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公開番号2025004997
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-16
出願番号2023104955
出願日2023-06-27
発明の名称ガスケット装着用工具
出願人株式会社バルカー
代理人個人
主分類F16J 15/00 20060101AFI20250108BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】配管同士の接続部のフランジ間のシール材として使用されるガスケットの中心軸とフランジの中心軸とを一致させてフランジ間に容易に装着ができるガスケット装着用工具を提供する。
【解決手段】第1挟持板2及び第2挟持板3並びにクランプ本体4を有し、クランプ本体4の上顎4aに第1挟持板2が配設され、クランプ本体4の下顎4bに第2挟持板3が配設され、ガスケットの外周面と接するガスケット接触面5aを側面に有し、ガスケットの厚さよりも小さい厚さを有するガスケット固定板5が第1挟持板2と第2挟持板3との間で第1挟持板2及び第2挟持板3の少なくとも一方に配設されており、フランジの中心軸とガスケットの中心軸とが一致する円弧を描くフランジとの複数の接触点を側面に有し、当該接触点を有する側面がフランジの外周面と接触するようにフランジ接触部材7が第1挟持板2及び第2挟持板3の少なくとも一方の表面上に配設されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
配管同士の接続部のフランジ間にガスケットを装着するためのガスケット装着用工具であって、
ガスケットを挟持するための第1挟持板および第2挟持板ならびにクランプ本体を有し、当該クランプ本体の上顎に第1挟持板が配設され、当該クランプ本体の下顎に第2挟持板が配設されており、
ガスケットの外周面と接するガスケット接触面を側面に有し、ガスケットの厚さよりも小さい厚さを有するガスケット固定板が、当該ガスケット固定板のガスケット接触面がガスケットと接触するように第1挟持板と第2挟持板との間で第1挟持板および第2挟持板の少なくとも一方に配設されており、
フランジの中心軸とガスケットの中心軸とが一致する円弧を描くフランジとの複数の接触点を側面に有するフランジ接触部材が、当該接触点を有する側面がフランジの外周面と接触するように第1挟持板および第2挟持板の少なくとも一方の表面上に配設されていること
を特徴とするガスケット装着用工具。
続きを表示(約 100 文字)【請求項2】
第1挟持板と第2挟持板との間隙を調整可能に第1挟持板がクランプ本体の上顎に配設され、第2挟持板がクランプ本体の下顎に配設されている請求項1に記載のガスケット装着用工具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスケット装着用工具に関する。さらに詳しくは、本発明は、例えば、配管同士の接続部のフランジ間でシール材として使用されるガスケットを当該ガスケットの中心軸とフランジの中心軸とを一致させてフランジ間に容易に装着させることができるガスケット装着用工具に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
ガスケットは、配管同士の接続部のフランジ間に装着したとき、当該フランジ間のシール性に優れていることから、火力発電所、原子力発電所、スチームタービン船の蒸気機関、石油精製ライン、石油化学工業のプロセスライン、熱媒体油ラインなどで使用される配管のフランジ同士を接続する際に広く用いられている。
【0003】
一般に配管のフランジ間でのガスケットの装着は、一方のフランジに配設されているボルト用貫通孔にボルトを挿入し、当該ボルトをガスケットのボルト用貫通孔に挿入し、当該ボルトを他方のフランジに配設されているボルト用貫通孔に挿入した後、当該ボルトの末端にナットを装着し、当該ナットを締め付けることによって行なわれている。
【0004】
しかし、各フランジおよびガスケットに配設されているボルト用貫通孔の孔径は、当該ボルト用貫通孔にボルトを容易に挿入するために当該ボルトの外径よりも大きいことから、フランジ間にガスケットを装着し、ボルトを締め付けたとき、ガスケットの中心軸とフランジの中心軸とを一致させてフランジ間にガスケットを装着させることが困難である。
【0005】
ガスケットを所定位置に正確に配置することができるガスケット位置決め治具として、少なくとも第1ガスケットをガスケット取付面の所定位置に取り付けるためのガスケット位置決め治具であって、前記第1ガスケットの長手方向に対して略直角方向である幅方向に延在する治具本体と、前記ガスケット取付面が形成してある取付部材に、前記治具本体を着脱自在に仮固定する仮固定手段と、前記治具本体から前記ガスケット取付面に向けて突出し、前記第1ガスケットにおける前記幅方向の第1側の位置を規制する第1位置決め用凸部と前記第1位置決め用凸部に対して前記幅方向に所定距離で離れて形成され、前記治具本体から前記ガスケット取付面に向けて突出し、前記第1ガスケットにおける前記幅方向の第2側の位置を規制する第2位置決め用凸部とを有するガスケット位置決め治具が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
しかし、前記ガスケット位置決め治具を用いたとき、前記ガスケット位置決め治具が取り付けられている箇所でのみガスケットがフランジ間で固定されていることから、前記ガスケット位置決め治具が取り付けられている位置を回転軸としてフランジとガスケットがずれ動くことがあるため、ガスケットの中心軸とフランジの中心軸とを一致させてフランジ間に装着させることが困難である。また、前記ガスケット位置決め治具は、第1位置決め用凸部および第2位置決め用凸部に対応するガスケットに対してのみ使用することができることから、汎用性に欠ける。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
実用新案登録第3188884号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、配管同士の接続部のフランジ間でシール材として使用されるガスケットを当該ガスケットの中心軸とフランジの中心軸とを一致させてフランジ間に容易に装着させることができるガスケット装着用工具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、
(1) 配管同士の接続部のフランジ間にガスケットを装着するためのガスケット装着用工具であって、ガスケットを挟持するための第1挟持板および第2挟持板ならびにクランプ本体を有し、当該クランプ本体の上顎に第1挟持板が配設され、当該クランプ本体の下顎に第2挟持板が配設されており、ガスケットの外周面と接するガスケット接触面を側面に有し、ガスケットの厚さよりも小さい厚さを有するガスケット固定板が、当該ガスケット固定板のガスケット接触面がガスケットと接触するように第1挟持板と第2挟持板との間で第1挟持板および第2挟持板の少なくとも一方に配設されており、フランジの中心軸とガスケットの中心軸とが一致する円弧を描くフランジとの複数の接触点を側面に有するフランジ接触部材が、当該接触点を有する側面がフランジの外周面と接触するように第1挟持板および第2挟持板の少なくとも一方の表面上に配設されていることを特徴とするガスケット装着用工具、および
(2) 第1挟持板と第2挟持板との間隙を調整可能に第1挟持板がクランプ本体の上顎に配設され、第2挟持板がクランプ本体の下顎に配設されている前記(1)に記載のガスケット装着用工具
に関する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、配管同士の接続部のフランジ間でシール材として使用されるガスケットを当該ガスケットの中心軸とフランジの中心軸とを一致させてフランジ間に容易に装着させることができるガスケット装着用工具が提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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