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公開番号2025007539
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023108998
出願日2023-07-03
発明の名称回路一体型モータ
出願人株式会社ミクニ
代理人SSIP弁理士法人
主分類H02K 11/33 20160101AFI20250109BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】部品点数および部品組付け工数を削減可能な回路一体型モータを提供する。
【解決手段】回路一体型モータ100(100A~100D)は、モータ10と、モータ10を制御するための制御基板40と、制御基板40を収容するための基板収容室51とモータ10の配置スペースとを仕切る金属製の隔壁部40を含むケーシング50と、制御基板40を外部機器に接続するための端子70と、端子70を保持する樹脂製の端子ホルダ80と、を備える。端子ホルダ80は、隔壁部60及び端子70をインサート部品としたインサート成形により隔壁部60と一体成形される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
モータと、
前記モータを制御するための制御基板と、
前記制御基板を収容するための基板収容室と前記モータの配置スペースとを仕切る金属製の隔壁部を含むケーシングと、
前記制御基板を外部機器に接続するための端子と、
前記端子を保持する樹脂製の端子ホルダと、
を備え、
前記端子ホルダは、前記隔壁部及び前記端子をインサート部品としたインサート成形により前記隔壁部と一体成形された
回路一体型モータ。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記隔壁部は、
前記制御基板に対向する基板対向面と、
前記基板対向面を取り囲むように前記基板収容室側に隆起して設けられる外周縁と、
を含み、
前記端子ホルダは、
前記隔壁部の前記基板対向面に接合されたベース部と、
前記隔壁部の前記外周縁に接合された中間部と、
前記中間部を挟んで前記ベース部の反対側に位置するように、前記基板収容室の外側に延出する延出部と、
を含む
請求項1に記載の回路一体型モータ。
【請求項3】
前記端子は、
前記ベース部から突出して前記制御基板に接続される第1端部と、
前記端子ホルダから突出するように、前記延出部に沿って径方向外側へと延在する第2端部と、
を含み、
前記端子の前記第1端部の先端は、前記基板対向面から前記制御基板に向かう方向に屈曲し、前記制御基板に設けられた貫通穴に挿通された
請求項2に記載の回路一体型モータ。
【請求項4】
前記隔壁部の前記外周縁は、前記端子のうち前記端子ホルダに埋設された部分が通過する切欠きを含み、
前記端子ホルダの前記中間部は、前記隔壁部の前記切欠きを埋めるように前記隔壁部の前記外周縁と一体的に設けられた
請求項2又は3に記載の回路一体型モータ。
【請求項5】
前記端子のうち前記端子ホルダに埋設された部分は、前記隔壁部の前記外周縁を乗り越えるように前記端子ホルダの前記中間部の内部に設けられる請求項2又は3に記載の回路一体型モータ。
【請求項6】
前記制御基板の電子デバイスは、放熱部材を介してヒートシンクとしての前記隔壁部に熱的に接続された
請求項1又は2に記載の回路一体型モータ。
【請求項7】
前記制御基板のグランド端子が、前記隔壁部に電気的に接続された
請求項1又は2に記載の回路一体型モータ。
【請求項8】
前記隔壁部は、アルミ合金製である
請求項1又は2に記載の回路一体型モータ。
【請求項9】
前記モータは、
前記隔壁部を挟んで前記基板収容室とは反対側に位置するように前記隔壁部に取り付けられ、ステータコアを含むステータと、
前記ステータコアに巻かれるステータコイルと、
径方向にて前記ステータコアに対向するように前記ステータコアの外周側に配置されるマグネットを含むロータと、
を含み、
前記ロータと前記隔壁部との間に通気口が形成される
請求項1又は2に記載の回路一体型モータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、モータと制御ユニット(制御基板)とを1つのモジュールに統合した回路一体型モータに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、モータと制御ユニットとを1つのモジュールに統合した回路一体型モータが知られている。
回路一体型モータでは、モータ配置スペースから隔離された基板収容室に制御基板を収容し、基板収容室内の制御基板と外部機器とをコネクタを介して接続するのが一般的である。
【0003】
例えば、特許文献1には、モータと、制御基板及びパワー基板を含むコントローラとを一体化した駆動装置(回路一体型モータ)が記載されている。
特許文献1記載の駆動装置では、モータケースに締結されたヒートシンクに対して、モータ側から制御基板が取り付けられるとともに、モータとは反対側からパワー基板が取り付けられる。制御基板及びパワー基板は、ヒートシンクを取り囲む樹脂製の筒部材及び筒部材に取り付けられるカバーによって覆われる。樹脂製の筒部材には、制御基板及びパワー基板と外部機器とを接続するための各種コネクタ(電源コネクタ、信号コネクタ及びトルク信号コネクタ)が一体的に設けられる。
【0004】
回路一体型モータの他の例として、特許文献2には、モータハウジングの上方に制御基板を配置し、モータハウジングから突出したモータ線を制御基板に接続した駆動装置が記載されている。
特許文献2記載の駆動装置では、モータハウジングには、制御基板を取り囲む環状の樹脂製のコネクタが接着剤を介して取り付けられる。樹脂製のコネクタには、制御基板と外部機器とを接続するための各種ピン(センサピン、通信ピン及び電力ピン)が設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-143036号公報
特許第7211259号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
回路一体型モータは、一般に、制御基板が収容される基板収容室をモータ配置スペースから隔離するための隔壁、および、制御基板を外部機器と接続するためのコネクタを含む多数の部品によって組み立てられる。例えば、端子および樹脂製の端子ホルダを含むコネクタを隔壁にねじ等で締結する場合、ねじ等の締結部品に加えて、基板収容室の密閉性を維持するためのシール部材も必要になり、部品点数が増加する。また、回路一体型モータの製造コスト削減の観点から、これら多数の部品の組付け工数も問題になり得る。
【0007】
なお、特許文献1及び2記載の駆動装置においても、端子および樹脂製の端子ホルダを含むコネクタ(特許文献1の樹脂製の筒部材;特許文献2の樹脂製のコネクタ)と、基板収容室をモータ配置スペースとを仕切る隔壁とは別体で構成されている。
【0008】
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも幾つかの実施形態は、部品点数および部品組付け工数を削減可能な回路一体型モータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の少なくとも幾つかの実施形態に係る回路一体型モータは、
モータと、
モータを制御するための制御基板と、
制御基板を収容するための基板収容室とモータの配置スペースとを仕切る金属製の隔壁部を含むケーシングと、
制御基板を外部機器に接続するための端子と、
端子を保持する樹脂製の端子ホルダと、
を備え、
端子ホルダは、隔壁部及び端子をインサート部品としたインサート成形により隔壁部と一体成形される。
【発明の効果】
【0010】
本発明の少なくとも幾つかの実施形態によれば、モータ配置スペースから基板収容室を仕切るための隔壁部及び端子と端子ホルダとを一体的に設けることで、端子および樹脂製の端子ホルダを含むコネクタを隔壁部に締結する場合に比べて、部品点数および組付け工数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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