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公開番号
2025011849
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023114215
出願日
2023-07-12
発明の名称
フィルムを連続的に光学特性を測定する方法、フィルムの製造方法及びフィルムの光学特性測定装置
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
G01M
11/00 20060101AFI20250117BHJP(測定;試験)
要約
【課題】 本発明は、フィルム製膜装置において、簡易かつ安価な構成でフィルムの光学的な異常を検出することが可能な、光学特性測定方法、フィルムの製造方法および光学特性測定装置を提供することをその課題とする。
【解決手段】
本発明の測定方法は、走行するフィルムを長手方向に連続的に光学特性を測定する方法であって、フィルムの一方の面から光源でフィルムに光を照射し、フィルムの他方の面にフィルムと平行に偏光板を設置し、かつ、前記偏光板は4枚以上であり、前記偏光板はそれぞれ透過軸角度が異なり、前記光源からの光に対して重ならないように配置されており、前記偏光板のフィルムとは反対の側に受光部を設置し、前記受光部では、前記フィルムと前記偏光板を透過した光を受光し、当該受光した光の光強度からフィルムの光学特性を導出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
走行するフィルムを長手方向に連続的に光学特性を測定する方法であって、
フィルムの一方の面から光源でフィルムに光を照射し、
フィルムの他方の面にフィルムと平行に偏光板を設置し、かつ、前記偏光板は4枚以上であり、前記偏光板はそれぞれ透過軸角度が異なり、前記光源からの光に対して重ならないように配置されており、
前記偏光板のフィルムとは反対の側に受光部を設置し、
前記受光部では、前記フィルムと前記偏光板を透過した光を受光し、当該受光した光の光強度からフィルムの光学特性を導出する、フィルムを長手方向に連続的に光学特性を測定する方法。
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【請求項2】
前記偏光板は1辺が100mm四方の範囲内に入る大きさであり、
かつ、前記偏光板を前記フィルムに投影すると200mm四方の範囲内に配置されている、請求項1に記載のフィルムを長手方向に連続的に光学特性を測定する方法。
【請求項3】
請求項1に記載の受光部は、少なくともフィルム幅方向片側の端部からフィルム幅方向の中心側200mm以内に設置する、請求項1又は2に記載のフィルムを長手方向に連続的に光学特性を測定する方法。
【請求項4】
フィルムの原料を押出機で溶融押出した後、少なくとも一軸方向に延伸する工程を有し、前記延伸工程の後にフィルムを長手方向に連続的に光学特性を測定する工程を有するフィルムの製造方法であって、
前記光学特性を測定する工程が、フィルムの一方の面から光源でフィルムに光を照射し、フィルムの他方の面にフィルムと平行に偏光板を設置し、かつ、前記偏光板は4枚以上であり、前記偏光板はそれぞれ透過軸角度が異なり、前記光源からの光に対して重ならないように配置されており、前記偏光板のフィルムとは反対の側に受光部を設置し、前記受光部では、前記フィルムと前記偏光板を透過した光を受光し、当該受光した光の光強度からフィルムの光学特性を導出する、フィルムを長手方向に連続的に光学特性を測定する工程を有するフィルムの製造方法。
【請求項5】
フィルムの一方の面から光源でフィルムに光を照射し、
フィルムの他方の面にフィルムと平行に偏光板を設置し、かつ、前記偏光板は4枚以上であり、前記偏光板はそれぞれ透過軸角度が異なり、前記光源からの光に対して重ならないように配置されており、
前記偏光板のフィルムとは反対の側に受光部を設置し、
前記受光部では、前記フィルムと前記偏光板を透過した光を受光し、当該受光した光の光強度からフィルムの光学特性を導出する、フィルムの光学特性測定装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルムを連続的に光学特性を測定する方法、フィルムの製造方法及びフィルムの光学特性測定装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
フィルムを連続的に製造する工程において、破れなどのトラブルを減らし、安定的に製造することは重要な課題である。
【0003】
ポリエステル樹脂は、機械特性、熱特性、電気特性、耐薬品性、成形性などに優れるため、様々な用途に用いられている。そのポリエステル樹脂をフィルム化したポリエステルフィルム、中でも二軸方向に延伸して分子配向させた二軸配向ポリエステルフィルムは、光学装置の部材、太陽電池バックシート、電気絶縁材料、感熱転写用途、工程紙などの各種工業材料として幅広く用いられている。
【0004】
フィルム製膜装置において、横延伸工程では、フィルムを幅方向に2~5倍程度に広げるため、フィルムには大きな力がかかっており、フィルムが破れてしまうことがある。特に、フィルムの幅方向端部付近から破れることが多く、これは、横延伸工程ではフィルム両端を把持してフィルムを広げるため、フィルム両端付近に、より大きな応力が集中するためである。フィルムが破れると、復旧するまでに手間と時間がかかり、大きな損失になってしまう。
【0005】
特に、フィルムの物性に異常があった場合はフィルムが破れる可能性が高くなる。その異常の1つとして、フィルム配向角の異常がある。フィルムの配向角は光学特性として検出でき、フィルムの光学特性を測定する装置として、様々な方法が提案されている(例えば、特許文献1、2、3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2016-70856号公報
特開2020-151909号公報
特開2022-134936号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に開示されている検査装置は、配向角の定性的なばらつきを検査することは出来るが、配向角を定量的に測定することは出来ない。
【0008】
また、特許文献2に開示されている検査装置は、フィルムの配向角を求めることは出来るが、横延伸工程での破れの原因となり得る場所での配向角は分からない。
【0009】
また、特許文献3に開示されている検査装置は、フィルムの光学的な欠陥を検出することは出来るが、配向角を定量的に測定することは出来ない。
【0010】
本発明は上記課題を解決しようとするものである。すなわち、簡易かつ安価な構成で、フィルムの光学特性の異常を検出することが可能な、走行するフィルムを連続的に光学特性を測定する方法、フィルムの製造方法及び光学特性測定装置を提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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