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公開番号2025010073
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2024106421
出願日2024-07-01
発明の名称測色治具および測色方法
出願人TOPPANホールディングス株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G01N 21/78 20060101AFI20250109BHJP(測定;試験)
要約【課題】遠隔検査に使用する画像の品質を安定させることに寄与できる測色治具を提供する。
【解決手段】呈色部を有する検査キットを取り付けて用いる測色治具1は、主面2と、主面を設置面に対して角度をなす状態で保持可能に構成された足場部20と、主面に形成され、カラーチャート31を有するチャート部30とを備える。測色治具1は、検査キットが取り付けられた状態において、呈色部が主面側から視認可能に保持されるよう構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
呈色部を有する検査キットを取り付けて用いる測色治具であって、
主面と、
前記主面を設置面に対して角度をなす状態で保持可能に構成された足場部と、
前記主面に形成され、カラーチャートを有するチャート部と、
を備え、
前記検査キットが取り付けられた状態において、前記呈色部が前記主面側から視認可能に保持されるよう構成されている、
測色治具。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記チャート部は、濃度チャートおよび明度チャートの少なくとも一方をさらに有する、
請求項1に記載の測色治具。
【請求項3】
前記検査キットが取り付けられた状態において、前記検査キットが前記主面側に突出しないように保持される、
請求項1に記載の測色治具。
【請求項4】
前記主面が紙で形成され、
前記チャート部が印刷により形成されている、
請求項1に記載の測色治具。
【請求項5】
前記足場部は、前記主面を設置面に対して20°以上30°以下の角度をなす状態で保持する、
請求項1に記載の測色治具。
【請求項6】
前記足場部は、前記主面と接続されて全体が1枚のシート状に形成され、
前記足場部が前記主面に対して折り曲げられることにより、前記主面を設置面に対して角度をなす状態で保持可能となる、
請求項1に記載の測色治具。
【請求項7】
前記検査キットは、前記足場部と前記主面との間に保持される、
請求項3に記載の測色治具。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項に記載の測色治具に呈色部を有する検査キットを取り付け、
前記主面が前記設置面に対して角度をなす状態で前記主面側から前記測色治具を撮像して前記呈色部および前記チャート部を含む画像を取得し、
前記画像内の前記呈色部の画像を、前記画像内の前記チャート部の情報を用いて補正した補正画像を作成し、
前記補正画像に基づいて前記呈色部の状態を判定する、
測色方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、測色治具、より詳しくは、各種検査キットの発色を判定するための画像取得に用いる測色治具に関する。この測色治具を用いた測色方法についても言及する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
新型コロナウイルスの登場は、医療現場の逼迫を引き起こし、その結果として遠隔医療の普及を加速した。遠隔医療の一環として、医療用抗原検査キットが薬局等で販売され、自分自身で撮影したキットの画像を送り、この画像に基づいて判定された検査結果を得る、いわゆる遠隔検査も広がりつつある。遠隔医療における判定は、医療従事者が画像を見て行うことが基本であるが、コンピュータが画像を読み込んで行う自動判定についても検討が進められている。
【0003】
医療現場における検査では、医療従事者が目視でキットを確認するため正確な判定が行えるが、上述した遠隔医療における検査では、判定する医療従事者はキットを直接見るのではなく、画像として見るため、画像が適切に取得できているか否かが検査結果に大きく影響する。コンピュータによる自動判定においても、画像の品質は当然に判定の精度に影響する。
【0004】
この問題に関連して、特許文献1には、白色LED照明と、カメラとを備えた呈色反応判定システムが開示されている。白色LEDで照明しつつカメラで撮像することにより、その後に行われるコンピュータ判定の精度を安定させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-163843号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に係るシステムは照明およびカメラを備える大掛かりなものであるため、普及には限度がある。さらに、詳細は後述するが、発明者らは、取得される画像の品質を安定させるためには他にも重要な要素が存在することを見出し、本発明を完成させた。
【0007】
上記事情を踏まえ、本発明は、遠隔検査に使用する画像の品質を安定させることに寄与できる測色治具を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、安定した精度で遠隔検査を行うことに寄与する測色方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第一の態様は、呈色部を有する検査キットを取り付けて用いる測色治具である。
この測色治具は、主面と、主面を設置面に対して角度をなす状態で保持可能に構成された足場部と、主面に形成され、カラーチャートを有するチャート部とを備える。
測色治具は、検査キットが取り付けられた状態において、呈色部が主面側から視認可能に保持されるよう構成されている。
【0009】
本発明の第二の態様は、第一の態様に係る測色治具を用いた測色方法である。
この測色方法においては、測色治具に呈色部を有する検査キットを取り付け、主面が設置面に対して角度をなす状態で主面側から測色治具を撮像して呈色部およびチャート部を含む画像を取得し、画像内の呈色部の画像を、画像内のチャート部の情報を用いて補正した補正画像を作成し、補正画像に基づいて前記呈色部の状態を判定する。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る測色治具は、遠隔検査に使用する画像の品質を安定させることに寄与できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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