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公開番号2025007685
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023109256
出願日2023-07-03
発明の名称積層セラミックコンデンサ
出願人株式会社村田製作所
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類H01G 4/30 20060101AFI20250109BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】内部電極層の引出部と外部電極との接続性を向上可能な積層セラミックコンデンサを提供する。
【解決手段】積層セラミックコンデンサは、複数の内部電極層150を含む素体部110と、第1外部電極120と、第2外部電極とを備え、内部電極層150において、幅方向における対向部の幅は、幅方向における引出部の幅よりも大きく、第1外部電極120および第2外部電極の各々は、素体部110上に設けられたCu層を含み、Cu層121は、第1層部125および第2層部126を有し、第1層部125は、第2層部126よりもCuの含有量が高く、第2層部126は、第1層部125よりもガラスの含有量が高く、第1層部125は、厚さ方向に隣り合う引出部を接続するようにCuが連続した層であり、幅方向の中央部を通り厚さ方向および長さ方向に平行となる第2層部126の断面において、ガラスが、第2層部126の面積の25%以上を占める。
【選択図】図16
特許請求の範囲【請求項１】
厚み方向に相対する第１主面および第２主面、幅方向に相対する第１側面および第２側面、および長さ方向に相対する第１端面および第２端面を有し、かつ、前記厚み方向に積層された複数の誘電体層および複数の内部電極層を含む素体部と、
前記第１端面に設けられた第１外部電極と、
前記第２端面に設けられた第２外部電極と、を備え、
前記複数の内部電極層は、前記第１外部電極に接続された複数の第１内部電極層と、前記第２外部電極に接続された複数の第２内部電極層とを含み、
前記複数の第１内部電極層の各々は、前記厚み方向において隣り合う前記第２内部電極層に対向する第１対向部と、前記第１対向部および前記第１外部電極を接続する第１引出部とを有し、
前記複数の第２内部電極層の各々は、前記厚み方向において隣り合う前記第１内部電極層に対向する第２対向部と、前記第２対向部および前記第２外部電極を接続する第２引出部とを有し、
前記幅方向における前記第１対向部の幅は、前記幅方向における前記第１引出部の幅よりも大きく、
前記幅方向における前記第２対向部の幅は、前記幅方向における前記第２引出部の幅よりも大きく、
前記第１外部電極および前記第２外部電極の各々は、前記素体部上に設けられたＣｕ層と、前記Ｃｕ層上に設けられたＮｉめっき層と、前記Ｎｉめっき層上に設けられたＳｎめっき層と、を含み、
前記Ｃｕ層は、複数の前記第１引出部または複数の前記第２引出部に接続された第１層部および前記第１層部を覆う第２層部を有し、
前記第１層部は、前記第２層部よりもＣｕの含有量が高く、前記厚み方向に沿って延在し、
前記第２層部は、前記第１層部よりもガラスの含有量が高く、
前記第１外部電極における前記第１層部は、前記厚み方向に隣り合う前記第１引出部を接続するようにＣｕが連続した層であり、
前記第２外部電極における前記第１層部は、前記厚み方向に隣り合う前記第２引出部を接続するようにＣｕが連続した層であり、
前記幅方向の中央部を通り前記厚み方向および前記長さ方向に平行となる前記第２層部の断面において、前記ガラスが、前記第２層部の面積の２５％以上を占める、積層セラミックコンデンサ。
続きを表示（約 220 文字）【請求項２】
前記第１層部には、Ｎｉが拡散している、請求項１に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項３】
前記第１層部において、前記素体部に近づくにつれてＮｉの濃度が高くなっている、請求項２に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項４】
前記長さ方向に沿った前記第２層部の厚さは、前記長さ方向に沿った前記Ｃｕ層の厚さの７５％以上である、請求項１から３のいずれか１項に記載の積層セラミックコンデンサ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、積層セラミックコンデンサに関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
従来の積層セラミックコンデンサとして、特開２００６－１７９８７３号公報（特許文献１）には、複数の誘電体層と複数の内部電極層とが積層された積層体と、積層体の両側面に設けられたチップ保護部材と、積層体の両端面に設けられた一対の外部電極を備えた構成が開示されている。
【０００３】
内部電極層は、積層方向に隣り合う電極層に対向する対向部と当該対向部から積層体の端面に引き出された引出部とを含んでいる。引出部の幅は、対向部の幅よりも狭くなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００６－１７９８７３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
特許文献１に記載の積層セラミックコンデンサでは、内部電極層の引出部の幅が狭くなっており、何ら手立てがない場合には、外部電極との接触面積が低下し、外部電極との接続性が低下することが起こり得る。
【０００６】
本開示は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本開示の目的は、内部電極層の対向部よりも、素体部の端面に引き出される内部電極層の引出部の幅が狭い構成において、当該引出部と外部電極との接続性を向上可能な積層セラミックコンデンサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本開示に基づく積層セラミックコンデンサは、厚み方向に相対する第１主面および第２主面、幅方向に相対する第１側面および第２側面、および長さ方向に相対する第１端面および第２端面を有し、かつ、上記厚み方向に積層された複数の誘電体層および複数の内部電極層を含む素体部と、上記第１端面に設けられた第１外部電極と、上記第２端面に設けられた第２外部電極と、を備える。上記複数の内部電極層は、上記第１外部電極に接続された複数の第１内部電極層と、上記第２外部電極に接続された複数の第２内部電極層とを含む。上記複数の第１内部電極層の各々は、上記厚み方向において隣り合う上記第２内部電極層に対向する第１対向部と、上記第１対向部および上記第１外部電極を接続する第１引出部とを有する。上記複数の第２内部電極層の各々は、上記厚み方向において隣り合う上記第１内部電極層に対向する第２対向部と、上記第２対向部および上記第２外部電極を接続する第２引出部とを有する。上記幅方向における上記第１対向部の幅は、上記幅方向における上記第１引出部の幅よりも大きい。上記幅方向における上記第２対向部の幅は、上記幅方向における上記第２引出部の幅よりも大きい。上記第１外部電極および上記第２外部電極の各々は、上記素体部上に設けられたＣｕ層と、上記Ｃｕ層上に設けられたＮｉめっき層と、上記Ｎｉめっき層上に設けられたＳｎめっき層と、を含む。上記Ｃｕ層は、複数の上記第１引出部または複数の上記第２引出部に接続された第１層部および上記第１層部を覆う第２層部を有する。上記第１層部は、上記第２層部よりもＣｕの含有量が高く、上記厚み方向に沿って延在する。上記第２層部は、上記第１層部よりもガラスの含有量が高い。上記第１外部電極における上記第１層部は、上記厚み方向に隣り合う上記第１引出部を接続するようにＣｕが連続した層である。上記第２外部電極における上記第１層部は、上記厚み方向に隣り合う上記第２引出部を接続するようにＣｕが連続した層である。上記幅方向の中央部を通り上記厚み方向および上記長さ方向に平行となる上記第２層部の断面において、上記ガラスが、上記第２層部の面積の２５％以上を占める。
【０００８】
上記本開示に基づく積層セラミックコンデンサにあっては、上記第１層部には、Ｎｉが拡散されていてもよい。
【０００９】
上記本開示に基づく積層セラミックコンデンサにあっては、上記第１層部において、上記素体部に近づくにつれてＮｉの濃度が高くなっていてもよい。
【００１０】
上記本開示に基づく積層セラミックコンデンサにあっては、上記長さ方向に沿った上記第２層部の厚さは、上記長さ方向に沿った上記Ｃｕ層の厚さの７５％以上であってもよい。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

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