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公開番号2025009441
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023112449
出願日2023-07-07
発明の名称蓋体およびその原板
出願人四国化工機株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B65D 3/00 20060101AFI20250110BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】蓋体と容器本体のトップカール部との強い嵌合状態を保つことと、蓋体を容易に開封できるようにすることとの両立を可能にした蓋体を提供する。
【解決手段】蓋体1は、板紙に合成樹脂をラミネートした積層シートを打ち抜くことで得られた原板の外周縁部を絞り込んで天面部2およびこれを周回する周壁3を形成するとともに、周壁3の下方部を内側に折り返して周壁3の内面を周回する内側面部4を設けることで得られる。内側面部4の上端面4aに、少なくとも1つの凹部5が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
板紙に合成樹脂をラミネートした積層シートを打ち抜くことで得られた原板の外周縁部を絞り込んで天面部およびこれを周回する周壁を形成するとともに、前記周壁の下方部を内側に折り返して前記周壁の内面を周回する内側面部を設けることで得られる蓋体において、
前記内側面部の上端面に、少なくとも1つの凹部が設けられていることを特徴とする蓋体。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記少なくとも1つの凹部は、容器本体から蓋体を開封する際の開封開始位置として使用されることを特徴とする、請求項1の蓋体。
【請求項3】
前記少なくとも1つの凹部は、円周上の一部を切断した切断部を備えた原板を蓋体に成形することにより得られることを特徴とする、請求項1または2の蓋体。
【請求項4】
前記切断部は、円周上の2点間を一直線状に切断した形状であることを特徴とする、請求項3の蓋体。
【請求項5】
前記少なくとも1つの凹部は、円周上において対向する2カ所に設けられていることを特徴とする、請求項4の蓋体。
【請求項6】
前記少なくとも1つの凹部は、円周上において対向する2つの凹部の中間部にも少なくとも1つ設けられていることを特徴とする、請求項5の蓋体。
【請求項7】
板紙に合成樹脂をラミネートした積層シートを打ち抜くことで得られた原板の外周縁部を絞り込んで天面部およびこれを周回する周壁を形成するとともに、前記周壁の下方部を内側に折り返して前記周壁の内面を周回する内側面部を設けることで得られる蓋体を成形するための前記原板において、
円周上の一部を切断した切断部が設けられていることを特徴とする原板。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、板紙に合成樹脂をラミネートした積層シートを打ち抜くことで得られた原板の外周縁部を絞り込んで天面部およびこれを周回する周壁を形成した蓋体およびその原板に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
天面部および周壁部を有する蓋体として、板紙に合成樹脂をラミネートした積層シートに外周から径方向内向きに延びる多数の直線状の溝からなる溝状域を形設するとともに、該積層シートを円形状の刃により外周に沿って打ち抜くことで円板状の原板を形成し、さらに、この円板状の原板を上記の溝状域に沿って絞り込んで天面部およびこれを周回する周壁を形成するとともに、この周壁の下方部を内側に折り返して周壁の内面を周回する内側面部を設けて構成したものが知られている(例えば特許文献1)。
【0003】
本発明の蓋体のベースとなる従来の蓋体(31)について、その一例を図14から図18までを参照して説明する。
【0004】
蓋体(31)は、図14に示すように、天面部(32)と、天面部(32)を周回する周壁(33)とからなり、周壁(33)は、その下方部を内側に折り返すことで周壁(33)の内面を周回するようになされた内側面部(34)を有している。
【0005】
このような蓋体(31)は、図15に示すように、カップ状の容器本体(41)に装着される。容器本体(41)には、図16に示すように、容器本体(41)の上端部が外側にカーリング成形されることで形成されるトップカール部(42)が設けられている。そして、蓋体(31)と容器本体(41)との嵌合に際し、図16に示すように、蓋体(31)の内側面部(34)の上端面(34a)は、天面部(32)からトップカール部(42)の上下高さ分だけ下方に位置させられ、蓋体(31)の内側面部(34)の上端面(34a)がトップカール部(42)の外端部に下側から臨まされることで、適切な嵌合状態が確保されるようになされている。
【0006】
なお、容器本体(41)および蓋体(31)は、回転対称形であり、図16に示す断面図は、蓋体(31)の中心を通るどの断面線においても同じ形状となっている。
【0007】
蓋体(31)は、図17に示した円形とされた原板(51)を成形することで得られる。同図に示すように、原板(51)の外周縁部には、外周から径方向内側に向かって延びる長手の溝(52a)および短手の溝(52b)が交互に多数配置された溝状域(52)が設けられている。そして、長手の溝(52a)の終端部よりも若干径方向内側に位置する円形の内周線(53)に沿って原板(51)の外周縁部を絞り込むことによって、蓋体(31)の周壁(33)が形成されており、さらに、短手の溝(52b)の終端部よりも若干径方向外側に位置する円形の中間線(54)に沿って中間線(54)よりも径方向外側の部分が折り返されることによって、周壁(33)の内側面部(34)が形成されている。内側面部(34)は、比較的低温および中低圧の重合圧により周壁(33)の内面に接着され、内側面部(34)の上端面(34a)は、原板(51)の外周面(55)によって形成される。
【0008】
なお、蓋体(31)の天面部(32)の直径は93.15mm、周壁(33)の高さは12.5mmとされ、原板(51)の外径D1は134.84mm、内周線(53)の外径D2は93.15mm、中間線(54)の外径D3は118.15mmとされている。
【0009】
原板(51)は、図18に示すように、板紙に合成樹脂をラミネートした積層シート(56)を円形の刃(57)で打ち抜くことで得られる。積層シート(56)は、長尺とされており、その幅は、刃(57)の直径よりも大きくなされている。すなわち、積層シート(56)の幅=刃(57)の直径+所要の大きさのマージンとなっている。
【0010】
なお、刃(57)の直径Cは、原板(51)の外径D1に等しい134.84mm、積層シート(56)の幅W2は、144mmとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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