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公開番号2025009467
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023112491
出願日2023-07-07
発明の名称エリスリトール、グルコン酸およびアミノ酸を含む飲料
出願人サントリーホールディングス株式会社
代理人個人,個人
主分類A23L 2/60 20060101AFI20250110BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】代替甘味料の有する独特な味質が低減・改善された代替甘味料を含有する飲料を提供する。
【解決手段】本発明の一態様によれば、エリスリトールと、グルコン酸またはグルコン酸化合物と、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、バリン、シスチンおよびテアニンからなる群から選択される一種以上のアミノ酸とを含む飲料が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
エリスリトールと、
グルコン酸またはグルコン酸化合物と、
アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、バリン、シスチンおよびテアニンからなる群から選択される一種以上のアミノ酸と
を含む飲料。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
グリシン、アラニン、バリン、イソロイシン、ロイシン、セリン、スレオニン、グルタミン、アスパラギン、アルギニン、リジンおよびヒスチジンからなる群から選択される一種以上のアミノ酸を含む、請求項1に記載の飲料。
【請求項3】
前記一種以上のアミノ酸の含有量が10~5,000質量ppmである、請求項1または2に記載の飲料
【請求項4】
前記エリスリトールの含有量が100~25,000質量ppmである、請求項1~3のいずれか一項に記載の飲料。
【請求項5】
前記グルコン酸またはグルコン酸化合物の含有量が、グルコン酸換算で30~20,000質量ppmである、請求項1~4のいずれか一項に記載の飲料。
【請求項6】
前記グルコン酸化合物が、グルコン酸ナトリウムおよびグルコン酸カリウムからなる群から選択される一種以上である、請求項1~5のいずれか一項に記載の飲料。
【請求項7】
ナトリウムを1~2,000質量ppm含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の飲料。
【請求項8】
ナトリウムを600~1,800質量ppm含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の飲料。
【請求項9】
高甘味度甘味料をさらに含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の飲料。
【請求項10】
前記高甘味度甘味料が、レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドE、レバウジオシドF、レバウジオシドI、レバウジオシドJ、レバウジオシドK、レバウジオシドM、レバウジオシドN、レバウジオシドO、レバウジオシドQ、レバウジオシドR、ズルコシドA、ズルコシドC、ルブソシド、ステビオールモノシド、ステビオールビオシド、ステビオシド、羅漢果抽出物、モグロシドV、ソーマチン、ブラゼイン、カンゾウ抽出物、サッカリン、ネオテーム、アスパルテーム、アセスルファムK、スクラロース、およびその組合せからなる群より選択される少なくとも1つを含む、請求項9に記載の飲料。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エリスリトールと、グルコン酸またはグルコン酸化合物と、一種以上の所定のアミノ酸とを含む飲料およびその製造方法などに関する。さらに本発明は、エリスリトールを含有する飲料に、グルコン酸またはグルコン酸化合物と、一種以上のアミノ酸とを添加することを含む、飲料の味質改善方法などに関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、健康意識の高まりや各国で検討されている砂糖税導入などの背景を考慮して、代替甘味料を利用した飲食品の開発が進められている。一方で、代替甘味料は砂糖と異なる独特な風味を有していることが多く、そのような独特な風味の存在が代替甘味料を利用するうえでの懸念事項となることがある。そのため、代替甘味料の独特な風味を低減・改善するような検討がなされてきている。
【0003】
例えば、特許第6668607号(特許文献1)には、スクラロース、アセスルファムカリウム及びエリスリトールから選ばれる1種以上の甘味剤の甘味の質、キレ、甘味の後残り又は苦味を改善する技術として、これらの1種以上の甘味剤を含有する飲料に山椒抽出物、生姜抽出物、月桂樹抽出物、肉荳蒄抽出物及び花椒抽出物から選ばれる1種以上の甘味質改善物質を配合することが開示されている。また、特許第6744858号(特許文献2)には、エリスリトールを主成分として含む甘味料において、苦味を抑制し、且つ後味を良好にする味質改善技術として、エリスリトールを主成分として含む甘味料組成物において、エリスリトール100質量部当たり0.27~7質量部という微量のD-プシコースを併用することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6668607号
特許第6744858号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような状況の下、代替甘味料の有する独特な味質が低減・改善された代替甘味料を含有する飲料の開発が待たれている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らが検討したところ、エリスリトールと、グルコン酸またはグルコン酸化合物と、一種以上の所定のアミノ酸とを飲料に含有することで、エリスリトールに由来する雑味、ボディ感の低さおよび甘さの後引きからなる群から選択される少なくとも1つの風味が改善することを知得した。本発明はこのような知見に基づくものである。
【0007】
本発明には、例えば、以下の態様の発明が含まれる。
[1]
エリスリトールと、
グルコン酸またはグルコン酸化合物と、
アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、バリン、シスチンおよびテアニンからなる群から選択される一種以上のアミノ酸と
を含む飲料。
[2]
グリシン、アラニン、バリン、イソロイシン、ロイシン、セリン、スレオニン、グルタミン、アスパラギン、アルギニン、リジンおよびヒスチジンからなる群から選択される一種以上のアミノ酸を含む、[1]に記載の飲料。
[3]
前記一種以上のアミノ酸の含有量が10~5,000質量ppmである、[1]または[2]に記載の飲料
[4]
前記エリスリトールの含有量が100~25,000質量ppmである、[1]~[3]のいずれかに記載の飲料。
[5]
前記グルコン酸またはグルコン酸化合物の含有量が、グルコン酸換算で30~20,000質量ppmである、[1]~[4]のいずれかに記載の飲料。
[6]
前記グルコン酸化合物が、グルコン酸ナトリウムおよびグルコン酸カリウムからなる群から選択される一種以上である、[1]~[5]のいずれかに記載の飲料。
[7]
ナトリウムを1~2,000質量ppm含む、[1]~[6]のいずれかに記載の飲料。
[8]
ナトリウムを600~1,800質量ppm含む、[1]~[7]のいずれかに記載の飲料。
[9]
高甘味度甘味料をさらに含む、[1]~[8]のいずれかに記載の飲料。
[10]
前記高甘味度甘味料が、レバウジオシドA、レバウジオシドB、レバウジオシドC、レバウジオシドD、レバウジオシドE、レバウジオシドF、レバウジオシドI、レバウジオシドJ、レバウジオシドK、レバウジオシドM、レバウジオシドN、レバウジオシドO、レバウジオシドQ、レバウジオシドR、ズルコシドA、ズルコシドC、ルブソシド、ステビオールモノシド、ステビオールビオシド、ステビオシド、羅漢果抽出物、モグロシドV、ソーマチン、ブラゼイン、カンゾウ抽出物、サッカリン、ネオテーム、アスパルテーム、アセスルファムK、スクラロース、およびその組合せからなる群より選択される少なくとも1つを含む、[9]に記載の飲料。
[11]
炭酸飲料またはエナジー飲料である、[1]~[10]のいずれかに記載の飲料。
[12]
エネルギーが30Kcal/100ml以下である、[1]~[11]のいずれかに記載の飲料。
[13]
さらにクエン酸を含有する、[1]~[12]のいずれかに記載の飲料。
[14]
容器詰飲料である、[1]~[13]のいずれかに記載の飲料。
[15]
エリスリトールを含有する飲料に、グルコン酸またはグルコン酸化合物と、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、バリン、シスチンおよびテアニンからなる群から選択される一種以上のアミノ酸とを添加することを含む、飲料の味質改善方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、エリスリトールに由来する雑味、ボディ感の低さおよび甘さの後引きからなる群から選択される少なくとも1つの風味が改善した飲料を提供することができる。また、本発明の他の態様によれば、エリスリトールに由来する雑味、ボディ感の低さおよび甘さの後引きからなる群から選択される少なくとも1つの風味を改善する方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を詳細に説明する。以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこの実施の形態のみに限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施をすることができる。
なお、本明細書において引用した全ての文献、および公開公報、特許公報その他の特許文献は、参照として本明細書に組み込むものとする。
【0010】
1.飲料
本発明は、一側面として、エリスリトールと、グルコン酸またはグルコン酸化合物と、一種以上の所定のアミノ酸とを含む飲料(以下、「本発明の飲料」ともいう)を提供する。本発明の一態様によれば、エリスリトールと、グルコン酸またはグルコン酸化合物と、アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン(cysteine)、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、バリン、シスチン(cystine)およびテアニンからなる群から選択される一種以上のアミノ酸とを含む飲料が提供される。
(【0011】以降は省略されています)

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