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公開番号
2025008995
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023111676
出願日
2023-07-06
発明の名称
高周波信号発生装置
出願人
株式会社京三製作所
代理人
あいわ弁理士法人
主分類
H03B
28/00 20060101AFI20250109BHJP(基本電子回路)
要約
【課題】周波数の可変機能において、遅延時間を短縮して高速化に対応し、スプリアスや位相ノイズを抑制して高C/N比に対応する。
【解決手段】本発明の高周波信号発生装置は、(A)非直線性を有する増幅器が発生する高調波成分を用いてクロック信号を生成するクロック信号生成部と、(B)クロック信号を、内部処理を動作させるためのシステムクロックとして用い、周波数設定データで設定された周波数を持つ周波数信号を発生するDDS(ダイレクトデジタルシンセサイザ)と、(C)能動素子を用いない非アクティブ型周波数逓倍器により構成され、DDSで発生した周波数信号の周波数を高める高周波化部と、を備える。クロック信号を、非直線性を有する増幅器が発生する高調波成分を用いて生成し、DDSの周波数信号の周波数を高めることにより、高速化と高C/N比に対応する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
非直線性を有する増幅器が発生する高調波成分を用いてクロック信号を生成するクロック信号生成部と
前記クロック信号を、内部処理を動作させるためのシステムクロックとして用い、周波数設定データで設定された周波数を持つ周波数信号を発生するDDS(ダイレクトデジタルシンセサイザ)と、
能動素子を用いない非アクティブ型周波数逓倍器により構成され、前記DDSで発生した周波数信号の周波数を高める高周波化部と
を備える、
高周波信号発生装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記クロック信号生成部は、
基準信号として特定周波数の周期信号を発生する基準信号発振器と、
前記基準信号の基本波に対する高調波成分を発生する非線形増幅器と、
前記高調波成分のみを通過させる狭帯域高調波フィルタと、
前記狭帯域高調波フィルタを通過した前記高調波成分を増幅する高周波アンプと、
を備え、
前記高周波アンプの出力信号をクロック信号として生成する、
請求項1に記載の高周波信号発生装置。
【請求項3】
前記高周波化部は、
前記DDSの周波数信号の差動信号を生成する差動出力部と、
前記差動信号の周波数を逓倍する非アクティブ型周波数逓倍器と、
前記逓倍した逓倍信号から目的とする周波数成分を通過させる目的周波数帯域フィルタと、
を備え、
前記目的周波数帯域フィルタを通過した周波数成分を出力信号とする、
請求項1に記載の高周波信号発生装置。
【請求項4】
前記クロック信号生成部は、
基準信号として特定周波数の周期信号を発生する基準信号発振器と、
前記基準信号の基本波に対する高調波成分を発生する非線形増幅器と、
前記高調波成分のみを通過させる狭帯域高調波フィルタと、
前記狭帯域高調波フィルタを通過した前記高調波成分を増幅する高周波アンプと、
を備え、
前記高周波アンプの出力信号をクロック信号として生成し、
前記高周波化部は、
前記DDSの周波数信号の差動信号を生成する差動出力部と、
前記差動信号の周波数を逓倍する非アクティブ型周波数逓倍器と、
前記逓倍した逓倍信号から目的とする周波数成分を通過させる目的周波数帯域フィルタと、
を備え、
前記目的周波数帯域フィルタを通過した周波数成分を出力信号とする、
請求項1に記載の高周波信号発生装置。
【請求項5】
前記非線形増幅器は、バッファアンプ又はC級増幅器である、
請求項2又は4に記載の高周波信号発生装置。
【請求項6】
前記差動出力部は、差動アンプ又は高調波トランスであり、
前記非アクティブ型周波数逓倍器は、ショットキーダイオード又は整流ダイオードで構成される整流型逓倍器である、
請求項3又は4に記載の高周波信号発生装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、出力周波数が可変である高周波信号発生装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
半導体製造装置や液晶パネル製造装置等に用いられるリニアアンプ式の高周波電源ではVHF~UHF帯(100MHz~1GHz)の高周波信号(RF信号)が供給される。高周波電源は高周波信号発生装置を備え、周波数が可変の高周波信号(RF信号)を発生する。
【0003】
周波数を可変とする高周波信号(RF信号)を発生する高周波信号発生装置として、DDS(Direct Digital Syntheseizer:ダイレクトシンセサイザ)を用いた周波数シンセサイザが知られている(特許文献1,2)。
【0004】
これらの周波数シンセサイザは、DDS信号の周波数を高めるDDSの周辺機器として周波数混合器(ミキサ)やPPL回路を備える。
【0005】
図4Aは、周波数混合器(ミキサ)を備える高周波信号発生装置の一構成例である。高周波信号発生装置100は、特定の周波数を持つ周期信号を発生する基準信号発振器101と、基準信号発振器101の出力をクロック信号とし、周波数設定データで指定された周波数の信号を発生するDDS102と、局部発振波を出力する局部発振器103と、DDS102の出力信号と局部発振波とを混合するミキサ104と、ミキサ104で混合した信号を逓倍する逓倍器105と、逓倍器105の出力信号を分周する分周器106とを備え、分周器106の分周比を周波数設定データに基づいて変えることにより出力周波数を可変としている。
【0006】
図4Bは、PPL回路を備える高周波信号発生装置の一構成例である。高周波信号発生装置110は、クロック信号を出力するクロック信号源111と、クロック信号に基づいて周波数設定データで指定された周波数の信号を発生するDDS112と、DDS信号の周波数を基準として設定周波数の発振信号を出力するPLL回路113と、周波数設定データを出力する制御部114とを備える。PLL回路113は、位相比較器113aとループフィルタ113bと電圧制御発振器(VOC)113cと分周器113dとを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2000-124740号公報
特開2022-113497号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来のDDSを用いたて周波数可変の周波数信号を発生する周波数シンセサイザの高周波信号発生装置は、PLL回路内で発生する遅延時間の問題や、DDSの周辺機器やPLL回路で発生するスプリアスや位相ノイズによる搬送波対雑音比(C/N比)の低下等の問題を有している。
【0009】
周波数を可変とする際、周波数混合器(ミキサ)やPLL回路の電圧制御発振器(VOC)の応答特性により出力信号に遅延が発生し、PLLループ内においてPLL出力が所定の周波数のロックされるまでに要するロックアップタイムは約1ms~数msである。
【0010】
図5は、PLL回路を備えた高周波信号発生装置の遅延時間の一例を示す図である。周波数をf1からf2に切り替える際、DDSにPLLの周波数データを書き込む処理を行う。このとき一例として1.72msの書き込み時間を要し、PLLループ内の繰り返し処理によって周波数が安定するまでの時間は、例えば450MHzから460MHzに切り替える場合には34.67msを要し、460MHzから450MHzに切り替える場合には38.67msを要する。
(【0011】以降は省略されています)
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