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公開番号
2025005005
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-16
出願番号
2023104966
出願日
2023-06-27
発明の名称
ポリカーボネート粒子の製造方法およびポリカーボネート粒子
出願人
国立大学法人神戸大学
代理人
弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類
C08J
3/14 20060101AFI20250108BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】本発明は、微細なポリカーボネート粒子を簡便に製造することができる方法、及び当該方法により製造可能なポリカーボネート粒子を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係るポリカーボネート粒子の製造方法は、ポリカーボネートをクロロホルムに溶解してポリカーボネート溶液を得る工程、前記ポリカーボネート溶液と水または水溶液を混合し、攪拌することにより、前記ポリカーボネート溶液の液滴が前記水または前記水溶液に分散したエマルションを調製する工程、および、前記液滴から前記クロロホルムを除去する工程を含むことを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリカーボネート粒子を製造するための方法であって、
ポリカーボネートをクロロホルムに溶解してポリカーボネート溶液を得る工程、
前記ポリカーボネート溶液と水または水溶液を混合し、攪拌することにより、前記ポリカーボネート溶液の液滴が前記水または前記水溶液に分散したエマルションを調製する工程、および、
前記液滴から前記クロロホルムを除去する工程を含むことを特徴とする方法。
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
前記エマルションを攪拌することにより前記液滴から前記クロロホルムを除去する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ポリカーボネートに対する貧溶媒と前記エマルションを混合することにより前記液滴から前記クロロホルムを除去する請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記水溶液が分散安定剤を含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ポリカーボネート溶液における前記ポリカーボネートの濃度が7質量%以下である請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記クロロホルムに対する前記貧溶媒のハンセン溶解度パラメータが15以上である請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記クロロホルムに対するハンセン溶解度パラメータが15未満である前記貧溶媒を前記エマルションに滴下する請求項3に記載の方法。
【請求項8】
ポリイソソルビドカーボネートからなることを特徴とするポリカーボネート粒子。
【請求項9】
平均粒径が1μm以上、100μm以下である請求項8に記載のポリカーボネート粒子。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、微細なポリカーボネート粒子を簡便に製造することができる方法、及び当該方法により製造可能なポリカーボネート粒子に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
高分子粒子は、フェンデーションやクリーム等の化粧品の触感改質剤など、様々な用途に用いられている。高分子粒子は、改質や接着性の付与などのために、インキ、塗料、バインダー等の工業製品にも用いられている。
【0003】
ポリカーボネートは、優れた耐衝撃性、耐熱性、透明性、難燃性などの特性を有しており、有機硝子、レンズ、光ディスクなどに応用されている。しかし、その製造が技術的に難しいためか、ポリカーボネートの粒子の実用例は見当たらない。
【0004】
例えば特許文献1には、2,2,2-トリフルオロエチルメタクリレート等の含フッ素モノマー、相分離促進剤および非重合性溶剤を含む溶液を水に分散させて分散液を得、含フッ素モノマーを重合して、含フッ素樹脂を含む中空微粒子を得る方法が記載されている。特許文献2には、特定のエーテル構造を有する化合物と、当該化合物と反応するモノマーを、非反応性溶剤の存在下、水系媒体中で反応させる中空樹脂粒子の製造方法が記載されている。特許文献3には、フッ素置換モノマーおよび非重合性溶剤を含む溶液を水に分散させて分散液を得、フッ素置換モノマーを重合して含フッ素樹脂を含む相分離微粒子を得、相分離微粒子中の非重合性溶剤を除去して中空微粒子を得る方法が記載されている。特許文献4には、ポリカーボネートを含む多孔質体の製造方法が記載されているが、溶液混合物を成形する工程を含んでおり、製造可能な多孔質体は明らかに粒子ではない。
【0005】
本発明者らも、セルロースをイオン液体に溶解したイオン液体をヘキサン中に分散させたエマルションから、アセトンを使ってイオン液体を除去してセルロース粒子を製造する方法を開発している(非特許文献1)。
【0006】
粒状ポリカーボネートの製造方法として、特許文献5には、ポリカーボネートと有機溶媒を含む重合反応溶液と、ポリカーボネートと水に対して特定の溶解度などを示す反溶媒と水を含む反溶媒溶液とを混合して混合溶液を製造し、加熱して有機溶媒を除去し、乾燥または濾過して粒状ポリカーボネートを得る方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2022/009917号パンフレット
特開2023-21971号公報
特開2023-57052号公報
特開2013-107948号公報
特表2022-510575号公報
【非特許文献】
【0008】
Taro Omuraら,Langmuir,2020,36,14076-14082
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述したように、数は少ないが、特許文献5の通り、粒状ポリカーボネートを製造する方法は知られている。
しかし特許文献5に記載の方法で製造される粒状ポリカーボネートは、平均粒径が数mm程度の粗大な緻密質のものであり、例えば、この方法で微細な多孔質カーボネート粒子を製造することは難しいと考えられる。
そこで本発明は、微細なポリカーボネート粒子を簡便に製造することができる方法、及び当該方法により製造可能なポリカーボネート粒子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた。その結果、ポリカーボネートを溶解するための溶媒としてクロロホルムを用いれば、貧溶媒を使わなくても微細で緻密質なポリカーボネート粒子が簡便に得られ、貧溶媒を使う場合には微細な中空または多孔質なポリカーボネート粒子が簡便に得られることを見出して、本発明を完成した。
以下、本発明を示す。
(【0011】以降は省略されています)
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