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公開番号
2025005553
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-17
出願番号
2023105765
出願日
2023-06-28
発明の名称
修理情報提供装置および修理情報提供方法
出願人
本田技研工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G06Q
10/20 20230101AFI20250109BHJP(計算;計数)
要約
【課題】DTCに基づいて容易に車両の適切な修理を行う。
【解決手段】修理情報提供装置10は、故障診断機能を有する車両から送信された車両の故障コードを含む第1情報を取得するとともに、作業員により入力された車両に対して行われた修理の時期と内容とを含む第2情報を取得する情報取得部11と、第1情報が送信された時期と第2情報に含まれる修理の時期とに基づいて、第1情報に含まれる故障コードと第2情報に含まれる修理の内容とを対応付ける対応付け部12と、対応付け部12により対応付けられた故障コードと修理の内容との対応関係を記憶する情報記憶部15と、情報記憶部15により対応関係が記憶された後、情報取得部11により第1情報が取得されると、対応関係に基づいて、取得された第1情報に含まれる故障コードに対応する修理の内容に関する修理情報を出力する情報出力部14と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
故障診断機能を有する車両から送信された前記車両の故障コードを含む第1情報を取得するとともに、作業員により入力された前記車両に対して行われた修理の時期と内容とを含む第2情報を取得する情報取得部と、
前記第1情報が送信された時期と前記第2情報に含まれる前記修理の時期とに基づいて、前記第1情報に含まれる前記故障コードと前記第2情報に含まれる前記修理の内容とを対応付ける対応付け部と、
前記対応付け部により対応付けられた前記故障コードと前記修理の内容との対応関係を記憶する情報記憶部と、
前記情報記憶部により前記対応関係が記憶された後、前記情報取得部により前記第1情報が取得されると、前記対応関係に基づいて、取得された第1情報に含まれる前記故障コードに対応する前記修理の内容に関する修理情報を出力する情報出力部と、を備えることを特徴とする修理情報提供装置。
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【請求項2】
請求項1に記載の修理情報提供装置において、
前記第2情報に前記故障コードが含まれるか否か、および、前記第1情報に含まれる前記故障コードと前記第2情報に含まれる前記故障コードとが一致するか否かの少なくとも一方を判定し、判定結果に基づいて前記情報記憶部により記憶された前記対応関係を評価する対応関係評価部をさらに備え、
前記情報出力部は、前記情報記憶部により前記対応関係が記憶された後、前記情報取得部により前記第1情報が取得されると、前記対応関係評価部による評価結果にさらに基づいて、取得された第1情報に含まれる前記故障コードに対応する前記修理の内容に関する修理情報を出力することを特徴とする修理情報提供装置。
【請求項3】
請求項1に記載の修理情報提供装置において、
前記第2情報には、修理が行われた修理対象部品の情報が含まれ、
異なる車種にまたがって同一の前記故障コードと同一の前記修理対象部品とが対応付けられているか否か、および、同一車種の異なるタイプにまたがって同一の前記故障コードと同一の前記修理対象部品とが対応付けられているか否かの少なくとも一方を判定し、判定結果に基づいて前記情報記憶部により記憶された前記対応関係を評価する対応関係評価部をさらに備え、
前記情報出力部は、前記情報記憶部により前記対応関係が記憶された後、前記情報取得部により前記第1情報が取得されると、前記対応関係評価部による評価結果にさらに基づいて、取得された第1情報に含まれる前記故障コードに対応する前記修理の内容に関する修理情報を出力することを特徴とする修理情報提供装置。
【請求項4】
コンピュータにより実行される、
故障診断機能を有する車両から送信された前記車両の故障コードを含む第1情報を取得するとともに、作業員により入力された前記車両に対して行われた修理の時期と内容とを含む第2情報を取得する情報取得ステップと、
前記第1情報が送信された時期と前記第2情報に含まれる前記修理の時期とに基づいて、前記第1情報に含まれる前記故障コードと前記第2情報に含まれる前記修理の内容とを対応付ける対応付けステップと、
前記対応付けステップで対応付けられた前記故障コードと前記修理の内容との対応関係を記憶する情報記憶ステップと、
前記情報記憶ステップで前記対応関係が記憶された後、前記情報取得ステップで前記第1情報が取得されると、前記対応関係に基づいて、取得された第1情報に含まれる前記故障コードに対応する前記修理の内容に関する修理情報を出力する情報出力ステップと、を含むことを特徴とする修理情報提供方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の修理に関する情報を提供する修理情報提供装置および修理情報提供方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
この種の装置として、従来、販売後の装置の修理方法に関する情報を提供するようにしたシステムが知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1記載のシステムでは、サーバに予め故障コードと故障コードの表す故障の修理手順とが対応付けて記憶され、ネットワークを介して携帯電話からサーバに、修理対象の装置に表示される故障コードを入力すると、サーバから携帯電話に、故障コードの表す故障の修理手順が返信される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-228632号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、一般に、車両には故障診断機能(OBD(On-Board Diagnostics))が搭載され、故障診断の結果が故障コード(DTC(Diagnostic Trouble Code))として出力される。しかしながら、DTCと修理内容とは対応付けられていないため、DTCが出力されたとしても、そのDTCに基づいて車両の適切な修理を行うことは困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様である修理情報提供装置は、故障診断機能を有する車両から送信された車両の故障コードを含む第1情報を取得するとともに、作業員により入力された車両に対して行われた修理の時期と内容とを含む第2情報を取得する情報取得部と、第1情報が送信された時期と第2情報に含まれる修理の時期とに基づいて、第1情報に含まれる故障コードと第2情報に含まれる修理の内容とを対応付ける対応付け部と、対応付け部により対応付けられた故障コードと修理の内容との対応関係を記憶する情報記憶部と、情報記憶部により対応関係が記憶された後、情報取得部により第1情報が取得されると、対応関係に基づいて、取得された第1情報に含まれる故障コードに対応する修理の内容に関する修理情報を出力する情報出力部と、を備える。
【0006】
本発明の別の態様である修理情報提供方法は、コンピュータにより実行される、故障診断機能を有する車両から送信された車両の故障コードを含む第1情報を取得するとともに、作業員により入力された車両に対して行われた修理の時期と内容とを含む第2情報を取得する情報取得ステップと、第1情報が送信された時期と第2情報に含まれる修理の時期とに基づいて、第1情報に含まれる故障コードと第2情報に含まれる修理の内容とを対応付ける対応付けステップと、対応付けステップで対応付けられた故障コードと修理の内容との対応関係を記憶する情報記憶ステップと、情報記憶ステップで対応関係が記憶された後、情報取得ステップで第1情報が取得されると、対応関係に基づいて、取得された第1情報に含まれる故障コードに対応する修理の内容に関する修理情報を出力する情報出力ステップと、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、DTCに基づいて容易に車両の適切な修理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態に係る修理情報提供装置を含む修理情報提供システムの全体構成の一例を概略的に示すブロック図。
図3の情報取得部により取得される自己診断情報および修理情報について説明するための図。
本発明の実施形態に係る修理情報提供装置により実行される多重DTCクレンジング処理の一例を示すフローチャート。
本発明の実施形態に係る修理情報提供装置により実行される診断機DTCクレンジング処理の一例を示すフローチャート。
本発明の実施形態に係る修理情報提供装置により実行される対応付け処理の一例を示すフローチャート。
本発明の実施形態に係る修理情報提供装置により実行される汎用性評価処理の一例を示すフローチャート。
本発明の実施形態に係る修理情報提供装置により実行される修理情報提供処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図1~図7を参照して本発明の実施形態について説明する。本発明の実施形態に係る修理情報提供装置は、車両の修理に関する情報を提供する。一般に、車両には故障診断機能(OBD(On-Board Diagnostics))が搭載され、故障診断の結果が故障コード(DTC(Diagnostic Trouble Code))として出力される。DTCは、車両に搭載されたセンサにより検出された異常状態を示すものであって、そのような異常状態に至った原因や異常状態を解消するための適切な修理方法を示すものではない。例えば、特定の気筒の失火状態を示すDTCが出力されたとしても、そのような失火状態が燃料噴射系統の不具合によるものなのか、点火系統の不具合によるものなのか、あるいは他の原因によるものなのかまでは知ることができない。
【0010】
車両の修理を行う作業員は、車両のユーザから申告された不具合症状や車両から出力されたDTCを確認するとともに、原因として考えられる箇所を点検して不具合の原因を特定し、修理内容を決定する。修理内容には、修理を行う対象となる修理対象部品、修理対象部品に対して行う交換、清掃、加工等の処置等が含まれる。車両に特定の不具合が発生した場合には、通常、一定の異常状態が検出されて一定のDTCが出力されるとともに、作業員により一定の修理内容が決定される。そこで、本実施形態では、過去、実際に車両から出力されたDTCと、そのときの修理内容とを対応付けておくことで、車両から新たに出力されたDTCに基づいて容易に車両の適切な修理を行うことができるよう、以下のように修理情報提供装置を構成する。
(【0011】以降は省略されています)
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