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公開番号2025009996
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2024103670
出願日2024-06-27
発明の名称HSCコンバータを用いた出力電圧生成方法
出願人株式会社村田製作所
代理人個人
主分類H02M 3/155 20060101AFI20250109BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】一次巻線を有さない変圧器を含み、入力電圧の4分の1の出力電圧を供給するHSCコンバータを提供する。
【解決手段】HSC電圧変換モジュールは、入力電圧と、一次巻線を有さず、磁気コアによって磁気的に結合された二次巻線を含む変圧器と、変圧器及び入力電圧に接続された第1のスイッチブリッジ及び第2のスイッチブリッジと、変圧器の単一のノードに接続され、入力電圧の4分の1の出力電圧を供給する出力キャパシタと、を含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
HSC電圧変換モジュールであって、
入力電圧と、
一次巻線を有さず、磁気コアによって磁気的に結合された二次巻線を含む変圧器と、
前記変圧器及び前記入力電圧に接続された第1のスイッチブリッジ及び第2のスイッチブリッジと、
前記変圧器の単一のノードに接続され、前記入力電圧の4分の1の出力電圧を供給する出力キャパシタと、を含む、HSC電圧変換モジュール。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記第1のスイッチブリッジと前記変圧器との間に接続された第1の共振回路と、
前記第2のスイッチブリッジと前記変圧器との間に接続された第2の共振回路と、をさらに含む、請求項1に記載のHSC電圧変換モジュール。
【請求項3】
前記第1の共振回路は、第1の共振キャパシタを含み、
前記第2の共振回路は、第2の共振キャパシタを含み、
前記第1の共振回路及び前記第2の共振回路は、前記変圧器の漏れインダクタンスを利用する、請求項2に記載のHSC電圧変換モジュール。
【請求項4】
前記第1のスイッチブリッジ及び前記第2のスイッチブリッジの各々は、直列に接続された第1のスイッチ、第2のスイッチ、及び第3のスイッチを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のHSC電圧変換モジュール。
【請求項5】
前記変圧器の前記二次巻線は、第1の巻線及び第2の巻線を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のHSC電圧変換モジュール。
【請求項6】
前記HSC電圧変換モジュールは、双方向性である、請求項1~3のいずれか一項に記載のHSC電圧変換モジュール。
【請求項7】
コンバータであって、
入力電圧を受ける入力端子と、
前記入力電圧を挟んで並列に接続された第1のスイッチブリッジであって、
直列に接続された第1のスイッチ、第2のスイッチ、及び第3のスイッチと、
前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとの間の第1のノードと、
前記第2のスイッチと前記第3のスイッチとの間の第3のノードと、を含む、第1のスイッチブリッジと、
第2のスイッチブリッジであって、
直列に接続された第4のスイッチ、第5のスイッチ、及び第6のスイッチと、
前記第4のスイッチと前記第5のスイッチとの間の第2のノードと、
前記第5のスイッチと前記第6のスイッチとの間の第4のノードと、を含む、第2のスイッチブリッジと、
出力キャパシタと、
変圧器であって、
互いに物理的に接続されて二次巻線群を画定し、磁気コアによって磁気的に結合された第1の二次巻線及び第2の二次巻線を含む単一の巻線と、
前記出力キャパシタに接続された単一のタップと、を含む、変圧器と、
前記第1のノードと前記単一の巻線の第1の端部との間に接続された第1の共振回路と、
前記第2のノードと前記単一の巻線の前記第1の端部とは反対側の前記単一の巻線の第2の端部との間に接続された第2の共振回路と、
前記第1の出力キャパシタに接続されて前記入力電圧の4分の1の第1の出力電圧を供給する出力端子と、を備える、コンバータ。
【請求項8】
前記第1の共振回路は、第1の共振キャパシタを含み、
前記第2の共振回路は、第2の共振キャパシタを含み、
前記第1の共振回路及び前記第2の共振回路は、前記変圧器の漏れインダクタンスを利用する、請求項7に記載のコンバータ。
【請求項9】
前記コンバータは、電力が前記入力端子から前記出力端子へ、及び前記出力端子から前記入力端子へ流れることができるように双方向性である、請求項7又は8に記載のコンバータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、DC-DCコンバータに関する。より具体的には、本発明は、入力電圧の4分の1の出力電圧を供給するハイブリッドスイッチドキャパシタ(HSC:hybrid switched-capacitor)コンバータに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
第1段がLLC共振コンバータであり、第2段が負荷端(POL:point-of-load)コンバータである2段変換を使用することが知られている。LLC共振コンバータは、一次側又は高電圧(HV:high-voltage)側にゼロ電圧スイッチング(ZVS:zero-voltage switching)を有し、二次側又は低電圧(LV:low-voltage)側にゼロ電流スイッチング(ZCS:zero-current switching)を有する中間バスコンバータとして使用される。絶縁が必要とされない場合、第1段は、無調整ゼロ電圧スイッチングスイッチドキャパシタコンバータであることがある。
【0003】
コンバータの実装面積のサイズを低減するために、第1段及び第2段において高いスイッチング周波数の動作が必要とされる。しかしながら、特に第1段(すなわち、1MHz~2MHz)での高周波の動作は、より高い損失(すなわち、スイッチング損失、ゲート駆動損失、及び導通損失)をもたらす。いくつかの用途では、例えばスイッチング損失及び導通損失を含む損失を低減するために、第1段に高い降圧比(step-down ratio)が望ましいことがある。48V電力送達用途では、第1段の降圧比は8:1であり、6V中間バスを提供する。48Vの入力電圧を6Vの中間バス電圧に低減することにより、高い効率を維持しながら、より高い電力密度が可能になる。スイッチドキャパシタ(SC:switched-capacitor)コンバータは高い変換比を提供するが、SCコンバータはフローティングドライバの要件並びに必要とされるスイッチ及びセラミックキャパシタの数に関して複雑であるとともにかさばる。センタータップ付き整流器を有するLLCコンバータは、複雑さを減じながら高い変換比を提供するが、絶縁が必要とされないときには、電力密度が増加するので、非絶縁トポロジーが好ましい。低出力電圧用途では、センタータップ付き整流器を有するLLCコンバータを使用することができるが、このトポロジーは、二次巻線がスイッチングサイクルの半分の間導通しているので、銅利用率が最適ではない。
【0004】
高い降圧比のために、スイッチドキャパシタコンバータ及びLLCコンバータの制限を克服するハイブリッドスイッチドキャパシタ(HSC)コンバータを使用することが知られている。HSCコンバータは、スイッチドキャパシタコンバータの利点と、変圧器ベースのコンバータの高い降圧比能力とを組み合わせる。キャパシタ(コンデンサ)及び磁気デバイスを通じてエネルギーを伝送することによって、効率及び電力密度を大幅に改善することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、既知のHSCコンバータは、入力電圧の4分の1の出力電圧を供給することができない。出力電圧が入力電圧の4分の1である用途では、異なるトポロジー、例えばLLCトポロジーが必要とされる。LLCコンバータでは、二次巻線の電流を半波整流するため、電流ピーク値が大きく、損失が発生する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の例示的な実施形態は、一次巻線を有さない変圧器を含み、入力電圧の4分の1の出力電圧を供給するHSCコンバータを提供する。
例示的な実施形態によれば、HSC電圧変換モジュールは、入力電圧と、一次巻線を有さず、磁気コアによって磁気的に結合された二次巻線を含む変圧器と、変圧器及び入力電圧に接続された第1のスイッチブリッジ及び第2のスイッチブリッジと、変圧器の単一のノードに接続され、入力電圧の4分の1の出力電圧を供給する出力キャパシタと、を含む。
【0007】
HSC電圧変換モジュールは、第1のスイッチブリッジと変圧器との間に接続された第1の共振回路と、第2のスイッチブリッジと変圧器との間に接続された第2の共振回路とをさらに含んでもよい。第1の共振回路は、第1の共振キャパシタを含んでもよく、第2の共振回路は、第2の共振キャパシタを含んでもよく、第1の共振回路及び第2の共振回路は、変圧器の漏れインダクタンスを利用してもよい。
【0008】
第1のスイッチブリッジ及び第2のスイッチブリッジの各々は、直列に接続された第1のスイッチ、第2のスイッチ、及び第3のスイッチを含んでもよい。変圧器の二次巻線は、第1の巻線及び第2の巻線を含んでもよい。HSC電圧変換モジュールは双方向性であってもよい。
【0009】
本発明の例示的な実施形態によれば、コンバータは、入力電圧を受ける入力端子と、入力電圧を挟んで並列に接続された第1のスイッチブリッジであって、直列に接続された第1のスイッチ、第2のスイッチ、及び第3のスイッチと、第1のスイッチと第2のスイッチとの間の第1のノードと、第2のスイッチと第3のスイッチとの間の第3のノードと、を含む、第1のスイッチブリッジと、第2のスイッチブリッジであって、直列に接続された第4のスイッチ、第5のスイッチ、及び第6のスイッチと、第4のスイッチと第5のスイッチとの間の第2のノードと、第5のスイッチと第6のスイッチとの間の第4のノードと、を含む、第2のスイッチブリッジと、出力キャパシタと、変圧器であって、互いに物理的に接続されて二次巻線群を画定し、磁気コアによって磁気的に結合された第1の二次巻線及び第2の二次巻線を含む単一の巻線と、出力キャパシタに接続された単一のタップと、を含む、変圧器と、第1のノードと単一の巻線の第1の端部との間に接続された第1の共振回路と、第2のノードと単一の巻線の第1の端部とは反対側の単一の巻線の第2の端部との間に接続された第2の共振回路と、第1の出力キャパシタに接続されて入力電圧の4分の1の第1の出力電圧を供給する出力端子と、を含む。
【0010】
第1の共振回路は、第1の共振キャパシタを含んでもよく、第2の共振回路は、第2の共振キャパシタを含んでもよく、第1の共振回路及び第2の共振回路は、変圧器の漏れインダクタンスを利用してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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