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公開番号2025005815
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023106196
出願日2023-06-28
発明の名称車椅子スロープ安全昇降補助具
出願人個人
代理人
主分類A61G 3/06 20060101AFI20250109BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】車椅子が小刻みに車椅子スロープを登り降りする事を可能にする、車椅子スロープ安全昇降補助具を提供する。
【解決手段】車椅子スロープに取り付けられた鋸歯状板の上を、車椅子に牽引されるローラが転がって登るとき、ローラーは、鋸歯の坂を登っては鋸歯の谷に落ちる、を繰り返しながら進行する。介助者が車椅子を押す力を緩めると、ローラーは下方直近の鋸歯の谷にはまって止まる。車椅子がスロープを下るときは、介助者が車椅子のハンドル部に取り付けられたローラー引き上げレバーを握ってローラーを鋸歯状板の鋸歯より高くで引き上げる。これにより車椅子は車椅子スロープを下ることが可能になる。下る車椅子を停止させたいときは、ローラー引き上げレバーを開放してローラーを鋸歯状板におろすことにより、ローラーは下方直近の鋸歯の谷にはまって止まる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車椅子スロープ上を小刻みに昇降することができる車椅子スロープ安全昇降補助具であって、車椅子に取り付けてローラーを牽引するローラー装置と、車椅子スロープに取り付ける鋸歯状板と、の二つの部分からなることを特徴とする車椅子スロープ安全昇降補助具。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記ローラー装置は、車椅子に牽引される前記ローラーが、前記鋸歯状板の上を転がりながら進むことを可能とする請求項1に記載の車椅子スロープ安全昇降補助具
【請求項3】
前記ローラー装置は、前記ローラーをローラー引き上げレバーによって引き上げることにより、前記鋸歯状板の上を転がらずに移動できることを特徴とする請求項1に記載の車椅子スロープ安全昇降補助具
【請求項4】
前記鋸歯状板は、表面が鋸歯状の波面を持ち、車椅子が前記ローラー装置を牽引して上昇するときには、前記ローラーの進行を妨げず、下降するときには前記ローラーを鋸歯の谷で受け止めることを特徴とする請求項1に記載の車椅子スロープ安全昇降補助具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車椅子が小刻みに車椅子スロープを登り降りする事を可能にする、車椅子スロープ安全昇降補助具に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
障害者を乗せて移動している車椅子が、車椅子スロープを登り降りする際には、介助者が後から身体を傾けて、一歩一歩車椅子を押し上げる、または足を踏ん張りながら後退する車椅子を支えて一歩一歩降りる、ことになる。この場合、介助者には体力が強く持久力があることが求められ、非力な介助者では事故の危険性がある。
【0003】
車椅子のハンドグリップに介助ブレーキが付いている車椅子の場合は、ブレーキをかけたりゆるめたりして、停止と移動を繰り返しながら車椅子スロープをゆっくり昇降する事ができる。しかし、車椅子スロープ上で車椅子を停止させている時には、腕の力でブレーキを強く引きつづける必要があり、腕力がない高齢や虚弱な介助者には、安全な昇降は保障できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-29969
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、障害者を乗せて移動している車椅子が、車椅子スロープを登り降りする際に、高齢等のために体力が弱い介助者でも、車椅子スロープ上を小刻みに車椅子を進めたり止めたりしながら、安全に昇降することができる、車椅子スロープ安全昇降補助具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による車椅子スロープ安全昇降補助具の概念図を、図1a(側面図)と図1b(背面図)とで示す。車椅子スロープ安全昇降補助具は、図1でグレー色で示される、車椅子スロープ(30)に取り付ける鋸歯状板(10)と、図1で黒色で示される、車椅子(40)に取り付けるローラー装置(20)、の二つの部分からなる。
【0007】
車椅子スロープ(30)の中央に、鋸歯状板(10)を敷いて固定する。鋸歯状板(10)は、幅が車椅子(40)の幅より狭く、長さは車椅子スロープ(30)の長さ程度であり、表面は鋸歯状の波面をもつ。鋸歯状板(10)は、鋸歯波面の登り方向が車椅子スロープ(30)の登り方向と一致するように、車椅子スロープ(30)に固定される。
【0008】
なお、鋸歯状板は、車椅子スロープの製造過程において、車椅子スロープと一体構造として、鋸歯状板付き車椅子スロープとすることが可能である。
【0009】
車椅子(40)に、ローラー装置(20)を取り付ける。ローラー装置(20)は、上記鋸歯状板(10)の鋸歯の段差高程度を直径とするローラー(21)が、ローラー牽引アーム(22)を介してフレキシブルジョイントで車椅子に取り付けられ、車椅子(40)に牽引される装置である。このローラー装置(20)は、車椅子のハンドル部に取り付けるローラー引き上げレバー(252)を引くことによって、ローラー(21)を上記鋸歯状板(10)の鋸歯の高さより高い高さまで引き上げることができる機能をもつ。
【0010】
車椅子の上昇時におけるスロープ安全昇降補助具の動作概念を図1及び図2aを用いて示す。図1に示すように、ローラー装置(20)を牽引する車椅子(40)が、車椅子スロープ(30)に固定された鋸歯状板(10)を車椅子(40)の車輪の間にはさんで、介助者に押されて登行するとき、図2aに示すように、ローラー(21)は、鋸歯(12)の坂を登っては鋸歯(12)の谷に落ちる、を繰り返しながら、進行する。図2aは上昇するローラーの3ショットを模式的に示す。介助者が車椅子(40)を押す力を緩めると、車椅子(40)はローラー(21)とともに車椅子スロープ(30)を下降しはじめるが、ローラー(21)は下方直近の鋸歯(12)の谷にはまる。このとき、ローラー(21)は、車椅子(40)の下降しようとする力を、ローラー牽引アーム(22)を介して、鋸歯(12)の壁で支えるため、車椅子(40)は下降出来ずにその場にととどまる。
(【0011】以降は省略されています)

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