IDタグ1は、所定の方位角から照射された電波に対して、所定の反射強度で再放射する方位角特性について、それぞれ異なる方位角特性を有する複数の散乱体11が、二次元的に配列され、散乱体11の方位角特性は、第1の位置に対する反射強度が所定値よりも高いまたは低いと、第1の位置と方位角が異なる第2の位置に対する反射強度が所定値よりも高いまたは低いの組み合わせにより特定される。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
所定の方位角から照射された電波に対して、所定の反射強度で再放射する方位角特性について、それぞれ異なる方位角特性を有する複数の散乱体が、二次元的に配列され、
前記散乱体の方位角特性は、第1の位置に対する反射強度が所定値よりも高いまたは低いと、前記第1の位置と方位角が異なる第2の位置に対する反射強度が所定値よりも高いまたは低いの組み合わせにより特定される
IDタグ。
続きを表示(約 970 文字)
【請求項2】
前記散乱体は、斜面が金属部材で形成される三角錐形状を有し、
前記三角錐形状の底面が二次元的に配列され、
前記底面は、前記散乱体が有する方位角特性に対応する開口形状を有する
請求項1に記載のIDタグ。
【請求項3】
前記散乱体において、前記底面の開口形状のうち所定の方向に近い部分が開口する場合、被覆する場合と比べて、前記所定の方向への反射強度が強い
請求項2に記載のIDタグ。
【請求項4】
斜面が金属部材で形成される三角形状を有する複数の散乱体の底面を二次元的に配列し、
前記散乱体は、所定の方位角から照射された電波に対して、所定の反射強度で再放射する方位角特性を有し、
第1の位置から同一距離上に並ぶ複数の散乱体のそれぞれは、前記第1の位置に対して共通する方位角特性を有し、
第2の位置から同一距離上に並ぶ複数の散乱体のそれぞれは、前記第2の位置に対して共通の方位角特性を有する
IDタグ。
【請求項5】
前記第1の位置に対して、反射強度が所定値以上に対応する値を提示し、前記第2の位置に対して、反射強度が所定値未満に対応する値を提示する散乱体は、前記第1の位置に対して、前記第2の位置よりも強い反射強度を有する
請求項4に記載のIDタグ。
【請求項6】
前記第1の位置に対して、反射強度が所定値以上に対応する値を提示し、前記第2の位置に対して、反射強度が所定値未満に対応する値を提示する散乱体は、底面のうち前記第1の位置に近い部分において開口し、前記第2の位置に近い部分において金属材料により被覆される
請求項4に記載のIDタグ。
【請求項7】
斜面が金属部材で形成される三角錐形状を有し、
底面は、散乱体が有する方位角特性に対応する開口形状を有し、
前記方位角特性は、所定の方位角から照射された電波に対して、所定の反射強度で再放射する特性である
散乱体。
【請求項8】
前記底面の開口形状のうち所定の方向に近い部分が開口する場合、被覆する場合と比べて、前記所定の方向への反射強度が強い
請求項7に記載の散乱体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、IDタグおよび散乱体に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
RFID(Radio Frequency Identification)が知られている。RFIDは、タグ内のアンテナにIC(integrated circuit)を接続し、リーダから放射された電波に変調を施して再放射することにより、ID(identifier)を提示することができる。
【0003】
ICは入射した電波のエネルギーを利用して稼働する。RFIDタグは、バッテリーレスの特徴を有する。RFIDタグは、多くの情報量を格納できる。一方でRFIDタグの最大読み取り可能距離は、アンテナの利得により制限されるので、5m程度となる。
【0004】
チップレスRFIDは、タグ内のアンテナ、導波路または散乱体の設計パターンにID情報を埋め込む。チップレスRFIDは、ICなしに、反射波に所望の情報を埋め込み、IDを提示する技術である(非特許文献1参照)。従来のRFIDより設計の自由度が高まるので、チップレスRFIDは、環境負荷の低減、または読み取り範囲の拡大などを、実現できる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
H, Cristian, et al., "Chipless-RFID: a review and recent developments." Sensors, 2019, 19, 3385
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来のチップレスRFIDは、一つのチップレスRFIDで、複数の方向のそれぞれに異なるIDを提示することができない。
【0007】
本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであり、本開示の目的は、複数の方向のそれぞれに異なるIDを提示可能な技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様のIDタグは、所定の方位角から照射された電波に対して、所定の反射強度で再放射する方位角特性について、それぞれ異なる方位角特性を有する複数の散乱体が、二次元的に配列され、前記散乱体の方位角特性は、第1の位置に対する反射強度が所定値よりも高いまたは低いと、前記第1の位置と方位角が異なる第2の位置に対する反射強度が所定値よりも高いまたは低いの組み合わせにより特定される。
【0009】
本開示の一態様のIDタグは、斜面が金属部材で形成される三角形状を有する複数の散乱体の底面を二次元的に配列し、前記散乱体は、所定の方位角から照射された電波に対して、所定の反射強度で再放射する方位角特性を有し、第1の位置から同一距離上に並ぶ複数の散乱体のそれぞれは、前記第1の位置に対して共通する方位角特性を有し、第2の位置から同一距離上に並ぶ複数の散乱体のそれぞれは、前記第2の位置に対して共通の方位角特性を有する。
【0010】
本開示の一態様の散乱体は、斜面が金属部材で形成される三角錐形状を有し、底面は、散乱体が有する方位角特性に対応する開口形状を有し、前記方位角特性は、所定の方位角から照射された電波に対して、所定の反射強度で再放射する特性である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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