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公開番号2025005599
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023105826
出願日2023-06-28
発明の名称車両用収容物保持装置
出願人明和工業株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類B60N 3/10 20060101AFI20250109BHJP(車両一般)
要約【課題】アームで側面を支持する必要の無い(または少ない)収容物をトレイ上に置くときに、アームが邪魔になることを抑制できる車両用収容物保持装置の提供。
【解決手段】アーム40をアーム収納位置40aにてトレイ30にロックするロック機構70が設けられている。そのため、アーム40で側面を支持する必要の無い(または少ない)収容物Cをトレイ30上に置く際に、ロック機構70によってアーム40をアーム収納位置40aにてロックしておくことができる。よって、アーム40で側面を支持する必要の無い(または少ない)収容物をトレイ30上に置く際に、アーム40が邪魔になることを抑制できる。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
収容物の底面を支持する底面支持部を備えるトレイと、
前記トレイに収納されるアーム収納位置と該アーム収納位置から上方に回動し前記収容物の側面を支持可能なアーム使用位置とに、前記トレイに上下方向に回動可能に支持されるアームと、
前記アームを前記トレイに対して上方に回動付勢するアーム付勢スプリングと、
を有する、車両用収容物保持装置であって、
前記アームを前記アーム収納位置にて前記トレイにロックするロック機構が設けられている、車両用収容物保持装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記ロック機構は、前記トレイと前記アームのうち前記アーム側に設けられるロック部と、前記トレイと前記アームのうち前記トレイ側に設けられ前記ロック部が係脱可能なロック受け部と、前記ロック部を前記ロック受け部に係合する方向に付勢するロック付勢スプリングと、を有しており、
前記ロック部は、車両用収容物保持装置のユーザが操作可能な操作部と、前記ロック受け部に係脱するフック部と、を有しており、車両用収容物保持装置のユーザによって操作されていないときに位置する通常位置と、車両用収容物保持装置のユーザによって操作されて前記ロック付勢スプリングの付勢力に抗して前記通常位置から変位された操作位置とに、前記アームに対して可動とされており、車両用収容物保持装置のユーザによって操作されて前記操作位置にある状態で前記アームを前記アーム収納位置以外の位置から前記アーム収納位置に移動させて前記アームが前記アーム収納位置に達した状態でユーザによる操作が解除されたときにのみ、前記ロック付勢スプリングの付勢力で前記操作位置から前記通常位置側に変位して前記ロック受け部に係合する、請求項1記載の車両用収容物保持装置。
【請求項3】
前記ロック部は、前記ロック受け部に係合している状態から車両用収容物保持装置のユーザによって操作されて前記ロック付勢スプリングの付勢力に抗して前記操作位置まで変位されたときにのみ、前記ロック受け部との係合が解除される、請求項2記載の車両用収容物保持装置。
【請求項4】
前記アームは、一対の側方アーム部と該一対の側方アーム部の先端部同士を連結する先端アーム部とを有するコ字形状部を有しており、前記収容物が該コ字形状部の内側のスペースに挿入されるとともに前記トレイの底面支持部で底面が支持されているとき、前記収容物の側面を支持可能となっており、
前記ロック部は、前記アームの前記先端アーム部の延び方向の一部のみに配置されている、請求項2記載の車両用収容物保持装置。
【請求項5】
前記ロック部の操作部は、前記先端アーム部の延び方向から見たときに該先端アーム部からはみ出しておらず前記先端アーム部の内側に位置している、請求項4記載の車両用収容物保持装置。
【請求項6】
前記収容物の側面を前記アームのコ字形状部と協働して支持するサポートを、さらに有しており、
前記アームのコ字形状部と前記サポートとで、前記収容部の側面をそれぞれ直交する4方向から支持可能とされている、請求項4記載の車両用収容物保持装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用カップホルダなどの車両用収容物保持装置に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1、2は、図23、24に示すように、飲料容器等の収容物の底面を支持するトレイ2と、トレイ2に収納されるアーム収納位置3aと該アーム収納位置3aから上方に回動し収容物の側面を支持可能なアーム使用位置3bとに、トレイ2に上下方向に回動可能に支持されるアーム3と、を有する車両用収容物保持装置1を開示している。アーム3がアーム収納位置3aからアーム使用位置3bに上方に回動することで、アーム3にて収容物の側面を支持して、収容物の倒れ、脱落を抑制している。
【0003】
しかし、上記公報開示の技術には、つぎの問題点がある。
アーム3がアーム収納位置3aからアーム使用位置3bに上方に回動している状態では、アーム3が邪魔になり、平置き状態のスマートフォン、カード、小物等の、アーム3で側面を支持する必要の無い(または少ない)収容物C1を、トレイ2上に置き難くなってしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-120821号公報
特開2016-124317号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、アームで側面を支持する必要の無い(または少ない)収容物をトレイ上に置くときに、アームが邪魔になることを抑制できる車両用収容物保持装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成する本発明はつぎの通りである。
(1) 収容物の底面を支持する底面支持部を備えるトレイと、
前記トレイに収納されるアーム収納位置と該アーム収納位置から上方に回動し前記収容物の側面を支持可能なアーム使用位置とに、前記トレイに上下方向に回動可能に支持されるアームと、
前記アームを前記トレイに対して上方に回動付勢するアーム付勢スプリングと、
を有する、車両用収容物保持装置であって、
前記アームを前記アーム収納位置にて前記トレイにロックするロック機構が設けられている、車両用収容物保持装置。
(2) 前記ロック機構は、前記トレイと前記アームのうち前記アーム側に設けられるロック部と、前記トレイと前記アームのうち前記トレイ側に設けられ前記ロック部が係脱可能なロック受け部と、前記ロック部を前記ロック受け部に係合する方向に付勢するロック付勢スプリングと、を有しており、
前記ロック部は、車両用収容物保持装置のユーザが操作可能な操作部と、前記ロック受け部に係脱するフック部と、を有しており、車両用収容物保持装置のユーザによって操作されていないときに位置する通常位置と、車両用収容物保持装置のユーザによって操作されて前記ロック付勢スプリングの付勢力に抗して前記通常位置から変位された操作位置とに、前記アームに対して可動とされており、車両用収容物保持装置のユーザによって操作されて前記操作位置にある状態で前記アームを前記アーム収納位置以外の位置から前記アーム収納位置に移動させて前記アームが前記アーム収納位置に達した状態でユーザによる操作が解除されたときにのみ、前記ロック付勢スプリングの付勢力で前記操作位置から前記通常位置側に変位して前記ロック受け部に係合する、(1)記載の車両用収容物保持装置。
(3) 前記ロック部は、前記ロック受け部に係合している状態から車両用収容物保持装置のユーザによって操作されて前記ロック付勢スプリングの付勢力に抗して前記操作位置まで変位されたときにのみ、前記ロック受け部との係合が解除される、(2)記載の車両用収容物保持装置。
(4) 前記アームは、一対の側方アーム部と該一対の側方アーム部の先端部同士を連結する先端アーム部とを有するコ字形状部を有しており、前記収容物が該コ字形状部の内側のスペースに挿入されるとともに前記トレイの底面支持部で底面が支持されているとき、前記収容物の側面を支持可能となっており、
前記ロック部は、前記アームの前記先端アーム部の延び方向の一部のみに配置されている、(2)記載の車両用収容物保持装置。
(5) 前記ロック部の操作部は、前記先端アーム部の延び方向から見たときに該先端アーム部からはみ出しておらず前記先端アーム部の内側に位置している、(4)記載の車両用収容物保持装置。
(6) 前記収容物の側面を前記アームのコ字形状部と協働して支持するサポートを、さらに有しており、
前記アームのコ字形状部と前記サポートとで、前記収容部の側面をそれぞれ直交する4方向から支持可能とされている、(4)記載の車両用収容物保持装置。
【発明の効果】
【0007】
上記(1)の車両用収容物保持装置によれば、つぎの効果を得ることができる。
アームをアーム収納位置にてトレイにロックするロック機構が設けられているため、アームで側面を支持する必要の無い(または少ない)収容物をトレイ上に置く際に、ロック機構によってアームをアーム収納位置にてロックしておくことができる。よって、アームで側面を支持する必要の無い(または少ない)収容物をトレイ上に置く際に、アームが邪魔になることを抑制できる。
【0008】
上記(2)の車両用収容物保持装置によれば、つぎの効果を得ることができる。
単純にロック機構を設けると、アーム使用位置にあるアームで側面が支持されている飲料容器などの収容物が倒れた場合や装置のユーザが不用意にアームを押し下げてしまったときに、アームがアーム収納位置に達してアーム収納位置でロック状態となり、ロック解除してアームをアーム使用位置に復帰させないと、飲料容器などの収容物の側面をアームで支持できなくなってしまう。
しかし、本発明では、ロック部が、操作位置にある状態でアームをアーム収納位置以外の位置からアーム収納位置に移動させてアームがアーム収納位置に達した状態でユーザによる操作が解除されたときにのみ、ロック付勢スプリングの付勢力で操作位置から通常位置側に変位してロック受け部に係合するため、アーム使用位置にあるアームで収容物の側面を支持しているときに収容物が倒れたり不用意にユーザがアームを押下げてしまったとき等、ユーザが意図しないときに、ロック機構のロックが掛かってしまうことを抑制できる。よって、ユーザがアームをアーム収納位置にてロックさせる意思を持ったときにのみ、ロック機構のロックが掛かる構造にでき、ユーザの目的によるはっきりした区分け製品とすることができる。
【0009】
上記(3)の車両用収容物保持装置によれば、つぎの効果を得ることができる。
ロック部が、ロック受け部に係合している状態から車両用収容物保持装置のユーザによって操作されてロック付勢スプリングの付勢力に抗して操作位置まで変位されたときにのみ、ロック受け部との係合が解除されるため、ユーザが意図しないときに、ロック機構のロックが解除されてしまうことを抑制できる。
【0010】
上記(4)の車両用収容物保持装置によれば、つぎの効果を得ることができる。
アームがコ字形状部を有するため、コ字形状部の内側のスペースに挿入される収容物の側面をコ字形状部でそれぞれ直交する3方向から支持できる。
また、ロック部がアームの先端アーム部に配置されているため、ロック部がアームの側方アーム部等、先端アーム部以外の部位に配置される場合に比べて、ロック機構によるロック状態を確保するためのロック付勢スプリングの付勢力を弱めることができる。よって、ロック部を操作するユーザの操作力を軽減させることができ、ロック部の操作性上で有利である。
(【0011】以降は省略されています)

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