TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025011200
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-23
出願番号
2024177032,2021532368
出願日
2024-10-09,2019-12-04
発明の名称
遺伝子送達のための組み換えアデノ随伴ウイルスベクター
出願人
アビオナ・セラピュ―ティクス・インコーポレイテッド
,
Abeona Therapeutics Inc.
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12N
15/864 20060101AFI20250116BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】遺伝子送達のための組み換えアデノ随伴ウイルスベクターの提供。
【解決手段】遺伝子療法を改善するための組み換えAAVベクター、AAVウイルスベクター、およびカプシドタンパク質、ならびにそれらの製造および使用のための方法が本明細書に提供される。アデノ随伴ウイルスベクターは、遺伝子療法のための送達ベクターとして有望である。しかしながら、それらの治療有効性は、ベクターの送達効率または限定された組織指向性によって損なわれる。したがって、より良好な治療能力を有する新しいAAVベクターに対する緊急の必要性がある。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
配列番号2のアミノ酸配列を含むAAVカプシドタンパク質をコードする核酸。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
核酸配列が、配列番号15のヌクレオチド配列と少なくとも95%同一である、請求項1に記載の核酸。
【請求項3】
請求項1~2のいずれか一項に記載の核酸を含むベクター。
【請求項4】
配列番号2のアミノ酸配列を含むAAVカプシドタンパク質。
【請求項5】
(i)配列番号2のアミノ酸配列を含むAAVカプシドタンパク質、および
(ii)AAVベクターであって、5’から3’の方向に、
(a)第一のAAV逆末端反復、
(b)プロモーター、
(c)異種核酸、
(d)ポリAテール、および
(e)第二のAAV逆末端反復
を含む、AAVベクター
を含むAAVウイルスベクター。
【請求項6】
前記プロモーターが、構成的プロモーターである、請求項5に記載のAAVウイルスベクター。
【請求項7】
前記プロモーターが、ラウス肉腫ウイルス(RSV)LTRプロモーター、サイトメガロウイルス(CMV)プロモーター、SV40プロモーター、ジヒドロ葉酸レダクターゼプロモーター、ベータアクチンプロモーター、ホスホグリセロールキナーゼ(PGK)プロモーター、U6プロモーター、H1プロモーター、CAGプロモーター、ハイブリッドニワトリベータアクチンプロモーター、MeCP2プロモーター、EF1プロモーター、ユビキタスニワトリβアクチンハイブリッド(CBh)プロモーター、U1aプロモーター、U1bプロモーター、MeCP2プロモーター、MeP418プロモーター、MeP426プロモーター、最小限のMeCP2プロモーター、VMD2プロモーター、mRhoプロモーター、EFlaプロモーター、Ubcプロモーター、ヒトのβアクチンプロモーター、TREプロモーター、Ac5プロモーター、ポリヘドリンプロモーター、CaMKIIaプロモーター、Gal1プロモーター、TEF1プロモーター、GDSプロモーター、ADH1プロモーター、Ubiプロモーター、またはα-1-抗トリプシン(hAAT)プロモーターである、請求項5に記載のAAVウイルスベクター。
【請求項8】
前記プロモーターが組織特異的対照プロモーターであり、前記組織特異的対照プロモーターが眼特異的プロモーターである、請求項5に記載のAAVウイルスベクター。
【請求項9】
前記眼特異的プロモーターが、VMD2プロモーター、PDE6bプロモーター、またはmRhoプロモーターである、請求項8に記載のAAVウイルスベクター。
【請求項10】
前記異種核酸が、mRNA、siRNA、gRNA、またはマイクロRNAをコードする、請求項5~9のいずれか一項に記載のAAVウイルスベクター。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年12月5日に出願された米国仮特許出願第62/775,871号、2019年2月5日に出願された同第62/801,195号、2019年6月18日に出願された同第62/863,126号、および2019年10月14日に出願された同第62/914,856号に対する優先権を主張するものであり、これらの各々は、すべての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 14,000 文字)
【0002】
参照による配列表の組み込み
本明細書に添えて電子的に提出されたテキストファイルの内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる:配列表のコンピュータ可読形式のコピー(ファイル名:ABEO_002_04WO_SeqList_ST25、作成日:2019年12月3日、ファイルサイズ:556kb)。
【背景技術】
【0003】
アデノ随伴ウイルスベクターは、遺伝子療法のための送達ベクターとして有望である。しかしながら、それらの治療有効性は、ベクターの送達効率または限定された組織指向性によって損なわれる。したがって、より良好な治療能力を有する新しいAAVベクターに対する緊急の必要性がある。
【発明の概要】
【0004】
本開示は、概して、遺伝子療法の分野に関し、具体的には、新規なカプシドタンパク質を有する組み換えアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクター粒子(AAVウイルスベクターとしても知られる)、その製造、および疾患または障害を処置または予防するための導入遺伝子を送達するためのその使用に関する。
特定の実施形態では、例えば、以下が提供される:
(項目1)
VP1部分、VP2部分、およびVP3部分を含むAAVカプシドタンパク質をコードする核酸であって、前記VP3部分が可変領域(VR)I~IXを含み、
(a)VR-IIは、アミノ酸配列DNNGVK(配列番号54)を含み、
(b)VR-IIIは、アミノ酸配列NDGS(配列番号55)を含み、
(c)VR-IVは、アミノ酸配列INGSGQNQQT(配列番号56)を含み、
(d)VR-Vは、アミノ酸配列RVSTTTGQNNSNFAWTA(配列番号57)を含み、
(e)VR-VIは、アミノ酸配列HKEGEDRFFPLSG(配列番号58)を含み、
(f)VR-VIIは、アミノ酸配列KQNAARDNADYSDV(配列番号59)を含み、
(g)VR-VIIIは、アミノ酸配列ADNLQQQNTAPQI(配列番号60)を含み、かつ
(h)VR-IXは、アミノ酸配列NYYKSTSVDF(配列番号61)を含む、核酸。
(項目2)
前記VR-I領域が、NSTSGGSS(配列番号53)またはSSTSGGSS(配列番号87)を含む、項目1に記載の核酸。
(項目3)
前記VR-I領域が、SASTGAS(配列番号52)を含む、項目1または2に記載の核酸。
(項目4)
前記VP3部分が、配列番号41の配列を有する、項目1~3のいずれか一項に記載の核酸。
(項目5)
前記コードされるAAVカプシドアミノ酸配列が、配列番号30または配列番号84のアミノ酸配列に対し、少なくとも95%同一である、項目2に記載の核酸。
(項目6)
前記コードされるAAVカプシドアミノ酸配列が、配列番号3、配列番号31、配列番号32、配列番号33、または配列番号34のアミノ酸配列と少なくとも95%同一である、項目3に記載の核酸。
(項目7)
前記核酸配列が、配列番号18~23から選択されるヌクレオチド配列と少なくとも95%同一である、項目4に記載の核酸。
(項目8)
前記核酸配列が、配列番号18~23から選択されるヌクレオチド配列と100%同一である、項目7に記載の核酸。
(項目9)
項目1~8に記載の核酸を含むベクター。
(項目10)
項目1~8に記載の核酸によってコードされるAAVカプシドタンパク質。
(項目11)
前記タンパク質が、配列番号3、配列番号31、配列番号32、配列番号33、または配列番号34のアミノ酸配列を含む、項目10に記載のAAVカプシドタンパク質。
(項目12)
項目1~8に記載の核酸によってコードされる前記AAVカプシドタンパク質と、AAVベクターと、を含むAAVウイルスベクターであって、前記AAVベクターが5’から3’の方向に、
(a)第一のAAV逆末端反復、
(b)プロモーター、
(c)異種核酸、
(d)ポリAテール、および
(e)第二のAAV逆末端反復を含む、AAVウイルスベクター。
(項目13)
前記異種核酸が、構成的プロモーターに動作可能に連結される、項目12に記載のAAVウイルスベクター。
(項目14)
前記異種核酸が、ポリペプチドをコードする、項目12に記載のAAVウイルスベクター。
(項目15)
異種核酸が、アンチセンスRNA、マイクロRNA、またはRNAiをコードする、項目12に記載のAAVウイルスベクター。
(項目16)
前記AAVカプシドタンパク質が、配列番号3、配列番号31、配列番号32、配列番号33、または配列番号34のアミノ酸配列を含む、項目12に記載のAAVウイルスベクター。
(項目17)
(i)配列番号2、配列番号3、配列番号31、配列番号32、配列番号33、または配列番号34のアミノ酸配列を有するAAVカプシドタンパク質と、
(ii)AAVベクターであって、前記AAVベクターが5’から3’の方向に、
【図面の簡単な説明】
【0005】
AIMカプシドライブラリー構築のための戦略。
組織培養における形質導入効率の比較。HEK293細胞を、ウェル当たり50,000個の細胞で96ウェルプレートにプレーティングした。細胞を、5E+5のMOIで、AAV9-GFPまたはAAV214-GFPウイルスを含有するカプシドを用いて形質導入した。画像は形質導入後45時間に撮影された。
2E+11個のAAV9またはAAV214ウイルスのウイルスゲノム(vg)を投与されたマウスの異なる組織における形質導入効率の比較。
2E+11個のAAV9またはAAV214ウイルスのvgを投与されたマウスの脳における形質導入効率および発現レベルの比較。
AAV投与後のマウスの網膜の走査型レーザー眼底検査撮像。野生型C57BL/6Jマウスには、網膜下(右眼)注射および硝子体内(左眼)注射の両方によって、標識されたAAV血清型が投与された。1μLの5E+12vg/mL(5E+9vg/眼)のAAVベクターを両方の投与方法で注射し、そして動物を10日後に、HRA2 Spectralis Scanning Laser Ophthalmoscope(Heidelberg Engineering、米国カリフォルニア州カールズバッド市)で撮像した。白内障が十分な観察を妨げた画像は図から省略した。
AAV204-GFPを硝子体内投与したマウスの眼のIHC解析。
図4は、RT-qPCRによって霊長類においてAAV204またはAAV9形質導入によって媒介されるGFP発現を比較する。点線は、-RT平均プラス2または4標準偏差として計算されたバックグラウンドに対応する。
図5A~図5Fは、AAV204で媒介された眼の発現を示す。図5Aは、AAV204の硝子体内注射によって媒介された形質導入の広がりを示し、主に周辺であり、一部は中心窩である。図5Bは、AAV204ウイルスの硝子体内注射後の霊長類における光受容体およびRPE細胞を含む様々な網膜細胞の(GFP発現による)形質導入を示す。図5Cは、大部分の錐体(色覚を担う光受容体)が集中している黄斑における大量の光受容体およびRPE形質導入を示す。図5D~図5Fは、VMD2(卵黄様黄斑変性-2プロモーター)によって駆動されるAAV204からのGFPの発現を示し、これはRPEに対する細胞特異的プロモーターである。SLO撮像を、2.5×10
12
個のウイルスゲノム(vg)ベクターの硝子体内注射後、14日目(図5D)および28日目(図5E)に行った。図5Fは、28日目の周辺におけるGFP発現および核(DAPI)を示す。
図5A~図5Fは、AAV204で媒介された眼の発現を示す。図5Aは、AAV204の硝子体内注射によって媒介された形質導入の広がりを示し、主に周辺であり、一部は中心窩である。図5Bは、AAV204ウイルスの硝子体内注射後の霊長類における光受容体およびRPE細胞を含む様々な網膜細胞の(GFP発現による)形質導入を示す。図5Cは、大部分の錐体(色覚を担う光受容体)が集中している黄斑における大量の光受容体およびRPE形質導入を示す。図5D~図5Fは、VMD2(卵黄様黄斑変性-2プロモーター)によって駆動されるAAV204からのGFPの発現を示し、これはRPEに対する細胞特異的プロモーターである。SLO撮像を、2.5×10
12
個のウイルスゲノム(vg)ベクターの硝子体内注射後、14日目(図5D)および28日目(図5E)に行った。図5Fは、28日目の周辺におけるGFP発現および核(DAPI)を示す。
図5A~図5Fは、AAV204で媒介された眼の発現を示す。図5Aは、AAV204の硝子体内注射によって媒介された形質導入の広がりを示し、主に周辺であり、一部は中心窩である。図5Bは、AAV204ウイルスの硝子体内注射後の霊長類における光受容体およびRPE細胞を含む様々な網膜細胞の(GFP発現による)形質導入を示す。図5Cは、大部分の錐体(色覚を担う光受容体)が集中している黄斑における大量の光受容体およびRPE形質導入を示す。図5D~図5Fは、VMD2(卵黄様黄斑変性-2プロモーター)によって駆動されるAAV204からのGFPの発現を示し、これはRPEに対する細胞特異的プロモーターである。SLO撮像を、2.5×10
12
個のウイルスゲノム(vg)ベクターの硝子体内注射後、14日目(図5D)および28日目(図5E)に行った。図5Fは、28日目の周辺におけるGFP発現および核(DAPI)を示す。
図5A~図5Fは、AAV204で媒介された眼の発現を示す。図5Aは、AAV204の硝子体内注射によって媒介された形質導入の広がりを示し、主に周辺であり、一部は中心窩である。図5Bは、AAV204ウイルスの硝子体内注射後の霊長類における光受容体およびRPE細胞を含む様々な網膜細胞の(GFP発現による)形質導入を示す。図5Cは、大部分の錐体(色覚を担う光受容体)が集中している黄斑における大量の光受容体およびRPE形質導入を示す。図5D~図5Fは、VMD2(卵黄様黄斑変性-2プロモーター)によって駆動されるAAV204からのGFPの発現を示し、これはRPEに対する細胞特異的プロモーターである。SLO撮像を、2.5×10
12
個のウイルスゲノム(vg)ベクターの硝子体内注射後、14日目(図5D)および28日目(図5E)に行った。図5Fは、28日目の周辺におけるGFP発現および核(DAPI)を示す。
図5A~図5Fは、AAV204で媒介された眼の発現を示す。図5Aは、AAV204の硝子体内注射によって媒介された形質導入の広がりを示し、主に周辺であり、一部は中心窩である。図5Bは、AAV204ウイルスの硝子体内注射後の霊長類における光受容体およびRPE細胞を含む様々な網膜細胞の(GFP発現による)形質導入を示す。図5Cは、大部分の錐体(色覚を担う光受容体)が集中している黄斑における大量の光受容体およびRPE形質導入を示す。図5D~図5Fは、VMD2(卵黄様黄斑変性-2プロモーター)によって駆動されるAAV204からのGFPの発現を示し、これはRPEに対する細胞特異的プロモーターである。SLO撮像を、2.5×10
12
個のウイルスゲノム(vg)ベクターの硝子体内注射後、14日目(図5D)および28日目(図5E)に行った。図5Fは、28日目の周辺におけるGFP発現および核(DAPI)を示す。
図5A~図5Fは、AAV204で媒介された眼の発現を示す。図5Aは、AAV204の硝子体内注射によって媒介された形質導入の広がりを示し、主に周辺であり、一部は中心窩である。図5Bは、AAV204ウイルスの硝子体内注射後の霊長類における光受容体およびRPE細胞を含む様々な網膜細胞の(GFP発現による)形質導入を示す。図5Cは、大部分の錐体(色覚を担う光受容体)が集中している黄斑における大量の光受容体およびRPE形質導入を示す。図5D~図5Fは、VMD2(卵黄様黄斑変性-2プロモーター)によって駆動されるAAV204からのGFPの発現を示し、これはRPEに対する細胞特異的プロモーターである。SLO撮像を、2.5×10
12
個のウイルスゲノム(vg)ベクターの硝子体内注射後、14日目(図5D)および28日目(図5E)に行った。図5Fは、28日目の周辺におけるGFP発現および核(DAPI)を示す。
図6は、エクスビボで実施されたNHPの眼の外植形質導入のIHC解析を示す。
中和抗体定量戦略。発光の欠如は、標的AAVが中和抗体によって結合されたことを示した。
図8は、AAV204およびAAV9の異なる免疫原性を実証する。中和抗体価は、社内で開発されたプロセスを使用して得られた。AAV9-LucまたはpA-AAV204-Lucのいずれかを、25,000のMOIで様々な希釈の血清と共にインキュベートした。インキュベーションの後、ウイルス/血清混合物を、20,000個のLec2細胞を含有するウェルに移し、そして細胞と共に24時間インキュベートし、その後、発光を測定し、同じMOIでウイルスのみで形質導入された細胞からの対照値と比較した。
図9は、気管内送達を介したAAV204またはAAV6(AAV肺形質導入のベンチマーク)を使用した肺形質導入の比較を示す。
図10A~図10Cは、FLIPRアッセイ(図10A)および用量応答(図10B)による、AAV204を充填したCFTRΔR発現カセット処置に対する、CFTRΔRおよび完全長発現カセットの機能性を示す。図10Cは、FLIPRによってアッセイされた膜電位に関して、CFTRΔR対完全長コドン最適化CFTR発現の比較を示す。タンパク質を発現するAAV204を用いて293個の細胞を形質導入し、蛍光の変化をモニターした。ベースラインを1分間読み取り、次いで50μMのフォルスコリンを細胞に添加した。
図10A~図10Cは、FLIPRアッセイ(図10A)および用量応答(図10B)による、AAV204を充填したCFTRΔR発現カセット処置に対する、CFTRΔRおよび完全長発現カセットの機能性を示す。図10Cは、FLIPRによってアッセイされた膜電位に関して、CFTRΔR対完全長コドン最適化CFTR発現の比較を示す。タンパク質を発現するAAV204を用いて293個の細胞を形質導入し、蛍光の変化をモニターした。ベースラインを1分間読み取り、次いで50μMのフォルスコリンを細胞に添加した。
図10A~図10Cは、FLIPRアッセイ(図10A)および用量応答(図10B)による、AAV204を充填したCFTRΔR発現カセット処置に対する、CFTRΔRおよび完全長発現カセットの機能性を示す。図10Cは、FLIPRによってアッセイされた膜電位に関して、CFTRΔR対完全長コドン最適化CFTR発現の比較を示す。タンパク質を発現するAAV204を用いて293個の細胞を形質導入し、蛍光の変化をモニターした。ベースラインを1分間読み取り、次いで50μMのフォルスコリンを細胞に添加した。
図11A~図11Cは、AAV204の培養したCF患者の細胞を形質導入する能力(図11A)、CFTRΔR発現、および細胞膜における適切な局在化(図11B)、およびヒトCF患者の細胞におけるCFTR電流を回復させるCFTRΔRの発現(図11C)を示す。
図11A~図11Cは、AAV204の培養したCF患者の細胞を形質導入する能力(図11A)、CFTRΔR発現、および細胞膜における適切な局在化(図11B)、およびヒトCF患者の細胞におけるCFTR電流を回復させるCFTRΔRの発現(図11C)を示す。
図11A~図11Cは、AAV204の培養したCF患者の細胞を形質導入する能力(図11A)、CFTRΔR発現、および細胞膜における適切な局在化(図11B)、およびヒトCF患者の細胞におけるCFTR電流を回復させるCFTRΔRの発現(図11C)を示す。
図12Aは、嚢胞性線維症のマウスモデルに対して、CFTR導入遺伝子を含むAAV204粒子を鼻に投与することのインビボ効果を示す。
図12Bは、異なるCF患者の細胞におけるAAV204/CFTRΔR処置(鼻の膜電位の増加による)治療の効果を示す。
図13は、ウイルス粒子の静脈内投与の30日後のCLN3Δex7/8マウスモデルにおけるAAV9-CLN3ベクターおよびAAV214-CLN3ベクターの生体内分布を示す。
図14は、RT-qPCRによって測定された、CLN3Δex7/8マウス脳組織におけるAAV9-CLN3ベクターおよびAAV214-CLN3ベクターの発現を示す。
図15は、形質導入されたHEK293細胞におけるGLA発現の免疫ブロットを示す。
図16は、AAV投与後のC57BL/6マウスにおける血漿、脳、肝臓、脊髄、心臓、腎臓、および眼のGLAの酵素活性(超生理学的な)を示す。
図17は、静脈内注射によるAAV投与後のC57BL/6マウスにおける脳、二頭筋、横隔膜、および肝臓におけるGAAの酵素活性を示す。
図18A~図18Bは、トランスフェクションによってHEK293細胞内で発現された組み換えhGAAの免疫ブロット解析(図18A)および酵素解析(図18B)を示す。
図18A~図18Bは、トランスフェクションによってHEK293細胞内で発現された組み換えhGAAの免疫ブロット解析(図18A)および酵素解析(図18B)を示す。
図19A~図19Eは、AAV投与後のC57BL/6マウス内の血漿(図19A)、脳(図19B)、二頭筋(図19C)、横隔膜(図19D)、または肝臓(図19E)におけるGAAの酵素活性を示す。図19Fは、AAVカプシドでIV処置されたGAA-/-マウスにおけるグリコーゲンレベルを示す。データは、GAA-/-マウスに見られるグリコーゲンの%として提示される。グリコーゲンの減少は、コドン最適化GAA酵素のAAV9およびAAV214媒介性発現によるGAA機能性の回復を示す。
図19A~図19Eは、AAV投与後のC57BL/6マウス内の血漿(図19A)、脳(図19B)、二頭筋(図19C)、横隔膜(図19D)、または肝臓(図19E)におけるGAAの酵素活性を示す。図19Fは、AAVカプシドでIV処置されたGAA-/-マウスにおけるグリコーゲンレベルを示す。データは、GAA-/-マウスに見られるグリコーゲンの%として提示される。グリコーゲンの減少は、コドン最適化GAA酵素のAAV9およびAAV214媒介性発現によるGAA機能性の回復を示す。
図19A~図19Eは、AAV投与後のC57BL/6マウス内の血漿(図19A)、脳(図19B)、二頭筋(図19C)、横隔膜(図19D)、または肝臓(図19E)におけるGAAの酵素活性を示す。図19Fは、AAVカプシドでIV処置されたGAA-/-マウスにおけるグリコーゲンレベルを示す。データは、GAA-/-マウスに見られるグリコーゲンの%として提示される。グリコーゲンの減少は、コドン最適化GAA酵素のAAV9およびAAV214媒介性発現によるGAA機能性の回復を示す。
図19A~図19Eは、AAV投与後のC57BL/6マウス内の血漿(図19A)、脳(図19B)、二頭筋(図19C)、横隔膜(図19D)、または肝臓(図19E)におけるGAAの酵素活性を示す。図19Fは、AAVカプシドでIV処置されたGAA-/-マウスにおけるグリコーゲンレベルを示す。データは、GAA-/-マウスに見られるグリコーゲンの%として提示される。グリコーゲンの減少は、コドン最適化GAA酵素のAAV9およびAAV214媒介性発現によるGAA機能性の回復を示す。
図19A~図19Eは、AAV投与後のC57BL/6マウス内の血漿(図19A)、脳(図19B)、二頭筋(図19C)、横隔膜(図19D)、または肝臓(図19E)におけるGAAの酵素活性を示す。図19Fは、AAVカプシドでIV処置されたGAA-/-マウスにおけるグリコーゲンレベルを示す。データは、GAA-/-マウスに見られるグリコーゲンの%として提示される。グリコーゲンの減少は、コドン最適化GAA酵素のAAV9およびAAV214媒介性発現によるGAA機能性の回復を示す。
図19A~図19Eは、AAV投与後のC57BL/6マウス内の血漿(図19A)、脳(図19B)、二頭筋(図19C)、横隔膜(図19D)、または肝臓(図19E)におけるGAAの酵素活性を示す。図19Fは、AAVカプシドでIV処置されたGAA-/-マウスにおけるグリコーゲンレベルを示す。データは、GAA-/-マウスに見られるグリコーゲンの%として提示される。グリコーゲンの減少は、コドン最適化GAA酵素のAAV9およびAAV214媒介性発現によるGAA機能性の回復を示す。
図20は、AAV204(配列番号2)およびAAV6(配列番号63)からのVP1アミノ酸配列のアライメントを示す。
図20は、AAV204(配列番号2)およびAAV6(配列番号63)からのVP1アミノ酸配列のアライメントを示す。
図21は、AAV214(配列番号3)、AAV214A(配列番号30)、AAV214AB(配列番号84)、AAV214e(配列番号31)、AAV214e8(配列番号32)、AAV214e9(配列番号33)、AAV214e10(配列番号34)、ITB204_45(配列番号49)、AAV9(配列番号71)、およびAAV8(配列番号67)からのVP1タンパク質アミノ酸配列のアライメントを示す。
図21は、AAV214(配列番号3)、AAV214A(配列番号30)、AAV214AB(配列番号84)、AAV214e(配列番号31)、AAV214e8(配列番号32)、AAV214e9(配列番号33)、AAV214e10(配列番号34)、ITB204_45(配列番号49)、AAV9(配列番号71)、およびAAV8(配列番号67)からのVP1タンパク質アミノ酸配列のアライメントを示す。
図21は、AAV214(配列番号3)、AAV214A(配列番号30)、AAV214AB(配列番号84)、AAV214e(配列番号31)、AAV214e8(配列番号32)、AAV214e9(配列番号33)、AAV214e10(配列番号34)、ITB204_45(配列番号49)、AAV9(配列番号71)、およびAAV8(配列番号67)からのVP1タンパク質アミノ酸配列のアライメントを示す。
図22は、AAV214(配列番号35)、AAV214A(配列番号36)、AAV214AB(配列番号85)、AAV214e(配列番号37)、AAV214e8(配列番号38)、AAV214e9(配列番号39)、AAV214e10(配列番号40)、ITB204_45(配列番号50)、AAV9(配列番号72)、およびAAV8(配列番号68)からのVP2タンパク質アミノ酸配列のアライメントを示す。
図22は、AAV214(配列番号35)、AAV214A(配列番号36)、AAV214AB(配列番号85)、AAV214e(配列番号37)、AAV214e8(配列番号38)、AAV214e9(配列番号39)、AAV214e10(配列番号40)、ITB204_45(配列番号50)、AAV9(配列番号72)、およびAAV8(配列番号68)からのVP2タンパク質アミノ酸配列のアライメントを示す。
図22は、AAV214(配列番号35)、AAV214A(配列番号36)、AAV214AB(配列番号85)、AAV214e(配列番号37)、AAV214e8(配列番号38)、AAV214e9(配列番号39)、AAV214e10(配列番号40)、ITB204_45(配列番号50)、AAV9(配列番号72)、およびAAV8(配列番号68)からのVP2タンパク質アミノ酸配列のアライメントを示す。
図23は、AAV214(配列番号41)、AAV214A(配列番号42)、AAV214AB(配列番号86)、AAV214e(配列番号43)、AAV214e8(配列番号44)、AAV214e9(配列番号45)、AAV214e10(配列番号46)、ITB204_45(配列番号51)、AAV9(配列番号73)、およびAAV8(配列番号69)からのVP3タンパク質アミノ酸配列のアライメントを示す。
図23は、AAV214(配列番号41)、AAV214A(配列番号42)、AAV214AB(配列番号86)、AAV214e(配列番号43)、AAV214e8(配列番号44)、AAV214e9(配列番号45)、AAV214e10(配列番号46)、ITB204_45(配列番号51)、AAV9(配列番号73)、およびAAV8(配列番号69)からのVP3タンパク質アミノ酸配列のアライメントを示す。
図23は、AAV214(配列番号41)、AAV214A(配列番号42)、AAV214AB(配列番号86)、AAV214e(配列番号43)、AAV214e8(配列番号44)、AAV214e9(配列番号45)、AAV214e10(配列番号46)、ITB204_45(配列番号51)、AAV9(配列番号73)、およびAAV8(配列番号69)からのVP3タンパク質アミノ酸配列のアライメントを示す。
図24Aは、筋肉内投与後の筋肉におけるAAV110ベクター粒子およびAAV9ベクター粒子によって送達されるGFP導入遺伝子の発現を示す。上のパネルは、白色の光で左右の脚を示し、全体的な組織構造を示している。下のパネルはGFP蛍光を示す。
図24Bは、AAV110粒子(ITCord1.10)について、AAV9と比較して、図24Aで得られた蛍光の定量的解析を提供する。
図25A~図25Cは、筋肉内投与後にAAV110粒子(ITCord1.10)によって送達される導入遺伝子の発現をAAV9に対して図示する。データは、筋肉におけるAAV110の発現が特に高いことを示す。
図25A~図25Cは、筋肉内投与後にAAV110粒子(ITCord1.10)によって送達される導入遺伝子の発現をAAV9に対して図示する。データは、筋肉におけるAAV110の発現が特に高いことを示す。
図25A~図25Cは、筋肉内投与後にAAV110粒子(ITCord1.10)によって送達される導入遺伝子の発現をAAV9に対して図示する。データは、筋肉におけるAAV110の発現が特に高いことを示す。
図26Aは、GFPを発現するAAV110およびAAV9粒子の筋肉内投与後のGFP発現を検出するための筋組織の免疫組織化学を示す。図は、AAV9ベクター粒子(左下パネル)から発現されたGFP、AAV110粒子(右下パネル)から発現されたGFP、および対照筋肉(上パネル)を示す。組織を抗GFP抗体で染色した。
IM送達されたAAV214は、AAV9より大きい筋肉面積を形質導入する。ラットの筋肉(大腿二頭筋)全体を、IM注射の10日後に免疫組織化学によりGFPまたはmCherry発現について解析した。固定凍結切片をGFPおよびmCherry pAbでプローブした。AAV214は、注射部位と一致する筋肉の上部部分にほぼ限定されたAAV9と比較して、著しくより大きい形質導入区域を示す。
図27は、導入遺伝子として発現され、かつルシフェリンに曝露されたルシフェラーゼを示す生物発光画像を示す。データは、AAV214投与の28日後に得られた。
図28は、AAV214およびAAV9で静脈内に送達されたSMN-1タンパク質の筋肉発現を比較する。
図29は、AAV214対AAV9のバリアントによって媒介される導入遺伝子としての心臓および二頭筋におけるGFPの発現を示す。y軸は、ゲノムDNAのマイクログラム当たりのウイルスコピー数のlog10値を示す。
図30は、VP1、VP2、およびVP3カプシドタンパク質の線図を示す。VP1特異的部分およびVP2特異的部分は、VP3部分と共に示されており、これは産生されたVP3タンパク質と同一である。AAV214 VP3(配列番号41)のアミノ酸配列が示され、また可変領域I-IXが示されている。AAV214に対する完全なVP1タンパク質アミノ酸配列は、配列番号3として提供される。
図31A~図31Cは、AAV9中和抗体の生成の減少を実証する、AAV214で処置された動物を図示する。図31Aは、AAV9に対する中和抗体についてアッセイされた、AAV9またはAAV214のいずれかをIMによって投与された動物を示す。動物血清の、許容細胞型Lec2へのAAV9ルシフェラーゼベクターの形質導入を阻害する能力を測定することによって解析を実施した。形質導入の3日後、ルシフェラーゼ活性について細胞をアッセイした。各群は、対照、AAV9、またはAAV214のいずれかに対して2匹または3匹のラットから成る。図31Bおよび図31Cは、AAV9およびAAV204に対する交差反応性を示す。図31Bは、AAV9チャレンジ後の様々なAAV中和抗体の発生を示す。図31Cは、AAV204チャレンジ後の様々なAAV中和抗体の発生を示す。
図31A~図31Cは、AAV9中和抗体の生成の減少を実証する、AAV214で処置された動物を図示する。図31Aは、AAV9に対する中和抗体についてアッセイされた、AAV9またはAAV214のいずれかをIMによって投与された動物を示す。動物血清の、許容細胞型Lec2へのAAV9ルシフェラーゼベクターの形質導入を阻害する能力を測定することによって解析を実施した。形質導入の3日後、ルシフェラーゼ活性について細胞をアッセイした。各群は、対照、AAV9、またはAAV214のいずれかに対して2匹または3匹のラットから成る。図31Bおよび図31Cは、AAV9およびAAV204に対する交差反応性を示す。図31Bは、AAV9チャレンジ後の様々なAAV中和抗体の発生を示す。図31Cは、AAV204チャレンジ後の様々なAAV中和抗体の発生を示す。
図31A~図31Cは、AAV9中和抗体の生成の減少を実証する、AAV214で処置された動物を図示する。図31Aは、AAV9に対する中和抗体についてアッセイされた、AAV9またはAAV214のいずれかをIMによって投与された動物を示す。動物血清の、許容細胞型Lec2へのAAV9ルシフェラーゼベクターの形質導入を阻害する能力を測定することによって解析を実施した。形質導入の3日後、ルシフェラーゼ活性について細胞をアッセイした。各群は、対照、AAV9、またはAAV214のいずれかに対して2匹または3匹のラットから成る。図31Bおよび図31Cは、AAV9およびAAV204に対する交差反応性を示す。図31Bは、AAV9チャレンジ後の様々なAAV中和抗体の発生を示す。図31Cは、AAV204チャレンジ後の様々なAAV中和抗体の発生を示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本開示による一部の実施形態は、以下により完全に記述される。しかしながら、本開示の態様は、異なる形態で具体化されてもよく、また本明細書に記載する実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が完璧かつ完全であるように提供され、また本発明の範囲を当業者に完全に伝達することになる。本明細書の記述で使用される用語は、特定の実施形態の記述の目的のみのものであり、限定することを意図しない。
【0007】
別段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての用語(技術的用語および科学的用語を含む)は、本発明が属する分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に使用される辞書に定義される用語などの用語は、本出願および関連技術の文脈においてその意味と一致する意味を有するものとして解釈されるべきであり、また本明細書に明示的に定義されない限り、理想化された意味または過度に形式的な意味で解釈されるべきでないことがさらに理解されるであろう。
【0008】
文脈で別途示されない限り、本明細書に記載される本発明の様々な特徴を任意の組み合わせで使用することができることが具体的に意図される。さらに、本開示はまた、実施形態では、本明細書に記載される任意の特徴または特徴の組み合わせを除外または省略することができることも企図する。例証するために、本明細書が、複合体が構成成分A、B、およびCを含むと記載する場合、A、B、もしくはC、またはそれらの組み合わせのいずれかを省略し、かつ単独でまたは任意の組み合わせで放棄することができることが具体的に意図される。
【0009】
別段の明示的な指示がない限り、指定された一部の実施形態、特徴、および用語はすべて、列挙された実施形態、特徴、または用語、ならびにその生物学的同等物の両方を含むことを意図する。
【0010】
参照による組み込み
本明細書に引用されるすべての参考文献、記事、刊行物、特許、特許刊行物、および特許出願は、すべての目的のためにその全体が参照により組み込まれる。しかしながら、本明細書に引用される任意の参考文献、記事、刊行物、特許、特許刊行物、および特許出願に言及することは、世界中の任意の国で、有効な先行技術を構成する、または共通の一般知識の一部を形成するという承認または任意の形態の示唆として解釈するべきではない。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
他の特許を見る