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公開番号
2025008421
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023110591
出願日
2023-07-05
発明の名称
再帰反射装置
出願人
株式会社マイゾックス
代理人
弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類
G01C
15/06 20060101AFI20250109BHJP(測定;試験)
要約
【課題】再帰反射装置におけるオフセットをなくす。
【解決手段】コーナーキューブプリズム131の配置が、それらの光透過面133の各隣接辺136B同士を密接させてひとつながりの環列137をなすように構成されるプリズムアッセンブリ130を備え、環列137をなすコーナーキューブプリズム131のそれぞれは、その光透過面133を環列137の輪の外側に向けた状態に配置され、かつ、環列137の輪の中心軸C10に対して垂直な向きの入射光がコーナーキューブプリズム131に向けて入射されるという条件下において、入射光が光透過面133を透過する入射位置から、再帰反射光が光透過面133を透過する出射位置に至るまでの光路長、および、入射位置から中心軸C10までの最短距離と、中心軸C10から出射位置までの最短距離との和、の2つの長さが等しい関係を成立させる状態で、コーナーキューブプリズム131が配置されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
それぞれが互いに直交した平面をなす3つの反射面、および、これらの前記反射面に向かって入射する入射光を透過するとともに前記入射光が前記反射面にて反射された再帰反射光を透過する光透過面を有するコーナーキューブプリズムを備えた再帰反射装置であって、
前記光透過面は、正三角形状をなす面であり、その底辺に対応する辺である非隣接辺と、前記底辺を除く2本の等辺に対応する辺である2本の隣接辺と、を備え、
8以上の偶数個の前記コーナーキューブプリズムの配置が、それらの前記光透過面の前記各隣接辺同士を密接させてひとつながりの環列をなすように構成されるプリズムアッセンブリを備え、
前記環列をなす前記コーナーキューブプリズムのそれぞれは、その前記光透過面を前記環列の輪の外側に向けた状態に配置され、かつ、
前記環列の輪の中心軸に対して垂直な向きの前記入射光が前記コーナーキューブプリズムに向けて入射されるという条件下において、
前記入射光が前記光透過面を透過する入射位置から、前記再帰反射光が前記光透過面を透過する出射位置に至るまでの光路長である第一の長さ、および、
前記入射位置から前記中心軸までの最短距離と、前記中心軸から前記出射位置までの最短距離との和である第二の長さ、
の2つの長さが等しい関係を成立させる状態で、前記コーナーキューブプリズムが配置されている、
再帰反射装置。
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【請求項2】
請求項1に記載された再帰反射装置であって、
前記プリズムアッセンブリは、8個の前記コーナーキューブプリズムを、それらの前記光透過面の前記各隣接辺同士の全体が密接された状態に配置した構成を備えている、
再帰反射装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載された再帰反射装置であって、
前記プリズムアッセンブリが、前記コーナーキューブプリズムを、個別に付け外すことが可能な保持状態で保持する保持機構を備えている、
再帰反射装置。
【請求項4】
請求項3に記載の再帰反射装置であって、
前記保持機構は、
前記環列をなす前記コーナーキューブプリズムを前記中心軸の軸方向両側から挟み込む本体部の対と、
前記本体部のそれぞれに設けられて、前記保持状態にある前記コーナーキューブプリズムにおける前記非隣接辺を前記外側から掛止する掛止突起と、
前記本体部のそれぞれに取り付けられて、前記掛止突起が前記非隣接辺を掛止している前記コーナーキューブプリズムにおける、前記各隣接辺の間の角部に前記外側から係合される係合部と、を備え、
前記保持状態にある前記コーナーキューブプリズムを個別に付け外すことが、前記係合部の取り外しにより可能となる退避状態を実現する、
再帰反射装置。
【請求項5】
請求項4に記載の再帰反射装置であって、
前記保持機構は、前記中心軸に対応する位置および方向に穿たれた貫通孔を備え、
前記貫通孔は、棒状部材が摺動可能に挿通されることで、前記プリズムアッセンブリを前記棒状部材が延びる方向に沿って摺動させることを可能とする、
再帰反射装置。
【請求項6】
請求項3に記載の再帰反射装置であって、
前記保持機構は、前記環列をなすように配置された前記コーナーキューブプリズムに対応する数のへこみを有し、
前記各へこみは、前記コーナーキューブプリズムのそれぞれにおける3つの前記反射面が集まるコーナー部分が装着されることで、前記コーナーキューブプリズムのそれぞれを保持する、
再帰反射装置。
【請求項7】
請求項5に記載の再帰反射装置であって、
前記棒状部材に対して外嵌される外嵌部材と、
前記外嵌部材に対して外嵌される外筒と、を備え、
前記外嵌部材は、
前記棒状部材に対して外嵌された状態において前記棒状部材の径方向外方の一方側に張り出す張出部と、
対をなす前記本体部のいずれかに対して係止し、当該本体部の周方向の回り止めを行う係止部と、を備え、
前記外筒は、前記外嵌部材に外嵌される際に、前記張出部を前記一方側から締め付けることで、前記外嵌部材を前記棒状部材に押止させる、
再帰反射装置。
【請求項8】
請求項7に記載の再帰反射装置であって、
対をなす前記本体部の少なくとも1つに水平検出器が取り付けられている、
再帰反射装置。
【請求項9】
請求項3に記載の再帰反射装置であって、
前記保持機構は、前記中心軸に対応する位置および方向に空けられた差し込み穴を備え、
前記差し込み穴には、前記保持機構に掛かる外力を支持する支柱体が差し込まれている、
再帰反射装置。
【請求項10】
請求項9に記載の再帰反射装置であって、
前記支柱体に支持され、かつ、測位システムのターゲットを取り付け可能な取付部を備えている、
再帰反射装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、再帰反射装置に関する。
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【背景技術】
【0002】
セオドライトやトータルステーションは、これらがセットされる位置から発振された光を再帰反射装置が再帰反射した再帰反射光の入射方向を測定し、もって測量に資するデータを得る。このような再帰反射装置には、再帰反射が可能なコーナーキューブプリズムが用いられることがある。
【0003】
再帰反射装置に関しては、6つのコーナーキューブプリズムを組み合わせることにより、周方向の全周からの光を再帰反射可能なようにする技術が従前公知である(例えば特許文献1を参照)。特許文献1に開示された技術では、プリズムアッセンブリを構成する6つのコーナーキューブプリズムが第1部材と第2部材との組に挟持され、この挟持状態は保持機構により保持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-204576号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示された再帰反射装置では、コーナーキューブプリズムの屈折率の影響を受けて、コーナーキューブプリズムの再帰反射が行われる仮想的な反射面の位置と、再帰反射装置における実際の中心軸の位置との間にズレ(オフセット)が生じる。これに対しては、再帰反射装置におけるオフセットをなくしたいというニーズがあった。
【0006】
本開示は、周方向の全周からの光を再帰反射することが可能な再帰反射装置において、この再帰反射装置のオフセットをなくすことを可能とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本開示の再帰反射装置は次の手段をとる。
【0008】
まず、第1の開示に係る再帰反射装置は、それぞれが互いに直交した平面をなす3つの反射面、および、これらの前記反射面に向かって入射する入射光を透過するとともに前記入射光が前記反射面にて反射された再帰反射光を透過する光透過面を有するコーナーキューブプリズムを備えた再帰反射装置であって、前記光透過面は、正三角形状をなす面であり、その底辺に対応する辺である非隣接辺と、前記底辺を除く2本の等辺に対応する辺である2本の隣接辺と、を備え、8以上の偶数個の前記コーナーキューブプリズムの配置が、それらの前記光透過面の前記各隣接辺同士を密接させてひとつながりの環列をなすように構成されるプリズムアッセンブリを備え、前記環列をなす前記コーナーキューブプリズムのそれぞれは、その前記光透過面を前記環列の輪の外側に向けた状態に配置され、かつ、前記環列の輪の中心軸に対して垂直な向きの前記入射光が前記コーナーキューブプリズムに向けて入射されるという条件下において、前記入射光が前記光透過面を透過する入射位置から、前記再帰反射光が前記光透過面を透過する出射位置に至るまでの光路長である第一の長さ、および、前記入射位置から前記中心軸までの最短距離と、前記中心軸から前記出射位置までの最短距離との和である第二の長さ、の2つの長さが等しい関係を成立させる状態で、前記コーナーキューブプリズムが配置されているものである。
【0009】
なお、ここでいう「正三角形状をなす面」には、正三角形において各角が丸められて形成される面や各角が面取りされて平坦に形成される面が含まれる。同じく、「底辺」とは、正三角形の2本の等辺において両端となる頂点の間を結ぶ線分である。
【0010】
また、ここでいう「入射位置」とは、反射面に入射される入射光が光透過面を透過する、光透過面上の位置である。同じく、「出射位置」とは、入射光が反射面で反射して再帰される再帰反射光が光透過面を透過する、光透過面上の位置である。
(【0011】以降は省略されています)
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