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公開番号2025008812
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023111342
出願日2023-07-06
発明の名称充電器及び充電システム
出願人リオン株式会社
代理人個人,個人
主分類H02J 7/00 20060101AFI20250109BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】左右の聴取装置が正しく収められる構造を備えた充電器の提供。
【解決手段】充電器1においては、左収容空間30をなす窪み31の底部にS極を上に向けた磁石32が設置され、右収容空間40をなす窪み41の底部にN極を上に向けた磁石42が設置されており、これらに対応して、左耳用の聴取装置60にはN極を外側に向けた磁石65が内蔵され、右耳用の聴取装置70にはS極を外側に向けた磁石75が内蔵されている。各磁石がこのような向きで設置されていることから、左右の聴取装置を誤って逆の位置に収めようとすると聴取装置側の磁石と充電器側の磁石とが反発し合うため、ユーザが位置の誤りに気付くことができ、聴取装置を正しい位置に収めることができる。その結果、聴取装置側及び充電器側の各充電端子を確実に接続させることができ、また、充電器から取り出した聴取装置を耳に装着する際に、左右を誤って装着することを防止することができる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
聴取装置に内蔵された二次電池を充電可能な充電器であって、
充電時に一方の耳用の聴取装置を受け入れる第1の収容部と、
前記第1の収容部に対応して設置され、所定の磁極が所定の方向に向けられた第1の磁石と、
充電時に他方の耳用の聴取装置を受け入れる第2の収容部と、
前記第2の収容部に対応して設置され、前記所定の磁極とは反対の磁極が前記所定の方向に向けられた第2の磁石と
を備えた充電器。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
請求項1に記載の充電器において、
各前記収容部は、
前記充電器の表面より窪んだ形状をなしており、
各前記磁石は、
前記収容部の表面よりも奥まった位置に設置されていることを特徴とする充電器。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の充電器と、
充電時に前記第1の収容部に対向する第1外殻部位の裏側に、前記所定の磁極とは反対の磁極が前記第1外殻部位に向けられた磁石を有する、前記一方の耳用としての第1の聴取装置と、
充電時に前記第2の収容部に対向する第2外殻部位の裏側に、前記所定の磁極が前記第2外殻部位に向けられた磁石を有する、前記他方の耳用としての第2の聴取装置と
を備えた充電システム。
【請求項4】
請求項3に記載の充電器システムにおいて、
前記第1の収容部は、
前記充電器の左側に設けられており、
前記第2の収容部は、
前記充電器の右側に設けられており、
前記第1の聴取装置は、
左耳用の聴取装置であり、
前記第2の聴取装置は、
右耳用の聴取装置であることを特徴とする充電器システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、補聴器をはじめとする小型の聴取装置に内蔵された二次電池を充電するための充電器に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
補聴器の小型化が進むのに伴い、その電源として使用される電池にもより小型のものが採用されるようになってきている。耳かけ型や耳あな型の補聴器には、通常、小型のボタン型電池が使用されている。小さな電池の交換は難しく、また、環境への配慮も必要なことから、最近の補聴器等の小型の聴取装置においては、電池交換の回数を大きく減らすことが可能な二次電池が内蔵された機種が増えている。そのような機種には、併せて専用の充電器が提供されている(例えば、特許文献1を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-100251号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
二次電池が内蔵された聴取装置を充電器に収める上で、充電器毎によって決まった収め方がある。聴取装置が充電器に正しく収められない場合、例えば、左右の聴取装置が本来とは反対の位置に(左耳用の聴取装置が充電器における右耳用の充電位置に)載置された場合や、左右の位置は正しくてもそれらの聴取装置がきちんと載置されなかった場合には、聴取装置側の充電端子が充電器側の充電端子に接触しないまま浮いていたり、双方の充電端子がずれていたりすることで、二次電池の充電が適切になされない事態が生じる。このような状況は、聴取装置が充電器に収められた状態を注意して見ないと気付かないことが多い。
【0005】
とはいえ、充電は日常的に頻繁になされるものであるため、聴取装置が充電器に正しく収められたか否かをユーザに毎回確認させるのには無理がある。また、上述した特許文献1においては、充電する際に聴取装置を充電器内に保持するために磁石が用いられているが、磁石による吸引力が大きいと、左右の聴取装置が誤った位置に載置されても、充電器側の磁石により吸引されることで聴取装置が正しく収められたものとユーザが勘違いするため、その後でユーザに収容状態の確認を求めることはなおさら難しい。そこで、ユーザが収容状態を確認しなくても、左右の聴取装置を充電器に正しく収めることができることが望ましい。
【0006】
そこで、本発明は、左右の聴取装置が正しく収められる構造を備えた充電器の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明は以下の充電器及び充電器システムを採用する。なお、以下の括弧書中の文言はあくまで例示であり、本発明はこれに限定されるものではない。
【0008】
すなわち、本発明の充電器は、聴取装置に内蔵された二次電池を充電可能な充電器であって、充電時に一方の耳用の聴取装置を受け入れる第1の収容部と、第1の収容部に対応して設置され、所定の磁極(例えば、S極)が所定の方向(例えば、上方)に向けられた第1の磁石と、充電時に他方の耳用の聴取装置を受け入れる第2の収容部と、第2の収容部に対応して設置され、所定の磁極とは反対の磁極(例えば、N極)が所定の方向に向けられた第2の磁石とを備えている。
【0009】
また、本発明の充電器システムは、上述した態様の充電器と、充電時に第1の収容部に対向する第1外殻部位(例えば、フェイスプレート)の裏側に、所定の磁極とは反対の磁極が第1外殻部位に向けられた磁石を有する、一方の耳用としての第1の聴取装置と、充電時に第2の収容部に対向する第2外殻部位の裏側に、所定の磁極が第2外殻部位に向けられた磁石を有する、他方の耳用としての第2の聴取装置とを備えている。
【0010】
この態様の充電器及び充電器システムにおいては、充電器において第1及び第2の磁石が磁極の向きが相互に逆になるように設置されており、これらの磁石と引き付け合うような磁極の向きで、第1及び第2の聴取装置における外殻部位の裏側に磁石が設置されているため、ユーザが聴取装置を誤った位置にセットしようとすると、磁石が反発し合って収めることができない。
(【0011】以降は省略されています)

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